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形成層 導管 師管

2018-11-20 | その外のあれこれ
10時の約束で知り合いが来た。久しぶりだ、どうぞどうぞと言ってお茶を出し、ハーブティーも淹れ、話していたら気がつくとお昼がすぐ。
テーブルの端に積み上げたレシピ本を、二人でめくり始めると、もう話が止まらない。最近嵌り込んだので料理本が12冊ある。偏らない今の体調に合わした献立をつくるのが目的で。

ご主人が胆のうの検査を受けたら先生に肝臓も見たいと言われたそうだ。ちょっと心配らしい。

「ちょっとした不調かもよ。たまには疲れるよ胆嚢だって」

私は胆嚢も肝臓も機嫌のいいときしか知らず、考えたことがなかった。心配ですね。

役には立ちそうもなかったけれどタイミングよく読んでた「美しくなるレシピ」について話したくなった。
「口から飲み込んで管を通って出る、だけなのよ要は。そして吸収やすくしたものを配って、いらないものを持って帰って出す、食べるって言うことは結局これだけの事よね」「口に入れ噛んでのみこんだ先が問題なのかも」
その上役に立てるために消化液を出したり体の仕事は忙しいらしいよね。

お持たせの八つ橋を口に入れ呑みくだす。管関係の生々しさを頭から振り払って、上品なシナモン味の京甘味を。

献立には常識的な組み合わせがあるし、それだけを繰り返すという平凡で安心の家庭料理で済ましてきた。が、にわか研究家になったら、調味料も大きなスーパーにしか無い。レシピのページに沿って買い集め、スパイスやパウダーだけでもずらっと並んだ。
手間いらずの有り難いレシピなのになんとまぁ、ただ口に入れるだけなのに。体に必要なものが必要なところに届くよう調理する、面白いなぁ〜。


散々話して帰るとき
「6階建てのマンションに行ったら玄関ホールの横に屋上まで届く大きな高い木があってね、雨上がりで、根っこからあの高い先まで光ってるのは、並木の中の導管が吸い揚げた水の雫なんだね。さっき話しの中で、人も人なりの導管、師管使って生きてるのね〜 と思ったわ。木に耳を当てるとみんな違った音がするそうだし。生きてるのね」
といって、私が積んでいた本の表紙と参考食材の写真を撮って帰って行った。元気でまた会いましょうね。

今日は、夕食用に大きなお椀ですっぴん茶碗蒸しを作ろう。三つ葉が残っていたな。



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