DHAがアルツハイマー抑制…京大iPS研究所
認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が同病の発症予防に役立つ可能性があることを確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授らのチームが発表した。
■イワシなどの青魚を食事でとることとの関係はこの研究では不明だが、新薬の開発などにつながる成果。
■アルツハイマー病患者の脳内では、Aβ(アミロイドベータ)と呼ばれるたんぱく質の「ゴミ」が過剰に蓄積することで、「細胞内ストレス」という有害な現象が起きて神経細胞が死滅し、記憶障害などを引き起こすことが知られている。
■研究チームは、50代~70代の男女の患者計4人の皮膚からiPS細胞を作製。
それを神経細胞に変化させ、Aβが細胞内外に過剰に蓄積した病態を再現した。
■このうち、細胞内にAβが蓄積した2人の細胞に低濃度のDHAを投与した場合と、投与しなかった場合とで、2週間後に死滅した細胞の割合をそれぞれ比較。
その結果、DHA投与の場合、細胞死の割合は15%で、投与しなかった場合は2倍以上の32%だった。
出典 読売新聞 ・朝刊 2013.2.3
版権 読売新聞社
<私的コメント>
iPS細胞というとすぐに臓器再生を思い浮かべてしまう。
今回の発表ではiPS細胞を実験モデルに組み入れて、病態メカニズムの解明や薬剤の有効性の検証のためのツールとしている。
そういう応用方法が理解出来ただけでも勉強になった。
認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が同病の発症予防に役立つ可能性があることを確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授らのチームが発表した。
■イワシなどの青魚を食事でとることとの関係はこの研究では不明だが、新薬の開発などにつながる成果。
■アルツハイマー病患者の脳内では、Aβ(アミロイドベータ)と呼ばれるたんぱく質の「ゴミ」が過剰に蓄積することで、「細胞内ストレス」という有害な現象が起きて神経細胞が死滅し、記憶障害などを引き起こすことが知られている。
■研究チームは、50代~70代の男女の患者計4人の皮膚からiPS細胞を作製。
それを神経細胞に変化させ、Aβが細胞内外に過剰に蓄積した病態を再現した。
■このうち、細胞内にAβが蓄積した2人の細胞に低濃度のDHAを投与した場合と、投与しなかった場合とで、2週間後に死滅した細胞の割合をそれぞれ比較。
その結果、DHA投与の場合、細胞死の割合は15%で、投与しなかった場合は2倍以上の32%だった。
出典 読売新聞 ・朝刊 2013.2.3
版権 読売新聞社
<私的コメント>
iPS細胞というとすぐに臓器再生を思い浮かべてしまう。
今回の発表ではiPS細胞を実験モデルに組み入れて、病態メカニズムの解明や薬剤の有効性の検証のためのツールとしている。
そういう応用方法が理解出来ただけでも勉強になった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます