新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「ロサンゼルス・エンゼルス」って何のことだ

2023-04-13 10:03:03 | コラム
止めようよ、妙なカタカナ表記:

今朝もロスアンジェレス・エインジェルス所属の大谷翔平が今シーズンの2勝目を挙げたと、各テレビ局は一寸した騒ぎ。それ自体には何の文句もないし、大谷が「ピッチクロック」という妙な制限に煩わされることなく「なおエ」にならなかったのは同慶である。私見では15秒は如何にも短すぎると思う。

他の競技を見れば、フットボールでは25秒以内にプレーに入らないと”delay of the game”をとられて5ヤード下げられるし、バスケットボールでは24秒以内にシュートをしないと”violation“をとられて攻守交代だ。MLBなりの科学的根拠があるのだろうが、少なくとも現時点では無理があると見える、特に大谷には。

この二つの時間制限で選手たちの動きに支障を来たしたとは聞いたことがないのに、15秒だと大谷は既に一度引っかかった。何となく「大谷ルール」を導入したことに大谷の”two-way“での活躍を過度に優遇したと気が咎めて、ピッチクロックの縛りを考え出したのかとすら疑っている。大谷ことだから、何れはこの制約に慣れて来るだろうが、先ほどのインタービューでも四球が増えたと(弊害を?)認めていたではないか。

話が逸れてしまったが、また同じことを言うのかと非難されそうなことを厭わずに行こう。ニュースを聞いていて毎度気になるし気分が悪くなるのが「ロサンゼルス」であり「エンゼルス」という表記であり呼び方だ。Los Angelesをどう読めば「ロサンゼルス」になるのかと、Angelが「エンゼル」になってしまうのかは理解不能だ。そもそも、何が故に英語本来の発音とは異なる表記をするのか、しなければならないのかが解らない。

奇怪なことに、屡々利用される「ローマ字式」を使えば「ロスアンゲルス」と「アンゲルス」になるべきだと思う。誰が何の権威があってこのように決めたのか。敢えて本当の発音を使えば「ロスアンジェレス」と「エインジェルス」になるはずだ。このように”ge“を「ゼ」とするおかしな表記は他にもある。富士通ゼネラルという社名があるが、この英語の表記はGeneralなのだ。”general strike”は「ゼネラルストライキ」で略称は「ゼネスト」である。ローマ字式に従えば「ゲネラル」になったはずではないか。「ストライキ」だって「ステーキ」と同様におかしいのだが、もう住民登録済みのカタカナ語だ。

もう一つ揚げ足を取っておこう。それは「賞」と言いたくて使われている「アワード」だ。これなどは何回批判したか記憶がないほど「間違いだ」と貶した。”award“は最悪でも「アウオード」と表記すべきだ。日本語にはない”w”の音の表記が難しいのも一因だろうが、アワードはないだろう。第一に「戦争」の意味の”war”は「ワー」と言う者はいないではないか。また、アナウンサーたちが「webで」と言っているときは、99%は「エブ」と聞こえる。

兎に角、大谷翔平が連日のように大活躍するニュースを聞くのは快感だろうが、その度ごとに「エンゼルス」で「ロサンゼルス」ではウンザリだし、我が国の英語教師たちは何をやっているのかと、「犬の遠吠え」のような批判もしたくなる。小学校から英語を教えようとするならば、「こういうおかしな表記をするのは止めましょう」と言うことも叩き込んで欲しいものだ。事の序で言えば「ロス」などという短縮形は、現地では誰も使っていないぜ。LAは聞いたことがあるけれど。


コメントを投稿