そんなこんなで、全てのスプレーを没収され、失意の末、ようやく辿り着いた九寨溝空港。
超~~~山奥に急遽作られた空港だから、周り真っ暗。
九寨溝の街まではそこから約1時間半。
シャトルバスを使いたいところだけど、これが公共交通でなく個人経営との情報を入手済だったんで嫌な予感がしてたんだけど、案の定夜9時の時点でそんなものは待っててくれやしない・・・。
仕方なくタクシーチャーターに向かうが、運良く同じく九寨溝に向かうという中国人カップルと同乗させてもらえることになり、ほんと助かった~♪
到着したホテルは、ちょっと小高い丘にあり、荷物を持って坂を登るだけで息が切れる。
空気が薄い。標高の高さを体感する。
でも、ぜーぜー言いながら辿り着いた宿は、思ってた通りの可愛さだった♪
超~カラフル!!
極彩色
これがチベットスタイルのお家なんだ~!!
素敵~!!
ま、バス、トイレ付の部屋と勘違いして取ったお部屋には、どっちも付いてなくて、満室でお部屋チェンジも受けてもらえず、4日間の滞在はとても不便を強いられたが・・・。
ここに泊まる人は、3階のお部屋は絶対にお勧めしない。
九寨溝の入り口からも結構遠い。
初日、「歩ける距離なのかな?」と思って歩いてたら、どの車も後ろからブーブーとクラクションを鳴らしてくるから、「そんなに真ん中歩いてねーよ!」と思ってたら、「ゲートまで遠いから俺の車に乗ってけ!」アピールだった。
公共のバスなんてもちろん通らないし、タクシーも全然来ないしで困った時は、何度かそんなおじさんやお兄さんの車のお世話になった。
こーーーんな山奥でも、みんな綺麗な、ナビもしっかりついたいい車乗っててさぁ、スマホをバリバリ使いこなしてて、「やっぱ中国、すっげー勢いで発展してるなぁ・・・」と実感した。
そして、私を拾ったにも関わらず、途中、途中で同じように歩いてる人見つけると、どんどん声かけて、その人達を乗せていく。
結構いい稼ぎになるなw
ずっと訪れたかった憧れの九寨溝は、本当に本当に綺麗だった~
極上の景色。
見たことも無いような、美しいブルーの湖沼群。
ものすごく広いエリアに、綺麗な湖が点在していて、大量に投入されて人々をピストン輸送しているバスを駆使しても、やっぱとても一日じゃ見切れない。
ここに2日間費やすプランは正解だった。
てか、こんなに広いエリアを、あのたった一つの入り口で仕切って、内部を全部有料の施設にしてんのがすごいと思った。
誰がこーーーーーーんな、3、4千メートル級の山々が連なる僻地中の僻地の山奥に、こんな素晴らしい湖や滝がぽつり、ぽつりと点在してるって気が付いたんだろう。
日本だったら、一個でもあれば名所として観光地になるような景色がこれでもかと続いてる。
青の色も、湖によってそれぞれで、本当に綺麗だった。
こんな、摩尼車がクルクルと回り続けているところもあった。
摩尼車ってのは、この筒状の部分のところで、主にチベット仏教で用いられる宗教用具。
中に経典が入っていて、一度回すとその経典を読んだのと同じ功徳を得られると言われている。
小さいものは手持ちが出来るものもあるし、寺院なんかにはずらりと並んでいて、手でクルクルと回したりできるけど、ここでは下に水車が付いてて、流れの水力を使ってずーっと回し続けていた。
周りにはタルチョが飾られていて綺麗。
タルチョーは、青・白・赤・緑・黄の五色の祈祷旗。
それぞれが天・風・火・水・地を表現してるんだって。
ああ、来たねぇ。
異文化の中に。
どっぷり浸れるねぇ