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前日の雨模様から一転、ビルバオは朝からの快晴です。
ラ・アルボレーダLa Arboledaに出かけることにしました。
スペインの産業革命の幕開けとなった鉄鉱石の鉱山があった村です。
スペイン国鉄renfeアバンド駅からの近郊線C2でトラパガランTrapagaranのウリオステUrioste駅へ、ケーブルカー駅el funicular de la Reinetaまで歩き、連絡バスを乗り継いで、わずか300人のラ・アルボレーダ村に・・・
かつて森林に覆われていた海抜700mの山頂部は露天掘りで鉄鉱石を掘り尽され、広大な凹凸のある大地に変貌、今では牧場、ゴルフ場、雨水がたまった池があるだけです。村の名前la Arboleda「森林」に当時の面影が残るのみです。
掘り出された鉄鉱石は蒸気機関車に連結されたトロッコで集積場まで運び、トラックがつづら折りの山道をくだり、ネルビオン川沿いの町セスタオSestaoの積み出し港まで運んだのです。ここから貨物船でイギリス、ドイツ、フランスなどに輸出されました。
セスタオ周辺が急激に発展、ネルビオン川両岸を結ぶ橋の建設が必要になります。数千トン級の貨物船の通行を妨げない吊り橋の鉄橋がポルチュガレーテPortugaleteとゲチョGetxoの間に架けられます。1893年のことです。これが世界遺産となっているビスカヤ橋Puente de Vizcayaです。地元ではPuente Colganteプエンテ・コルガンテ(つり橋)と呼んでいます。
19世紀末に鉄鉱石が枯渇し始めると、1902年にセスタオにイギリスの技術を導入して高炉を建設、近代製鉄生産を始めます。官営八幡製鉄所がドイツの技術で高炉を建設したのとほぼ同じ時期です。
世界遺産のビスカヤ橋のエレヴェーターで上ると、周辺の地が一望できます。東にラ・アルボレーダ村があるトリアノ山montes de Triano、北にセスタオ高炉Altos Hornos de Sestaoの廃炉を眺めることができます
ビスカヤ橋(Portugalete)とビルバオはレンフェC1線とメトロL2線で結ばれています。
*La Arboledaを中心にした観光地図です。記事に出ている町の位置を確認できます。
http://www.verpueblos.com/pais+vasco/vizcaya/la+arboleda/mapa/
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1.アバンド駅構内。旧市街リベラ市場の対岸。路面電車Tramが停まる。
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2.ケーブルカー駅への道を尋ねる。背後にウリオステ駅のプラットフォームが見える。
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3.鉱山時代のケーブルカーと現在のケーブルカー。室内が平らで快適。
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4.ラ・アルボレーダ村。バール、レストラン、宿屋などがこじんまりと固まる。
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5.鉱夫たちが食べていた赤豆とモルシージャ(血入りのソーセージ)、豚肉の煮込み料理に挑戦、半分でギブアップ。
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6.鉱夫たちの露天掘りの様子を描いた絵と彫像。ビルバオには伝統を伝える石掘り競技が行われている。
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7.ケーブルカー駅から出るバスA3332線がビスカヤ橋のあるポルチュガレェーテを通る。チケットを購入するとき「プエンテ・コルガンテ、ポルファヴォール(吊橋です、おねがいします)と伝えるとビスカヤ橋に近い停留場で声を掛けてくれる。停留所から川岸までは急な下り坂、上り用に動く歩道が設置されている。
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8.切符です。料金も確認できます。
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レンフェ(Bilbao→Urioste) 、ケーブルカー(Reineta⇔Arboleda 往復、連絡バスも含む)、ビスカイバス(Reineta→Portugalete 二人分)、メトロ(Portugalete→Bilbao)
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