シニアー個人旅行のかわら版

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筑波山へ行ってみませんか

2009-05-31 10:39:02 | Weblog
先日、スキーサークルの仲間4人で、筑波山に出かけました。
写真は、女体山頂上です。
全員、今までに筑波山へ出かけたことがあり、チョッとしたハイキングという気軽な気持ちで出かけました。
最年長のEさんは、小学校時代に遠足で登って以来、実に、60年ぶりの筑波山・・・電車で来た記憶があるとのことでしたが、常磐線の土浦駅から今は廃線となった筑波鉄道で来たのでしょう。上野駅から直行電車もありましたから、筑波山は東京近郊の小学生の遠足候補地として、、高尾山と並んで人気があったのです。

メンバーは60歳代以上ですが、スキーシーズンが終わると、スポーツジムで普段から体力作りに励んでいます。ケーブルカーもロープウエイも乗らずに、筑波神社からケーブルカー沿いの御幸ケ原コースを登り、女体山(877m)を経て白雲橋コースを降りて神社に戻る最長コースに挑戦することにしました。
しかし、登り始めて直ぐに、安易な気分は吹き飛んでしまいました・・・結局、地図に示されている標準所要時間を大幅に超える登り2時間下り2時間のハイキングとなりました。

侮れません、筑波山!標高差621m、しかも直登です!
今人気のミッシュランの三ツ星ハイキングコースの高尾山は、登山口(清滝)から頂上まで400mの標高差ですが、筑波山はその1.5倍・・・600mです。しかも、階段状の登山路が頂上にほぼ真っ直ぐ向かっていますから、高さ150m・600段を登る東京タワーの4倍に匹敵します。
では、そのハイキング報告です。
Nesiaさんのサイトにある筑波山マップをご覧になりながらお読みください。


出発筑波神社


昼なお暗い杉やヒノキの大木の中を登ります。道幅は十分な広さがありますが、徐々に勾配がきつくなり、散策気分は吹き飛んでしまいます。登山道は杉やヒノキの木々の中を進むため、到着地点までまったく眺望はまったくありません。整然と立ち並ぶ杉やヒノキの大木に筑波神社の神域に入り込んでいることが実感できます。

唯一ホッとできるのはケーブルカーの車両が交差する中間点の空き地です。休憩しながらケーブルカーの写真を撮る絶好のポイントです。ケーブルカーに乗った家族に手を振りながら迎える方もいます。

またまた、頂上鞍部まで坂の連続です。ここら辺りから後ろを歩くハイカーの激しい息使いに追われるように登ることになります。相変わらず杉やヒノキの中で見晴らしは利きません。

水場に出ます。百人一首にある “つくばねの峰より落つるみなの川こひぞつもりて淵となりぬる”の男女川(ミナノガワ)の源頭です。周囲はヒノキの大木が何本もあり、万葉集や古今和歌集にも詠われた歴史の山にいることが実感できます。

ようやく、男体山と女体山の鞍部、御幸ケ原に到着です。広場になっておりケーブルカーの駅と数軒の茶店があり、公衆トイレもあります。見晴らしは北側の展望が利くだけですが、多くのハイカーがここで昼食を取っています。西に男体山への登り口があります。

ここから東に向かいます。女体山までは10分程度の緩やかな登り坂で、植生がガラリと替わり、ブナの木が目立つ明るい登山路を散策気分で歩けます。この辺りは遠足の小学生たちがお弁当を楽しむ姿をよく見かけます。

祠のある女体山山頂は一等三角点のある狭い岩場で、巨岩がせり出すように頂上を造っています。ここからの展望は筑波山のハイライトです。何度見ても見飽きない大パノラマですが、滑落しないよう十分気をつけます。
パノラマ夜景.comの夜景写真が眺望の雄大さをよく捉えています。ぜひご覧下さい。

女体山からの白雲橋コースへと下ります。
登ってきた御幸ケ原コースと様相が一転します。海抜700mくらいまではブナやミズナラの落葉樹の明るい雰囲気の登山道ですが、岩が不規則に階段状に積み重なった道となり、両手が使えない下りは、意外に時間が掛かります。

ここからは古来から修行僧が通った道・・・北斗岩、裏面大黒、弁慶七戻り、出船入船、母の胎内くぐりと名づけられた巨岩怪石が次々と表れます。

270年の歴史があった弁慶小屋、惜しまれつつ2006年に廃業しました。建物の基礎が俤を留めています。ここを東に曲がるとつくしが丘へ、直進すると筑波神社です。ここまでで白雲橋コースの4分の1ですが、ホッとする場所です。

ここからは樹木は常緑広葉樹のアカガシが目立つようになります。岩だらけの道から土壌の道となりますが、相変わらず階段状の道が続き、見晴らしの利かない林間をだらだらと降りるだけ、気持ちを切り替えて森林浴を満喫することにしましょう。

針葉樹のアカマツが多くなると、白蛇弁天の社が見えていきます。
ここからは杉やヒノキが多くなり、筑波神社の神域に戻ってきたことが分かります。

到着:筑波神社


家族連れ筑波山ハイキング
 ケーブルカーとロープウエイがあるのだからと気軽に頂上を目指す家族連れも多かったようです。坂道途中で泣いたり、ぐずったりする子どもをなだめる親の姿も目にしました。筑波山は階段状のキツイ坂を持つハイキングコースです。特に、身長のない子どもでは辛い山登りとなってしまいます。
そこで次のコースはいかがでしょうか・・・

小さな子ども連れなら・・・
 筑波神社の境内を散策した後、ケーブルカーで御幸ケ原に・・・女体山手前のブナ林で遊ぶ。ロープウエイでつつじヶ丘へ。バスで戻る。
 1時間ほど歩くことができるなら、男体山を一周する自然研究路が平坦で自然を楽しむ散策ができる。

小学生以上なら・・・
 つつじヶ丘からおたつ石コースを女体山頂上へ登る。頂上を目指す最短コースのハイキング。弁慶小屋跡までは見晴らしがよく、最後の岩だらけの登りも、両手を使えば、安全に登りきることができる(手袋必携)。1時間30分で頂上へ。
 ブナ林で昼食、ケーブルカーで筑波神社に降りる。

筑波山へのアクセス:
つくば市観光協会サイト交通案内
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