新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

難儀な時代

2023-07-14 08:10:06 | コラム
面倒なことが多い時代になったのだ:

25~27cmしかなかった:
普段履きの靴下の多くがくたびれてきたので買い換えるかと、今週は暑さを顧みずにユニクロやドンキホーテで24cmの靴下を探してみた、店頭にないだろうとは承知で。無駄な努力だった。全て25~27cmだった。残る探訪先は「しまむら」である。ここには、確か昨年24cmが置いてあった。

お陰様で何とか90歳まで生き長らえたのは良かったが、昭和一桁生まれには容易に付いていけない時代になったと感じることが多い。当方は身長も低ければ足も23.5cmと小さいので、それでなくても苦労させられていた。23.5cmはアメリカでは5-1/2インチ(ファイヴ&ハーフ)で最も小さいサイズになるので、靴は何時も一つ上の6辺りを買っていた。尤も、一度だけBallyで見つけたこともあったが。

この5-1/2の靴にはイヤな思い出がある。76年にニュージャージー州のアトランティック・シテイでFood & Dairy Expoが開催された時に、市内の綺麗な靴屋を発見して入って見た。Johnstone & Murphyの店だった。「5-1/2の靴はあるか」と尋ねると、店主と思しき老人がジロリと私を一瞥して“We don’t carry 5-1/2, which does not deserve the name of a size.”と言ったのだった。「5-1/2はサイズの名に値しない」という意味だった。憤慨したが黙って出た。

どうやら我が国では23.5や24は「寸法の規格に入っていない時代」が到来したようだった。アメリカでも東洋系の住民が多い西海岸の都市、例えばシアトルなど、では小さい靴が買えることがあったのだが、今はどうなっているのだろうか。

充電に注意:
今朝ほど、らくらくスマートホンを見ると「直ぐに充電を。残量が15%」と警告されていた。このスマートホンの充電には慣れないことだったので悩まされている。それというのも、従来の二つ折りと違って減っていくのが早いのだ。一昨日などは充電していたので時間の折り合いが付かずに、恐らく初めてのことでスマホを持たずにジムに向かった。だが、高田馬場駅周辺には公衆電話が多く残されているので、家内との連絡には心配はないのだ。

昨夜には確か50%以上と表示されていたのに、一夜で15%になるとは電池の寿命かと気になった。早速充電したが、2時間も経っていないにも拘わらず、既に96%になっていた。ジムに向かう9時過ぎにはどうなっているだろうかと不安だ。ドコモショップに行かねばならないのか。

なお、補聴器もスマートウォッチも充電に気を遣う必要がある製品だった。

電池切れ:
PCを2013年の春に70歳で訳もわからず使い始めた。それでなくても「ディジタル・ディヴァイド」世代であるから、殆ど何らの知識はない。何年前の事だったか、文章を入力中に突然動かなくなった。何が何だか解らないままに方々触ってみたが、事態は変わらなかった。だが、ふとマウスの裏側を見ると何となく様子が違う気がした。そこで勇気を出してさらにいじると、カヴァーが外れて電池が見えた。「これだったか!」と入れ替えてみれば、動き出した。

知らなかった、いや、誰も教えてくれなかったのだ「マウスは電池仕掛けだったとは」。さらに恥をさらせば、同じようなことはキーボードにも生じたことがあった。あちこちいじり回して見ていると裏側にカヴァーの如き箇所があった。「ひょっとして、ここか」とそこをこじ開けると電池が入っていたのだった。ここは単四だったので、買い置きがなくコンビニエンスストアに買いに走った。

先月のことだったが、居間に置いていた卓上の時計が動かなくなっていた。そこで買い置きの単三の電池と交換したが、一向に動かなかった。「長い間ご苦労様。君も寿命が尽きたんだね」と捨てることにした。だが、その前に念のためと思って何気なく買い置きでも、より高価だったアルカリ電池を入れてみれば「あら不思議」で動いたのだった。二男に訊くと「百均で売っているような電池では駄目なことがある」とのことだった。

事ほどさように、現在の生活では周囲を見渡せば「電池で動くか、動かしている」品物が多いのである。また、スマートホン以外にも充電に気を遣っていなければならない機器か道具が多い。その昔に「電池は買い置きしておくと、自然に切れてしまうから要注意」と聞かされたと思う。そうだったならば、買い置きするまでもなく、店頭に長時間並べられていれば、駄目になってしまうのではないのだろうか。電池に「有効期限切れ」は表示されないのだろうか。

電池切れの心配をしている間に、こっちが電池切れになりそうで怖い。



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