+.。*ちっちゃなヨロコビ*。.+

日々のちっちゃなヨロコビを見つけたい

スペインで残念だったことモロモロ その1

2012-04-07 23:40:41 | 海外

スペインで残念だったのは、素晴らしい観光地のうち多くのところが、「内部撮影禁止!」ということ。
厳し過ぎる・・・
写真撮るぐらい、何がいかんのだ。
「フラッシュを使うな!」とかならまだ分かるが・・・。


「ガイドブックが売れなくなる!」というのが理由なら、ガイドブック位いくらでも買うのに。

今回、もし内部の写真が撮れていたとしてもやっぱりこれらのガイドは全部買って帰って来てただろうと思うし・・・。


一個一個の見どころをこんなに立派なガイドにしてくれたって、それにいくらたくさんの写真を使ってくれてるったって、自分が「ここが好きだ!と思ったところは載っていないものなのよ。
「このディテールがいい!」とか、「あー、これすごい珍しい」って感動したところを、自分の視点で写真で残しておきたかったよう・・・。

 




「混雑の中撮っていると他の人の迷惑になる」というなら、せめて季節外れのガラーンとした他に誰もいないような場所なら、良いではないか、良いではないか、とつい悪代官様のような口調になってしまう。


エル・エスコリアルなんて、こーーーーんなだだっ広い修道院内で、他の見学者一人も見かけなかったぞ。


すっごーーーーーーーーい怖かったんだから・・・


静まり返った巨大なお城みたいな建物の奥の奥までたった一人で、たまーに立ってる警備の人にビビりながら、自分の足音の響くコツーン、コツーンという音にさえビクビクしながら延々地下への階段を降りて行った先にあったのは、歴代のスペイン国王の遺体が収められた棺がいくつも壁にビッチリ納められている霊廟だったり・・・。




シーンと静まり返った冷たーい空気のその石造りの寂しい独特の部屋に、ぽつりと一人、何人もの王の屍に囲まれて立っているあの感覚・・・。
ゾッとするというのは、ああいうことを言うのだ。



その霊廟を抜けても、次の部屋も、その次の部屋も、またその次の部屋も、棺桶のオンパレード。
王妃たちの棺の部屋、王子たちの棺の部屋、幼くして亡くなってしまった王室の子供たちの部屋・・・、と延々続いていた。
それぞれ作りが違って、部屋によっては等身大の騎士などの彫刻が飾られていたりして、それに気づかず急に振り向きざまに発見して「ドキーーーッ!として心臓飛び出しそうになったり・・・。
お墓大好きで、海外では必ずその国の墓地やカタコンベを見に行くワタクシではあるが、さすがにここの雰囲気には一切慣れなかった。





ここには、素晴らしい絵画や古地図など、貴重な歴史的芸術品がたくさん展示されているんだけど、その中にすごーく面白い題材のタペストリーを見つけた
西暦1500年代に織られたタペストリーなんだけど、いろんな想像上の怪物が織り込まれていて、当時の人々がどんなものを恐れていたのか、どんな怪物を思い描いていたのか、そういったことが分かる貴重な歴史的資料だと思った。


なんかね、そこらの怪物図鑑やSFもののハリウッド映画みたいに奇妙でへんてこなものがたくさんいるのよ~。
足や胴体が鳥みたいで、クビがにょろ~っとキリンみたいに長いのに、その先に鬼みたいな人間の顔が3つ付いてるとかね、ほんと「誰が考えたんだ?」っつー面白い想像上の生き物がいっぱい。
興味深すぎて隅から隅まで延々眺めてた。

 

 



でも、ガイドブックも買ったけど、大きくて有名な展示物や、象徴的な広間の全体像とかは載ってるけど、こういう小さな展示物の、ましてやその一部分なんてこれっぽっちも載っちゃいないのよね・・・・。


また見たかったら、こんな地球の裏側の、スペインの、マドリッドの、さらに郊外の、見渡す限り遥か彼方まで何もない荒れた大地にぽつりと浮かぶ島のようなこの小さな小さな町の、この修道院まで行かないと見れないんだよね・・・

悲しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

遠過ぎる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


せめてポストカードでも用意しておいてくれればいいのに・・・。
いくらでも買うわ。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペインでのお話 素敵なお店で食べたもの編 その4

2012-04-07 01:37:24 | 海外

バルセロナではもう一軒、老舗と言われるレストランに行ってみた。
ロス・カラコレス。


店名のカラコレス"かたつむり"の意味。
かたつむり料理を食べられるお店。




モデルニスモ感たっぷりのエントランスが可愛い

 


ステンドグラスには、名物のかたつむりがデザインされている。

 





内部も歴史の積み重ねられてきた感がとても素敵

 


入った時は、すぐ奥にはもう厨房が見えてるし、入口のカウンター席しかないのかと思ってそこに座ったんだけど、他の人が奥に入っていくのを見て中にもまだ席があるんだと気付いてテーブル席に移動させてもらった。


カウンターから奥は、不思議なことに皆様絶賛調理中の厨房のど真ん中に繋がっている。
「え?いいの?こんなとこ通っていいの??」と戸惑いつつ、「恐れ入ります・・・恐れ入ります・・・」と進んでいくと、広い店内に続いていた。
厨房を通り抜けたところから階段を上ったり、お部屋を通り抜けたり、また段差があったり、ちょっとクネクネした様子が「迷路みたい!」とウキウキした。

 

 

 

窓ガラスにも、ラブリーなカタツムリが描かれている。

 


中には"ザ・お給仕さん"といった風情のナイスミドルのウエイターさんたちが勢揃い。
こちらが歩いてくるのが分かると、素敵なたたずまいで挨拶をしてくれる。
この人たちのプロフェッショナルな感じが良かった。


スペインの老舗では、どこでもこういうおじさん達がキリリと働いていらして素晴らしい接客をしてくださって、彼らのスマートな対応やこちらに向けてくれる笑顔を見ただけで「ああ、ここにきて良かったなぁ」というほっこりした気持ちにさせてもらえた。

 




ここで食べたのはパエージャと、やっぱ看板商品のカタツムリ。


パエージャはシーフードのにしてみた


始めはパエージャパンにちゃんと入って、ちゃんと"パエージャです!"って見た目で運ばれてきたんだけど、「ヨシッ!」とカメラを取り出そうとした瞬間、そのジェントルマンが華麗に運び去ってちゃちゃっと手際よく取り皿に移してまた持ってきてくれたんでその最初の姿は撮れず・・・。

 



かたつむりは、フランスで食べるエスカルゴ的な見た目を想像していたんだけど、こんな感じ。



カタツムリ自体はたくさん入ってるんだけど、一匹一匹はけっこう小粒で、そのぶん身が小さいからフレンチのエスカルゴ的なムチムチとしたサザエ的食感には欠ける。
味付けも・・・、ちょっとしょっぱいな。
パンと一緒に食べろということなんだろうけど。

 


ま、ここは「名物は一度くらいは食べてみないとね!」と思って、雰囲気を味わいに行くのがいいお店だと思う。

外でグリグリ回って焼かれているチキンの丸焼きのが美味しいかもしれない。

 

 

 

でも、お店の雰囲気はとってもいい。

 

 

 

食べ終わってからお店の外へ出て外観の写真を撮っていたら、それに気づいて走り出てきてくれて、一人で自分の写真を撮れないワタクシの写真を撮ってくれたお気遣いも嬉しかった。

スタッフの皆さんが、ほんと素晴らしいお店だと思った。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする