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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

大友啓史監督について語ってみる。

2013年02月10日 14時19分18秒 | ハゲタカ
プラチナデータの公開が間近に迫ってますな。
アラシックとしてもニノの映画公開は待ち遠しいのですが。

ハゲタカ以来の大友監督のファンの私としては(もう何年になるやら)、ひっじょーにワクワクしている状態でございます。
アラシック+大友クラスタの融合されたこの映画。
ゆえに、この映画は私にとって特別なのです。

大友監督はNHK地方局にいるときはNHKのど自慢、ドラマ制作部にいるときは「ちゅらさん」や「ハゲタカ」、「白州次郎」「龍馬伝」のDをしてきた方です。
ま、実態の一部を知ってる人間にとっては酒飲みのオッサン(飲んべえの盛岡の出身だから)っていうイチメンもありますが(苦笑)。


しかーし、大友監督は、一部の人間には「ホモ疑惑」が出るほどに、俳優さん達を「かっこ良く」「大胆に」「(彼らの今後の俳優人生においても)ターニングポイントとなるような」演出を手がける方なのです。で、とことんエンターテイメントに拘る人でもあります。そして、徹底した下調べをする方でもあります(最高のエンターテイメントは徹底した下調べから・・・ですな)。
<大友監督には奥さんがいます。愛妻家です。念のため!!

例えて言うなら、ハゲタカにおける大森南朋、龍馬伝における佐藤健、龍馬伝における福山雅治。
大友作品に関わった後にキャリアを積み上げて行く人たちを見ると、大友作品がターニングポイントだったと言える人間は多い。
ただ、私自身は大友監督の演出の仕方に変な「こだわり」「独自色」を感じません。エンターテイメントをバックボーンにもって徹底した「フラットな」演出をする人というイメージ。
<長い回しとかは色とは別物かな・・と思う。

それは多分、大友監督が常に挑戦し続けて変わり続けてるせいでもあるような気もします。
変わり続けてれば、色も定着しませんから。
まあ、強いていうなら、初めて一緒になったときに感じるピリピリを大事にする感じ・・・というのが色かしらん。

大友監督がNHKを「脱藩」して(退職して)フリーになってから、「るろうに剣心」を演出したのは記憶に新しいですが、その第2弾として、嵐の二宮和也、豊川悦司を頭に据えて「プラチナデータ」を送り出すことになる(2013年3月公開)。
もの凄く楽しみです。
NHKを脱藩してからの大友監督とは生で会う機会はまだないのだけれど、きっとバックボーンは変わる事無く、しかし挑戦的に「変わり続けて」製作に取り組んでるんじゃないかな、、、と思うのです。

TOHOシネマで購入したT.に掲載された大友監督のインタビュー記事を見て、ますます映画が楽しみになった次第。
(ああ、、、、完成披露試写会、行きたいなあ~。大友クラスタにも愛の手を~!)



Ref)
関西大学総合情報学部講義より(大友組のツイッターから抜粋)
学生さん「どれ位原作を読み込むんですか?」
大友監督「ドラマのハゲタカを作った時は、原作を全部PCで打ち直した。そしたら行間に潜むものが見えてくる」


T.(2013 Winter No.20)より抜粋
二宮和也;
「すごい監督だと思うので、これからもいろんなところで名前を目にすると思うんですけど、こうして自分と名前を並べて同じ作品を作る機会はこれが最後になるかもしれないなって。」

大友監督;
「この企画をやりたいなって思った要因の1つは二宮くんで二重人格をやるってところにあったんです。(中略)二宮くんだからできる、もしくは二宮くんじゃなきゃできないっていうレベル」
「演出家としては、その役者が本来持っているイメージを超えるような役を見せたいと思いますよね。(中略)自分の作品で彼らの新しい顔を見せたい。」
「コチラ側が何を要求してるかっていうことを察知する能力がすごい」

外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編 No.3;家族ごっこ)

2012年08月03日 22時07分47秒 | ハゲタカ
誰も期待してない「外事警察」がDVDが出るまでのネタばれ走り書き、果織編は後半戦へ突入。
うーーん。
まさに、自分のためだけの記事だな。

第1回目のメモ⇒外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編No.1)

第2回目のメモ⇒外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編No.2)

++++++++++++++++++






信じていたのに…!!


自分が嘘をついたり陰謀をめぐらせるヒトは、自分が他のヒトに嘘をつかれていたり、別の陰謀に「コマ」として巻き込まれていることに気付きにくい。
自分は「だましている方」だからね。

嘘をついているのは「お互い様」なはずの果織に、「だまされていた」ことに気付いた正秀は逆上しております。
<彼は某国の元工作員で、今回の核がらみの事件の関係者。テロリストとして様々な「準備」に携わった。

「家族」として交流(琴美ちゃんを通じてとか)もあっただろうに。
嘘の中にも本当のものがあっただろうし、本当の中にも嘘があっただろう。
その心中やいかほどのことか…。

しかし、そこはまだ若い果織さん。
この時点では中々たどり着けていない様子。

部屋の電気がついて現れた夫の只ならぬ様子の深い所まではたどり着いてないみたい。
<この時の心情が解るのは、もしかしたら民鉄だけかも…と思ったり。正秀の眼の下のクマも含めて、切なさと萌えのてんこ盛り。

「日本語でしゃべってよ。」
この言葉は、正秀にとって残酷な言葉だったのではないかな…と少し同情。
劇中で、果織は韓国語を殆ど?まったく?解していないように見える。
韓国人(帰化したとはいえ)の夫をもち、貿易会社の専務で、部下のヒトにも韓国人や中国人もいるような環境なのに、彼女は韓国語は解らないし。
<正秀は彼女を理解しようとしてたけど、彼女はどうだったのかな…と少し正秀に同情してしまう私は、ただのイケメン好きです。


正秀は結局、住本に追い詰められた後に民鉄に眉間を打ち抜かれてしまう(打ち抜かせる)けど、夫の亡骸に投げた、その時の果織のセリフが「なんで…」だったのは、そんな彼女の心中を物語るものではないかと。

しかし、そんな彼女も正秀の隠していたもの(壁の中に「いざという時」の箱があった…のを民鉄には伝言していた正秀…涙)を見た時に、少し理解した、深いところ心情に触れたのではないか?

お互いの利益のための「偽の家族」の契約は、彼⇒彼女に提案されただろうし、割り切るようにして始めたものだったろうけども。
でも、お互いに「いつかは本当の家族に。」と願っていた。「本当の家族になりたかった。」ということに。
<なんとなく、ヤマアラシのジレンマを思い出す私。


正秀が死んだ後、住本や陽菜からの接触に警戒心むき出しだった果織が吐いた言葉は、もしかして初めて正秀の一端を理解した瞬間だったのではないかな…と思う。本能的に。
<果織は、極めて本能で動くようなヒトだと思う。

「あなたたちが来なければ、ここで3人で幸せに暮らしてたのよ!!」


距離感をお互いに測りながら暮らしていた彼女は、本能で今度こそは家族を愛そう、大事にしようと思ったのではないか?
だからこそ、琴美をギュッと抱きしめることが出来たのかな…と少し思ったり。
もう離さないよ…と。

だから、住本からの依頼(正秀が用意していた核爆弾のスイッチを韓国のテロリストの所へ持っていく)を断固として断った。
もう関わるものか、と。本能的に住本(とそれを取り巻く団体さん)を嫌ったのではないかなあ…と思う。




しかし、その果織の心情の変化を「見てきたかのように」タイミングを見計らって、黒い軍団が娘を攫ってしまうのが…全くもってやるせない。
娘を返してほしければ、スイッチを持ってこいという。


関わるまいと決めた公安に、果織が再び接触を図ったシーンは描かれていない。どんな心情で電話を掛けたのか、どんな声で、どんな行動をとったのか…私ごときの脳みそでは想像できない。

しかし、強くなりつつある果織さん。
タバコを吸いながら、ある種の覚悟を決めております。参上した住本が「このスイッチは核爆弾の起爆装置だ。」といった所で、道を引き返すこともありません。自分で持っていく、と。嫌がっていた役目を果たそうとします。
今度は、きつーいセリフを住本から聞かされても、言い返すことが出来るのだ。


住本「一度は捨てた娘だろ?」
果織「だから…どんなことがあっても捨てない。」



ある意味、憑き物が取れつつあり、腹が据わってきた果織は、羽田から韓国へ飛ぶ。
そして物語はクライマックスへ。





+++++++++++++++++


そしていよいよ、果織編が終了へ向かう…長かったぜ。
自分と名前が同じで(漢字は違うけど)、同じ年代の彼女を見てると、「もう少し頑張らんかい!!」という妙な心になるのがタマに傷だな。

外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編 No.2;家族ごっこ)

2012年06月23日 20時09分39秒 | ハゲタカ
外事警察(劇場版)を見ての感想。というか覚え書き。DVDが出るまでの繋ぎです。

という記事の第2弾です。
外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編 No.1;家族ごっこ)

外事警察、濃すぎて1回では書ききれないものがあります。
試写会を含めて6回ほど見てますが、それでもまだ気付かないものが沢山あります。
ああ、深いぜ。早くDVD出てくれないかなあ・・・<公開はまだ終わってないぞ!!


とりま、奥田果織の続きから。
公安の魔物、住本と果織との邂逅から。






+++++++++++
⇒こうして噓は暴かれる。


夫である正秀が、実は某国のスパイであり、彼女との結婚が国籍を手に入れるものだった・・・との説明を受けた彼女。
夫の正体にビックリするか、デタラメを言うなと怒るのか・・・と思っていたけれど。彼女の反応は全然違うもの。

「噓だったのね?」「自分の子供でもないんでしょう?」

彼女の怒りは、自分に近づいてきた陽菜に対してのものだった。

・・・なぜ、私にこんな事を言うのだ!せっかく噓でも上手くいっているのに!

彼女に騙され?、噓を暴かれたことによる怒りじみたものが見えた瞬間、同時に、果織と正秀の結婚が「契約結婚」であり「家族ごっこ」していたのではないか?という推察が見えてくる。
だって、夫をかばったり、まさか、、、とかの話があまり出てこないのだ。


人も羨む家族・・だったはず。ハンサムな韓国人、可愛い子供。
歪みを抱えながらも、それなりに出来ていたはずの「家族」の形。


「自分の借金のために、国籍を売ったのよ!!」

そんなことを言われたくない!借金の苦しみを(自分がつくったわけでもない)味わった事の無い(彼女から陽菜はそう見えていたのでは?)人間に、解ってたまるか!
<戦前は、こういう形は良くあったよねえ・・・

この時点から、既に陽菜と果織の人生も感情も交わらない・・・ように見えて、なんだか切ない。
住本がいなかったら、2人だけでは、多分、ダメだっただろうなあ・・・と思うぐらいには。実際、彼女達が住本に関わる人間としてしか繋がりを持ち得ないように見えるし。
彼女たちは、共犯者とも違う、何か。言葉が悪いが、同じ病になった患者同士のような、何か。



「あなたも気になってるんじゃないですか?」

住本に「怒り」を操られた彼女は、こうして正秀の「秘密」を暴く。
髪を何度も手櫛で整えて侵入した先の事務所のロッカーを開けて出てきたもの(レーザー発火装置)を携帯で画像取得した彼女。
これで終わりと思いきや(まあ・・・夫の噓の証拠を警察に一度、提出してしまった時点で終わり⇒今まで通りの生活がおくれると思う事自体が甘いと思いますが。)


「では次の作業にうつります」

またもや住本に「怒り」を操られて動くハメに。夫が隠しもっていた装置に発信器を取り付けろ、と。
ムリです、という果織に、住本は本当にシンドイことを突きつける。
ここでの極めつけは、自分が一番、言われたくない秘密を赤の他人の住本に言われたこと(嫌だろうなあ・・・こういう風に言われるの)。


「・・・いつまで良い母親を演じるつもりなんだ?」

自分が娘を放棄した(未遂)こと。5歳になった今も、娘が言葉をしゃべらないこと。周りには父親に捨てられたショックで口がきけないと説明してきた噓の根源を暴かれて逆上する彼女。思わず住本の首を締め上げます。
<本当に苦しそうだったよ、、渡部さん。

「出来るよ」
「本当の自分に戻れば良いんだ」

悪魔に魅入られた後みたいな動作で、彼女がノロノロとアパートを出ていく。このシーンが本当に印象的です。
なまじ、真木さん(果織)が人形みたいに綺麗だから、余計にそう感じてしまうのでしょうな。


こうして世間(まわりに)に「家族」の噓をついていた彼女は、夫の噓を暴いて行くハメになるのだけれど。
まだまだ明けきれない夜の中に彼女はいた様子。






「信じていたのに!」
「何故だ!」


夫の逆上と共に意外な真実が待っている。




++++++++

なぜだ・・・果織編が終わらないよ?
まだ住本とか博士とかが控えてるのに。
豚骨ラーメンにトンカツとオリーブオイルが掛かった感じのドラマだから(濃過ぎる)、私ごときじゃ簡潔した文章に感想がおさまりつかないんだよな~。




外事警察ネタバレ感想覚え書き(果織編 No.1;家族ごっこ)

2012年06月12日 19時02分52秒 | ハゲタカ
外事警察(劇場版)を見ての感想。というか覚え書き。
記憶がとびとびになっているので感想レポートというほどではないけど。
正直、DVDが出るまでの繋ぎです。

いろいろ語りたいことが有り過ぎるので、とりま描き易い所からポチポチと。

とりあえずは奥田果織から。
見たばかりの頃のツイートでは、

騙し合いに探り合い。
そんなものが諸々詰まったこの映画。
でも、真木さんが舞台挨拶でも言ってたのだが「お母さんに見てもらいたい」映画だと思う。
借金まみれになっても時には邪魔に思うことがあったとしても、やっぱり子供を手放したくないし愛してる。そんな女の姿が惨めで愚かで、愛おしいのだ。

