はぎわら_m の部屋
社会・時事批評、オピニオン、初等物理の気まぐれ考究、物理教育放談

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以下に、騙しのレトリックの初歩の例を示す。たぶらかしのメカニズムを見抜こう。

(1)「とり得る選択肢がAまたはBであるときに」
(2)「Aが悪い結果を招くことが判明したとする」
(3)「そうであれば、Bを採用した方が良い」

〔答え〕
選択肢をABに限るという(1)が騙しだ。論理学的な立場では、場合分けは、ある条件Aの定義を明確化した上で「Aまたは非A」のように区分することだけが許される。AとB以外の可能性がないことを証明するのは一般には不可能だからだ(証明できるのは、BがnotAに等価なときだけ)。--大抵の場合、正しい選択肢はAB以外にある。

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(以下を当てはめてみると、この騙しの活躍の場が分かる.)
A:従来どおり,B:(小泉流)改革
A:財投維持,B:郵政民営化
A:財政破綻,B:増税
A:共産主義体制,B:競争社会
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(1/10段階で)1月7日の記述:平等vs.競争の図式に惑わされるな の最後に〔追記〕を加えました。


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