みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

金属原因のアトピー性皮膚炎

2013-04-26 15:06:51 | アレルギー科
金属原因のアトピー性皮膚炎、血中細胞が関与 京大

京都大の椛島健治准教授らは、金属や漆が原因で起きるアトピー性皮膚炎に、血中の細胞が関与していることを、遺伝子操作したマウスを使った実験で解明した。
現状では難しい根本治療に道を開く成果としている。

■アトピー性皮膚炎は皮膚の表面で異物の侵入を防ぐ働きが低下したり、免疫の機能に異常が起きたりして発症する。
免疫機能に異常を起こす原因には金属のほか、ダニやほこりがある。
今回解明したタイプは、数百万人いるとされるアトピー性皮膚炎の患者のうち2割程度を占める。

■研究グループは、血中に含まれ免疫に関係する「好塩基球」という細胞に注目。
遺伝子操作で好塩基球が血中にないマウスをつくり、アトピー性皮膚炎を発症するよう化学物質を耳に塗って観察した。

■その結果、通常よりも皮膚の炎症が小さくなり、好塩基球が病気の原因だと結論づけた。
好塩基球の働きを抑えれば、病気の発症が避けられる可能性があるという。



<私的コメント>
一般的に、アレルギーには好酸球が関与しています。
「好塩基球が関与」ということが目新しい点なのでしょうか。

コメント
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