みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

見逃し高血圧

2013-01-10 07:40:26 | 循環器科
血圧が高くなると脳卒中や心臓病の危険が増すのは周知のこと。
血圧を把握するのに重要なのが「家庭の血圧計」。
ところが、「測り方の“誤解”」が問題となることがあります。
血圧測定と言えば・・・
「血圧計のカフを腕に巻く」、「腕を心臓の高さに合わせる」、などなど、それほど難しい注意点があるようには思えません。
毎日きちんと測っていても、さらには正常血圧であっても、脳卒中や心臓病を引き起こす可能性があるのです。


見逃し高血圧で脳卒中!血圧に潜む落とし穴

血圧差の原因となる「末しょう動脈疾患」を見極めるポイントは?
①両腕の血圧に10%以上の開きがある
通常、健康な人は左右の血圧差がほとんどない。
ところが10%以上の開きがある人(例えば、高い方の腕の血圧150(mmHg)なら、もう片方と15以上の差がある など)は、動脈の“つまり”によって、片方の血圧が下がっている可能性がある。

②それぞれの腕を測定する前に1~2分リラックス
リラックスしないまま両腕の血圧を連続して測ると、先に測った方が高く出がち。
また、片腕を測った後、その結果に心理的な影響を受けたまま、すぐにもう片方の腕を測定すると、そちらが高く出ることがある。
そのため、正確に測るには、それぞれの腕を測定する前に1~2分のリラックスが必要。

③65才以上の高齢者、または喫煙者・糖尿病の方は要注意
末しょう動脈疾患になりやすいタイプは、65才以上の高齢者。
動脈硬化は加齢とともに進行するため、血管の“つまり”が起きる可能性も高く、血圧差が出やすくなる。
喫煙者・糖尿病の方も動脈が傷つきやすくなっているため、注意が必要。

http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20130109.html

出典 NHK総合テレビ「ためしてガッテン」2013.1.9
版権 日本放送協会
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