とある。
それは、今も変わらない。




+++++
⇒それはまるで櫻のような

登場シーンは、赤い血しぶきが散ったシャツを着た彼女がフラフラと橋の上を歩いている所。
血しぶきにしては綺麗な花模様なようなシャツがやけに印象的。
<これは狙ってない演出だそうだが・・・ツイッターから。深読みし過ぎたー(恥)orz

片手に写真を持ってるけど、パトカー(ソウル警察)に乗せられる時に滑り落ちてしまう。
写真には、櫻の花の下で映っている3人の姿。
夫、妻、そしてその子供。
日付は1985年4月4日。


++++
⇒羨むような幸せな家族

ソウル市を歩く3人家族。
体格の良い男性、綺麗な女性、可愛い子供。
羨むような家族の形。

ウサギの縫いぐるみを持って母親について行く子供の姿が可愛いやら可愛そうやら。
古くなってしまったから捨てようと言う果織に対して、無言で頑に首をふる琴美(娘)がイジラしい。
大事な人から貰ったものだったりすると、たとえそれをあげた本人から「捨てれば」と言われても、子供は手放したりしないものだ。
よっぽど気に入っている・・・というよりも大切なもの、といった感じだけど、恐らく果織はそこまでの子供の感情に辿り着いていない様子。
ため息をついて、祭り?出し物?に目を向ける。

タバコを吸いに行ったはずの夫が何をしているのかも知らずに・・・。
<ヒゲの元高官に会いに行ってた夫。

+++++
⇒彼女の過去

夫にかけられた容疑(某国の工作員として日本に潜伏してる)のために住本に目をつけられる果織。
経歴を嫌みなくらい冷静に調べ上げられて行く・・・怖い位。

1歳の時に施設に捨てられて、両親は不明。
17歳の時から夜の町に出て働いて、店で知り合った男性と結婚。
翌年に娘(琴美)を出産。
娘が2歳になる前に、夫は蒸発。

借金の保証人になった彼女は夫の借金を返すために、娘を施設に預けて働く。
その後、現在の夫と結婚。
夫が設立した会社の専務(名ばかり)となる。


そんな彼女に近づくのは、かつての住本の部下である陽菜。
公安(外事)であることに慣れた感じのある彼女が、水商売風の衣装を身にまとって登場。
傍らには小さな男の子。
まるきり、シングルマザーそのものだ。かつての果織のような。

共感をもった果織は、陽菜に心を許していくけれど・・・。



そこに待っていたのは、公安の魔物な彼。

「田村です」

そして嘘のベールを無慈悲に剥がされる。



+++++++++++

続く!!
ごめん、濃い!!
直ぐに終わらなかったよ~涙

ハゲタカ再放送!

2010年08月02日 01時03分59秒 | ハゲタカ
やったね!
ハゲタカがついに再放送です。

ドラマ版、劇場版と合わせてNHK総合で放送されるんだって!
総合でやってくれる所が嬉しい。
たいていNHK hiでやったりするもんね。

今から鷲津に会えることが楽しみです。
たとえ三白眼トライアングルと呼ばれてようと(本日8/1のいいとも増刊号にて確認)、やっぱり素敵は素敵。
DVDを持ってるけど、ブルーレイにダビングするべく高画質録画をするぜい

NHKは再放送が多いから、大好きさ!
再放送に耐えうる番組をいっぱい作ってるんだし、もっと堂々と番組を作って頂きたいね!
<私もかっちりNHKのお金払ってることだし。


ドラマ版だと突っ込めなかった派遣の問題も劇場版だと突っ込めたとコメンタリーver.で大友Dが話していたけれど(J*Lの客室乗務員に関するエピソードを少し話してました・・・)、NHKでないと突っ込めないスキャンダルもイッパイあるのだから、しっかり頑張ってもらいたいよね、イロイロ。
<私もかっちりNHKのお金払ってることだし。;本日2回目

英国で、ブレア元首相がイラクへの侵攻を進めた際にその大義名分の根拠とした大量殺戮兵器が実は根拠のないものだった、というスキャンダル(と、それに伴うドクターの自殺)を報道したのはBBC(英国国営放送)。
国営の方が、意外とスキャンダルに対して突っ込んでいける所があるのだ、という好例をこのドラマは出してくれていると思うので、この再放送は本当に嬉しい。
<勿論、民放には民放の利点がチャンとあって、それを否定するつもりはありません。


聞けば、劇場版はディレクターズカット版だそうで、カットされちゃった石丸さんのシーンは放映されるのか今から楽しみです。
くうう、しびれるなー。