きょうのNHK総合TVの「あさイチ」。
コーヒーに含まれるポリフェノールやカフェインが起こす不思議な力や、『疫学調査』で認められたコーヒーと病気の予防、コーヒーにまつわる疑問や質問・コーヒーを飲まない方が良い人などの注意喚起から、さらにはおいしいコーヒーの入れ方まで、さまざまなコーヒーの力などが紹介されました。
コーヒーポリフェノールがシミを予防
コーヒーに含まれるポリフェノールがシミの予防になるメカニズムの解説。
紫外線が当たると体内では活性酸素が発生します。
この活性酸素が細胞を傷つけることがあるためそれを防ごうとメラニン色素が生み出されます。
これで皮膚は守れますがこれが沈着してしまうとシミになってしまうというわけです。
ところがポリフェノールがとりこまれていればその働きによって活性酸素が取り除かれメラニン色素が作られることはなくなるので結果シミの予防になると考えられています。
■コーヒーにはポリフェノールが豊富に含まれていることはもちろん、ポリフェノール含有量はあの赤ワインとほぼ同じくらいで摂取源としてはコーヒーが1番多い。
■コーヒーを飲む人ほどシミの量が少ない。
疫学調査で分かったコーヒーのすごさ
コーヒーはかつてイスラム社会では薬として使われていた。
そんなコーヒーの効用についての『疫学調査』をいくつか紹介。
(1)肝臓がんとコーヒー
国立がん研究センターを中心とする研究班がまとめたのは40~69歳の男女およそ9万人を対象に10年間の肝臓がん発症率を追跡した大規模疫学調査を実施。
その結果、1日に5杯以上コーヒーを飲む人の『肝臓がん』の発症率が飲まない人の4分の1にとどまると発表。
(2)大腸がんとコーヒー
女性のがん死亡率が国内でもっとも高いという大腸がん。
岐阜大大学院の永田教授が1992年からの8年間、35歳以上の岐阜件高山市の住民およそ3万人を対象に追跡調査を実施したところ、コーヒーを全く飲まない人の発症率を1とすると1杯以上飲む人は男性で0.81女性はなんと0.43と発症率が半分以下に抑えられていた。
(3)胆石とコーヒー
米ハーバード大医学部の研究グループが10年がかりで調査を実施した結果によると1日2~3杯のコーヒーを飲む男性は、飲まない男性に比べて胆石になるリスクが40パーセントも低くなる。
(4)パーキンソン病とコーヒー
ハワイで30年にも及んで行われた大規模調査ではコーヒーを1日800cc飲む人は飲まない人に比べて発症リスクが5分の1に低下。
コーヒーのカフェインが糖尿病をブロック
コーヒーに含まれるカフェインが運動不足やお酒の飲み過ぎといった不摂生から起こる『2型糖尿病』を予防するメカニズムを紹介。
『PGC1α』。
この遺伝子は細胞内のミトコンドリアという器官を活性化させる働きを持っている。
(ミトコンドリアは血中の糖を細胞内に取り込んでエネルギーに変える働きをする)
しかし加齢などでその機能が弱まるとエネルギーに変えられるはずの糖がたまり血糖値が上昇。
その結果として糖尿病になる人もいる。
この弱ったミトコンドリアの機能を回復してくれるのが『PGC1α』。
これが増えるとミトコンドリアは再び糖をエネルギーに変える機能を回復。
血糖値も下げてくれる。
コーヒーのカフェインはこの遺伝子『PGC1α』を増やす力がある。
神戸大学病院の小川渉さんはカフェインの『運動類似効果』に着目。
本来運動によって発現量が増加する『PGC1α』だがが、マウスの実験において『運動したマウス』と『運動せずカフェインを注入したマウス』とを比較。
発生する『PGC1α』の発現量を調べ、双方があまり変わらないことを証明したのです。
つまりコーヒーを飲めばPGC1αを増やすことができるという理屈。
コーヒーを控えた方がよい方
●妊婦・授乳中の女性
カフェイン200ミリグラムまで。
お茶なども勘案して注意。
具体的には1日コーヒー1、2杯程度
●心臓病・腎不全・膀胱がん
心臓病は血管収縮作用でカフェイン・腎不全はカリウムがよくない。
ぼうこうがんについてはカフェインが膀胱に悪影響。
血縁者に膀胱がんのいる方も飲むのは控えたほうがよい。
●子どもの場合
カフェインが「交感神経」を刺激しすぎて、よくない場合も。
体が大人並みになる中学生ぐらいまでは、控えた方がよい。
●胃が荒れる
カフェインは血管を収縮させる作用があるのでその影響かもしれない。
今のところ、疫学調査では「胃かいよう」など、胃の疾病との相関関係は無い。
●薬
薬の成分によっては、リスクがあるかも。
もともと薬は水かお湯で飲むのが望ましく、コーヒーで飲んでしまうとカフェインが薬の成分を消してしまったり、あるいは助長してしまったりと正常な効果を妨げる可能性が考えられるので避けた方がよい。
●妊婦
カフェインは血管を収縮させる働きがあって、自然流産のリスクを高める可能性がある。
「授乳中」については、確実に、母乳を通して、赤ちゃんにカフェインが移行する可能性もあるので、あまりよくない。
コーヒーだけでなくさまざまな飲み物に含まれているので注意が必要。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/10/15/01.html
