新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

寺田稔総務大臣の更迭を検討

2022-11-20 07:59:24 | コラム
またもや「検討」と報じられてしまった:

私には岸田文雄内閣総理大臣の目の前の課題の処理の姿勢が、優柔不断なのかあるいは「慎重に検討癖」の何れかに思えて仕方がない。だが、昨夜辺りから報じられ始めた寺田稔総務大臣の辞任ではなくて更迭の件は、マスコミと野党の悪意ある「政治の緊急課題の焦点をずらして総理の判断を惑わせようとする質の悪い戦法」だと思うようにしている。彼らは何かと言えば寺田大臣の失態を事細かに掘り下げては「悪質だ」、「辞任すべきだ」と、さも最重要問題の如くに騒ぎ立てている。

それは、私は今や岸田内閣が抱えている国の内外の喫緊の課題の中には「寺田問題」などは、もしも組み入れたとしても重要性も緊急性も低いと考えている。私にはこの問題が「激化するインフレーション対策」や「円安対策」や「第8波対応」や「国防費というか安全保障問題」等々よりも重大ではないとしか考えられないのだ。

野党もマスコミも如何にも緊急課題のように寺田問題を騒ぎ立てるのは、彼らが意図しているのか否かまでは解らないが、岸田内閣と国民に物事の重要性と緊急性を見誤らせているだけだとしか思えないのだ。しかも、折悪しく岸田総理はG20だのASEANだのという海外での会合で、総理の価値の基準からすれば重要案件に真剣に取り組まれて「外遊中」だったのだ。しかも、留守を預かる官房長官も副長官の対応も不十分であるとしか見えないのが宜しくないだ。

野党とマスコミ連合はただひたすら岸田内閣の揚げ足を取ることに専念しているのだと見える。総理は純情にもその作戦にまともに取り組まれたのか「説明責任を果たして職務に専念させる」というような、何れは野垂れ死になってしまいかねない慎重な対応で臨まれた。山際大志郎氏は“Better late than never.”で外遊前に処置されたが、寺田問題は逡巡が傷を深くしたし、野党とマスコミ連合を勢い付かせるだけのことになった。

私には決断が遅いというか、全部の問題を抱え込んでしまうのは岸田文雄という方の性格なのか、あるいは側近に人を得ていないのかの何れか、もしかすると両方かと怖れている。

私は総理自身が「閣僚問題に関しては自分の判断が遅かった。国民の皆様に心配をさせて申し訳なかった。今回は潔く寺田大臣を交替させて速やかに重要課題に真っ向から取り組んでいくので、一層のご支援を」のように対処されれば、野党もマスコミも静かになるだろう。

念の為に申し上げて置くが、当方の論調は全てテレビと新聞報道に基づいている。



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