思い出旅行ではないつもりだったが
一か所だけどうしても過去を向いてご挨拶すべきところがあった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/cb/ae34119a0aaaf7cd58bca93eee9302e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e6/26d38bf47731f6da0c7a8051b81ff381.jpg)
別荘や畑を無料で貸してくださった
花背のF家
45年前は先代のご夫婦がおられたが
今はその頃大学生だったご当主と奥さん
昔話をするうちに
私が花背滞在のあと東京へ帰るときはいつも自家製しば漬けを土産にもらっていた話になった
当代の奥さんは知らない時代の話なので
「私もつくりたい」となり
ご主人は自分の母親の味なのでうれしそうに聞いておられた
「茄子、胡瓜、ピーマン、みょうが、紫蘇が入っていましたよね
樽はまだありますか
実はこの後美山荘にしば漬けを買いに行くのです
美山荘のしば漬けが一番お母様のしば漬けに近いからです」
F家のしば漬けの材料はもちろん自家栽培
美山荘は同じ花背の町内の料理旅館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d1/df0afa9d3eba2616dc2067bf2e5ead0a.jpg)
サチコさんの分と合わせて5包み買って次の行事へ
河原におりて川遊びをすることを考えていた
車から河原までが私にとっては難行
下り口までははーはー喘ぎながら歩き
下り口からの斜面はほとんど息子にぶらさがって水面に達した
ただ石に腰かけて足を見ずにひたすのだが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/3e/907de84120c912c42836353f14f15332.jpg)
これが何にたとえようもなくここちよい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/56/0b6ae8a49305f671c3df636a85b5301a.jpg)
時々足で砂をかき分ける
食事はスタートから食べ終わるまで
ただ一方向に向けて収束することを目指す行為だが
川に足を浸す行為は方向や収束がない
ただ受け身ということだろうか
この冷たさとやわらかさ
人はなぜ水辺を好むのだろう
冬以外ずっとこうして遊んでいたいと思った
帰宅してしば漬けを刻み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0f/bea184702ff564d8c155b9648b9fdb40.jpg)
お茶漬けにして食べるのだが
今の私はご飯粒をうけつけない
それでご飯をよけて食べるので
まるでしば漬けスープを食べているようなもの
これがおいしい
洋でいうなら同じ乳酸発酵のザワークラウトも
しみ出した乳酸菌いっぱいの汁が体にいいといって飲む人がいるらしい
市販のしば漬けは酸味料などのつけ汁に浸したものだが
美山荘のしば漬けはくーっとくる酸味と自然発酵の臭みを交えてクセになる
F家の味が再現される頃私はいないかもしれないが
それを分けてもらいに息子たちがお邪魔するところを想像すると
幸せな気分になれる
一か所だけどうしても過去を向いてご挨拶すべきところがあった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/cb/ae34119a0aaaf7cd58bca93eee9302e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e6/26d38bf47731f6da0c7a8051b81ff381.jpg)
別荘や畑を無料で貸してくださった
花背のF家
45年前は先代のご夫婦がおられたが
今はその頃大学生だったご当主と奥さん
昔話をするうちに
私が花背滞在のあと東京へ帰るときはいつも自家製しば漬けを土産にもらっていた話になった
当代の奥さんは知らない時代の話なので
「私もつくりたい」となり
ご主人は自分の母親の味なのでうれしそうに聞いておられた
「茄子、胡瓜、ピーマン、みょうが、紫蘇が入っていましたよね
樽はまだありますか
実はこの後美山荘にしば漬けを買いに行くのです
美山荘のしば漬けが一番お母様のしば漬けに近いからです」
F家のしば漬けの材料はもちろん自家栽培
美山荘は同じ花背の町内の料理旅館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d1/df0afa9d3eba2616dc2067bf2e5ead0a.jpg)
サチコさんの分と合わせて5包み買って次の行事へ
河原におりて川遊びをすることを考えていた
車から河原までが私にとっては難行
下り口までははーはー喘ぎながら歩き
下り口からの斜面はほとんど息子にぶらさがって水面に達した
ただ石に腰かけて足を見ずにひたすのだが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/3e/907de84120c912c42836353f14f15332.jpg)
これが何にたとえようもなくここちよい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/56/0b6ae8a49305f671c3df636a85b5301a.jpg)
時々足で砂をかき分ける
食事はスタートから食べ終わるまで
ただ一方向に向けて収束することを目指す行為だが
川に足を浸す行為は方向や収束がない
ただ受け身ということだろうか
この冷たさとやわらかさ
人はなぜ水辺を好むのだろう
冬以外ずっとこうして遊んでいたいと思った
帰宅してしば漬けを刻み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0f/bea184702ff564d8c155b9648b9fdb40.jpg)
お茶漬けにして食べるのだが
今の私はご飯粒をうけつけない
それでご飯をよけて食べるので
まるでしば漬けスープを食べているようなもの
これがおいしい
洋でいうなら同じ乳酸発酵のザワークラウトも
しみ出した乳酸菌いっぱいの汁が体にいいといって飲む人がいるらしい
市販のしば漬けは酸味料などのつけ汁に浸したものだが
美山荘のしば漬けはくーっとくる酸味と自然発酵の臭みを交えてクセになる
F家の味が再現される頃私はいないかもしれないが
それを分けてもらいに息子たちがお邪魔するところを想像すると
幸せな気分になれる
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