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富士急行8000系「フジサン特急」(1)~外観編

2015-06-18 | 鉄道[甲信越]

先月MAKIKYUが富士急行線を利用し、富士五湖方面へ足を運んだ際には、往路でJRのお座敷車両「華」を用いた臨時列車を利用し、既に「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、その際は帰路の富士急行線内で「フジサン特急」を利用したものでした。

「フジサン特急」は特急専用車を用いた有料特急で、大月~都留文化大学前~富士山(旧・富士吉田)間を乗車する際には、乗車券の他に特急券が必要となり、運行当初はJR165系改造車を譲受して塗装や形式を改めた2000系車両が、専属で用いられたものでした。

しかしながら2000系は設備的には非常に優秀な車両ながらも、種車の古さが災いして老朽化が進み3両2編成中の1編成が退役、残る1編成もそう遠くない時期の退役が見込まれる状況です。


富士急では車両検査時などに一般車両を特急として充当、特急料金を値下げして対応する事もしばしばですが、退役した1編成の代替は別途特急専用の中古車両導入で対応する事になり、退役した1編成の代替で導入された車両が8000系です。


8000系は近年小田急での活躍を終えた20000形RSE2編成の内、1編成7両を両先頭車と中間車1両の3両に短縮して導入したもので、もう1編成も…と感じたものでしたが、富士急では今後兄弟車両のJR371系も購入する事を発表しており、両者の競演にも期待したいものです。

ちなみに8000系は中古車ながらも平成になってから製造された車両で、2000系に比べれば遥かに経年が浅いだけでなく、現在小田急で活躍するロマンスカーの最古参車・7000形LSEよりも新しい車両です。

更新時期やJR直通用の少数派と言う特殊性も災いし、早期退役したと言っても過言ではなく、引退の際にはまださほど古い車両ではないにも関わらず…と感じた方も多いと思います。

退役後も暫くは保留車扱いとなり、何処かへ譲渡されるのでは…という噂が様々な所で流れていましたので、富士急への譲渡話が小田急と富士急の双方から出た際には、なかなかいい話だと感じ、昨年富士急での活躍を始めた暁には是非一度乗車できれば…と感じたものでした。


そして先月「フジサン特急」に乗車した際に、ようやくこの8000系への乗車機会が巡ってきたのですが、2000系と同じく富士山をイメージしたキャラクターずくめの独特な装いに改められ、2階建て車両も外された短編成になったとはいえ、両先頭車の車両形状などは小田急時代と大差ない姿のままで活躍しています。


折戸の先頭車客扉上部や、前面窓下に設けられた3色LEDの愛称名・行先表示器もそのまま活用、列車名や行先などは小田急時代とは異なるものの、表示様式も同一ですので、先頭車だけを見ると塗装以外の外観上の変化はかなり少ないといっても過言ではない状況です。

ただ中間車両はRSEがハイデッカー車両と言う事もあり、バリアフリー対応の関係で乗降口に段差のない引戸を採用、このドア付近の客室内に段差なしで移動可能な車椅子スペースを設置、車椅子対応トイレも設置されています。


ドア形状だけでなく、車椅子スペースにおける客窓の大きさなども小田急時代とは異なっていますので、8000系における塗装以外で最大の変化点と言っても過言ではない状況になっています。

車内の様子も小田急時代とは変化が見られますが、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



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