甘酒

2010-12-28 00:08:16 | 美食
母は甘酒を作るときはもち米を使っていた。

鋼の大釜で粥状に米を炊き、
麹を混ぜてから新聞紙で蓋をして
木の蓋を載せてから
炭火の掘り炬燵に置く。

羽釜の底は丸いので、
誰かの足がぶつかると
揺れてこぼれる。

出来上がりを楽しみにしていた兄と私。
なのに、甘くて好きにはなれなかった。
今度こそはと試してみるのだが。

大人になって、ふつうに飲める甘酒。
掘り炬燵はないから、
息子が置いていった蓋のない電気炊飯器で湯煎にする。

これまでに忘れられない甘酒は、
嵯峨野「平野屋」で元日に飲んだのと、
花背の陶芸家・小松華功さんの雪のかまくらの中で飲んだの。

どちらも羊歯の茎がマドラー代わりに付いていた。

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