はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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最近のネット上では、小さな政府、歳出削減、公務員削減の方向の意見が満ち溢れている。財政のプライマリーバランスは確かに大切なのだが、「あいつも減らせ、こいつも減らせ」風の合唱に、私は警告を与えたい。税を経由しての社会サービスは、基本的には、所得の再分配を取入れた、国民の共同出資ないし互助保険的な経済の仕組みである。公の仕事を縮小するということは、生活のレベルの保障から遠ざかることに他ならないという認識を忘れてはならない。

もちろん、税金で無駄な買い物をしたり不要な給料を払うことがあってはならない。だから私たち国民は、「あれを減らせ」と言うのと同じだけ「これをやれ」と言うべきなのだ。一般国民が恩恵に与らない無益な事業を縮小して、国民生活に直接役立つことをやれと要望すべきなのだ。

具体的な例で言おう。一般の人がほとんど使用しないままに、いずれ朽ち果てるハコモノや無用な大規模土木工事は止めるべきだ。しかし、治安の悪化状況に対して数と質が絶対的に不足している警察官の養成と拡充はすぐにでも行うべきだ。また、みすぼらしくて、勉強机での食事が強いられる一般の公立小中学校への予算はもっともっと増やしてもよい。

予算権のある役人(の多く)は、一般国民でなく、社会的な発言権の強い特殊な人の方ばかりを見て、出世のために熱心に仕事をしている。国民は、この人たちの目を醒ますように、「これをやってくれなくて何が公務員だ!!」と叱責すべきなのだ。

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