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JR~富士急を直通運転・臨時快速「お座敷富士芝桜号」

2015-05-20 | 鉄道[甲信越]

5月9・10日と16・17日の週末は、JR中央本線~富士急行線を直通運転するお座敷列車「お座敷富士芝桜号」が、新宿~河口湖間で1往復設定され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、この列車が運行していた事をご存知の方も居られるかと思います。
(もしかしたら乗車したと言う方もいるかもしれませんが、その節はコメント等頂けると幸いです)

 
MAKIKYUは富士五湖周辺の観光なども兼ねて今月富士急沿線へ足を運ぶ機会があり、その際は「お座敷富士芝桜号」の運転日だった事もあり、往路でこの列車に乗車する機会があったのですが、充当車両は「華」と呼ばれる485系電車改造お座敷電車でした。


JR東日本に所属する他のお座敷電車は何度か乗車した事があるものの、華は先日初めて乗車したもので、485系ながらもパンタグラフ設置部分だけ低屋根構造と言う辺りは、様々な線区に乗り入れての運用が想定されるお座敷電車ならではと感じます。

「お座敷富士芝桜号」はお座敷車両充当という事もあって「全車グリーン車指定席」ながらも、快速列車としての運行で普通列車グリーン料金(指定席)が適用、また富士急行線内のみでの利用はできないものの、グリーン料金はJR区間の乗車距離に応じて算定された額のみでした。

MAKIKYUが乗車したのは八王子~(JR中央本線)~大月~(富士急行線)~河口湖で、日頃なかなか乗車する機会がないお座敷列車が、乗車券以外は50km未満の八王子~大月間グリーン料金のみで乗車可能、運転停車などもあり乗車時間が長い割には安価で乗車でき、富士急行の運賃が割高な事を差し引いても、結構お得感のある列車と感じたものです。


乗車駅の八王子駅では、他の臨時列車も含め「華」が運転される機会がそこそこある事もあってか、乗車位置目標にも「はな」という案内が見受けられたもので、その隣には「やまなみ・せせらぎ」と「ニューなのはな」の案内も見受けられたのは印象的でした。


ホームに「華」が入線すると、指定席券を所持している乗客以外は乗車できない臨時列車である旨が盛んに案内されており、指定席券を
持っているMAKIKYUは、仙台市営地下鉄を連想する楕円形のドア窓が特徴的な「華」の扉が開くと、早速乗り込んだものでした。


デッキに足を踏み入れると、乗車早々にスリッパの姿が見えるのは、お座敷電車ならでは…と感じたもので、ポットなどが見受けられるのも、一般列車ではまず見られない大きな特徴と感じたものでした。


更に客室内へ足を踏み入れると、お座敷電車ならではの畳敷きとなった客室は、非日常感を演出するには充分過ぎる雰囲気です。


特徴的な天井形状はお座敷・座席兼用車の「ニューなのはな」や、元はお座敷車両だった車両を改造した「リゾートやまどり」にも通じる雰囲気で、荷物も荷棚の代わりに片隅に設けられた、蓋付きの収納箱へ収める様になっているのも特徴的です。


車両端にはカラオケ装置なども設置され、団体列車として充当される事も多い車両ならではと感じたものですが、TV上には号車番号と共に「モロ484-6」などの車号標記が見受けられ、この標記を見ると停車中でも「室内」ではなく「車内」にいる事を嫌でも実感させられます。


お座敷となった客室だけでなく、フリースペースが充実しているのも「華」の大きな特徴で、カタカナの「コ」の字型にソファーが配列されている箇所と、ロングシート配置の双方が存在しています。

日頃余り良く言われる事がないロングシートも、「華」に限ってはかなりゆったりとした掛け心地で、お座敷のテーブルが他のグループ客で占拠されている状況で一人だけ相席…と言った場合などは、他に利用希望者がいない状況なら、ここでずっと過ごすのも…と感じる雰囲気でした。


両先頭車の乗務員室付近は展望スペースも兼ねた状況になっており、レールファンならお座敷よりもこちらの方が…という向きもあるかもしれませんが、「華」の編成は中間に電動車ユニットを2ユニット挟んだ編成となっており、両先頭車は「クモロ」ではなく「クロ」になっている点は惜しいと感じる方も少なくないと思います。


またMAKIKYUは先日「華」に初乗車しただけでなく、日頃滅多にお座敷車両が走る機会がない富士急行線内で、お座敷電車を堪能できるという点でも、またとない機会だったと感じており、乗車時には車中から逆さ富士を望む事もできたものでした。

MAKIKYUは以前「富士登山電車」に乗車した際、逆さ富士に関してはアテンダントの方から話を伺っていたのですが、車内から逆さ富士を撮影した後に近くに居合わせた乗客に逆さ富士の写真を見せたら、「よく撮れましたね」という話も持ち上がる状況で、車中で居合わた方々との、お座敷電車ならではの一時も悪くなかったと感じています。

その中には子供連れのファミリー客も多数見受けられ、小さい子供がいると一般列車、それも特に乗り継ぎやトイレなしなどは…という声も聞かれ、この列車があるからこそ芝桜見物に列車を利用した乗客もいた程ですので、毎年5月の芝桜シーズンに恒例となっている富士急行線へのお座敷電車による臨時列車、来年以降の設定にも期待したいと感じたものでした。


(お断り)「お座敷富士芝桜号」は東京都~山梨県に跨って運行する臨時列車ですが、この記事は鉄道[甲信越]カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。



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