先日MAKIKYUが富士急行線に乗車した際は、話題を集めているリバイバル塗装車両と共に、「マッターホルン号」と呼ばれる車両にも乗車する事が出来ました。
「マッターホルン号」は、有名な氷河急行(Glacier Express)を運行している事業者の一つでもあり、富士急行が姉妹提携しているスイスの山岳鉄道・MGB(Matterhorn Gotthard Bahn)の塗装を模した車両です。
2006年に走り始め、MAKIKYUもいつかはこの編成の姿を…と思っていたのですが、昨年の「富士登山電車」登場の際は、「マッターホルン号」が改造対象編成となってしまい、何も1編成しかない「マッターホルン号」を改造しなくても…と思ったものでした。
しかしその後富士急では「富士登山電車」に改造された編成とは別の1200系(1201編成)を新たに「マッターホルン号」として登場させた事は歓迎すべき点で、MAKIKYUが先日遭遇したのはこの1201編成なのですが、様々な塗装が似合う元京王5000系だけあって、この塗装もまた良い感じなのでは…と感じたものでした。
外観は赤と白のMGB塗装に改められている他、富士急とMGBの姉妹提携を示すロゴが側面に掲げられているのが大きな特徴ですが、その一方で車内は「トーマスランド」号の様な派手な装飾はされず、リバイバル塗装編成と同様に富士急入線時からの原型を保っています。
しかしながら「マッターホルン号」はMGBとの姉妹提携をPRするための車両と言う事もあって、車内側面の広告枠には氷河急行をはじめとするMGB列車の写真が多数掲出されており、スイスの鉄道ギャラリーとも言える状況になっていますので、他の富士急行線各車両に乗車するのとは異なった楽しみもあります。
また種車が元京王車の中でもオールロングシートの1000系ではなく、富士急入線時に一部座席をクロスシートに改造した1200系というのも有り難く、今後も富士急行線を利用する際には、普通列車利用時には是非遭遇したい編成の一つと感じたものでした。
それにしても標準塗装を含め、現在5種類もの塗装の元京王5000系を走らせている鉄道は他になく、しかも2編成を併結した4両編成もしばしば走るなると、色違いの編成で組み合わせとなる事も多いですので、なかなか見応えがあるのですが、「マッターホルン号」も今度こそは塗り替えられず、この姿でしばらく活躍する事に期待したいと感じたものでした。
こちらは大の飛行機嫌いと言う事もあって、余程の事がない限り富士急の姉妹鉄道であるMGBへ足を伸ばす事はなさそうですが、飛行機を使わなくても行ける程の余裕(資金・時間の両面で非常に厳しいですが…)があるならば、一度彼の地の鉄道にも乗車してみたいものです。
彼の地に「マウント富士号」なる車両が存在し、それが機関車と言うのは動力集中方式が主流のヨーロッパらしい話ですが、そちらが訪問された際には、この車両にも遭遇する機会があったのでしょうか?
またMGBと共に氷河急行を運行するRhBも、箱根登山鉄道と姉妹提携しており、登山電車にも彼の地の車両を模した装いの車両が存在しますが、こちらにはまだ遭遇した事がありませんので、機会があればこちらにも乗車してみたいものです。