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惜別・オリエントフェリー「ゆうとぴあ」(3)~食事編

2016-01-07 | 船舶[海外関連]


先月「MAKIKYUのページ」で取り上げた山口県・下関~中国山東省・青島間を結ぶオリエントフェリー「ゆうとぴあ」は長時間航海となる事もあり、船内には食堂(レストラン)も設けられていました。
(長時間乗船となる航路では、食堂位はあって当然と感じる方も居られると思いますが、北海道から車両航走の関係で大洗まで乗船した知人が、「船内は自販機程度で食堂もない酷い船だった」とぼやいていた事があり、MAKIKYUが乗船したフェリーでもマルエーフェリー「琉球エキスプレス」(以前取り上げたブログ記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)の様に、全区間乗船だと「ゆうとぴあ」以上の乗船時間・距離の航路でも同様の状況、通称「カジュアルフェリー」と言われる船が幾つか存在します)

船内の食事は朝食が無料となっているのは、関西~上海間を結ぶ日中航路「新鑑真」「蘇州號」と同様ですが、朝食時間が指定されており、寝坊すると無料朝食にありつけなくなるのも同様ですので要注意です。


朝食の内容は饅頭やお粥、油条(揚げパン)など、中国のホテル朝食バイキングでよく見かけるメニューが主体、定食ではなくバイキング形式で好きなだけ食べられるのは嬉しいですが、油条は途中でなくなり補充なしという事もありましたので、「早起きは三文の得」と言っても過言ではない状況です。


1度だけ和朝食らしきものが出た事もありましたが、これは味噌汁の味などは…と感じるもので、中華式朝食に比べるとイマイチな感が否めない気がしたものでした。

昼食と夕食は自動販売機で食券を購入して注文する方式、通用するのは日本円(JPY)のみで人民元(RMB)使用不可なのは要注意ですが、食券販売機の調子が悪くて「販売中止」ランプが点灯、食堂の船員に現金手渡しで注文した事もあり、こんな所にも老朽化の影響が…と感じたものでした。


MAKIKYUが乗船時に注文したのは中華日替定食と雑炊、前者は内容的にまあまあといった所で、500円と言う設定価格も中国の市価と比べると割高ですが、日本の市価を考えると妥当なレベルと言う印象です。


雑炊300円も同様で、体調が悪い時(乗船時に発熱+海が大時化で大変だった時もありました)には丁度良いメニューと感じたものでしたが、そのままだと殆ど味付けがなく、別添えで渡される塩で味を調整するのは、国内で食べる雑炊とは趣が異なると感じたものでした。


中国人団体ツアー一行が乗り合わせた際には、日本語会話可能な引率者(日本語可)から団体向けに特別注文したメニュー(量がかなり多く残す状況)を勧められ、日本とは異なる中国らしい独特な味付けの焼き鳥などを食べる事も出来ました。
(引率者(青島在住)によると、日本の食事は米飯は美味しいものの「味付けが甘い」との事で、中国の中では味付けが甘いと言われ、日本の中華料理に近い味付けと感じる事が多い上海周辺の食事に関して尋ねたら、これもやはり「味付けが甘い」との事でした)


また船内では中国の長距離列車などと同様に、熱湯は何時でも給湯可能な状況になっており、帰国の際には中国の街中で買い込んだ方便面(カップラーメン)にお湯を入れて食べた事もありましたが、中国の街中で売られている方便面は中国メーカーをはじめ、日韓メーカー(日清や農心など)でもプラスチック製フォーク入りとなっており、蓋を開けた後に箸がなくて困るという事がないのは、日韓両国のカップラーメンとは大きく異なる点です。

中国旅行中には余り食べる機会がなく、日本国内とは味付けなどが一風異なるコンビニのおにぎりやお弁当なども、帰国前に買い込んで船内で試すのは面白いもので、食に関して色々な楽しみ方が出来るのも、長時間航海における一つの楽しみと感じたものでした。
(中国に限らず韓国旅行の際も、帰国時は乗船前にコンビニ弁当を購入して持ち込むのが定番となっており、船内に持ち込んだ弁当を見て羨ましがられた事もあります)



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