コーヒーに含まれるポリフェノールやカフェインが起こす不思議な力や、『疫学調査』で認められたコーヒーと病気の予防、コーヒーにまつわる疑問や質問・コーヒーを飲まない方が良い人などの注意喚起から、さらにはおいしいコーヒーの入れ方まで、さまざまなコーヒーの力などが紹介されました。
コーヒーポリフェノールがシミを予防
コーヒーに含まれるポリフェノールがシミの予防になるメカニズムの解説。
紫外線が当たると体内では活性酸素が発生します。
この活性酸素が細胞を傷つけることがあるためそれを防ごうとメラニン色素が生み出されます。
これで皮膚は守れますがこれが沈着してしまうとシミになってしまうというわけです。
ところがポリフェノールがとりこまれていればその働きによって活性酸素が取り除かれメラニン色素が作られることはなくなるので結果シミの予防になると考えられています。
■コーヒーにはポリフェノールが豊富に含まれていることはもちろん、ポリフェノール含有量はあの赤ワインとほぼ同じくらいで摂取源としてはコーヒーが1番多い。
■コーヒーを飲む人ほどシミの量が少ない。
疫学調査で分かったコーヒーのすごさ
コーヒーはかつてイスラム社会では薬として使われていた。
そんなコーヒーの効用についての『疫学調査』をいくつか紹介。
(1)肝臓がんとコーヒー
国立がん研究センターを中心とする研究班がまとめたのは40~69歳の男女およそ9万人を対象に10年間の肝臓がん発症率を追跡した大規模疫学調査を実施。
その結果、1日に5杯以上コーヒーを飲む人の『肝臓がん』の発症率が飲まない人の4分の1にとどまると発表。
(2)大腸がんとコーヒー
女性のがん死亡率が国内でもっとも高いという大腸がん。
岐阜大大学院の永田教授が1992年からの8年間、35歳以上の岐阜件高山市の住民およそ3万人を対象に追跡調査を実施したところ、コーヒーを全く飲まない人の発症率を1とすると1杯以上飲む人は男性で0.81女性はなんと0.43と発症率が半分以下に抑えられていた。
(3)胆石とコーヒー
米ハーバード大医学部の研究グループが10年がかりで調査を実施した結果によると1日2~3杯のコーヒーを飲む男性は、飲まない男性に比べて胆石になるリスクが40パーセントも低くなる。
(4)パーキンソン病とコーヒー
ハワイで30年にも及んで行われた大規模調査ではコーヒーを1日800cc飲む人は飲まない人に比べて発症リスクが5分の1に低下。
コーヒーのカフェインが糖尿病をブロック
コーヒーに含まれるカフェインが運動不足やお酒の飲み過ぎといった不摂生から起こる『2型糖尿病』を予防するメカニズムを紹介。
『PGC1α』。
この遺伝子は細胞内のミトコンドリアという器官を活性化させる働きを持っている。
(ミトコンドリアは血中の糖を細胞内に取り込んでエネルギーに変える働きをする)
しかし加齢などでその機能が弱まるとエネルギーに変えられるはずの糖がたまり血糖値が上昇。
その結果として糖尿病になる人もいる。
この弱ったミトコンドリアの機能を回復してくれるのが『PGC1α』。
これが増えるとミトコンドリアは再び糖をエネルギーに変える機能を回復。
血糖値も下げてくれる。
コーヒーのカフェインはこの遺伝子『PGC1α』を増やす力がある。
神戸大学病院の小川渉さんはカフェインの『運動類似効果』に着目。
本来運動によって発現量が増加する『PGC1α』だがが、マウスの実験において『運動したマウス』と『運動せずカフェインを注入したマウス』とを比較。
発生する『PGC1α』の発現量を調べ、双方があまり変わらないことを証明したのです。
つまりコーヒーを飲めばPGC1αを増やすことができるという理屈。
コーヒーを控えた方がよい方
●妊婦・授乳中の女性
カフェイン200ミリグラムまで。
お茶なども勘案して注意。
具体的には1日コーヒー1、2杯程度
●心臓病・腎不全・膀胱がん
心臓病は血管収縮作用でカフェイン・腎不全はカリウムがよくない。
ぼうこうがんについてはカフェインが膀胱に悪影響。
血縁者に膀胱がんのいる方も飲むのは控えたほうがよい。
●子どもの場合
カフェインが「交感神経」を刺激しすぎて、よくない場合も。
体が大人並みになる中学生ぐらいまでは、控えた方がよい。
●胃が荒れる
カフェインは血管を収縮させる作用があるのでその影響かもしれない。
今のところ、疫学調査では「胃かいよう」など、胃の疾病との相関関係は無い。
●薬
薬の成分によっては、リスクがあるかも。
もともと薬は水かお湯で飲むのが望ましく、コーヒーで飲んでしまうとカフェインが薬の成分を消してしまったり、あるいは助長してしまったりと正常な効果を妨げる可能性が考えられるので避けた方がよい。
●妊婦
カフェインは血管を収縮させる働きがあって、自然流産のリスクを高める可能性がある。
「授乳中」については、確実に、母乳を通して、赤ちゃんにカフェインが移行する可能性もあるので、あまりよくない。
コーヒーだけでなくさまざまな飲み物に含まれているので注意が必要。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/10/15/01.html
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