フリークライミングでは指に日常使わないような力を使う。そういう力というのは普段使わないと直ぐに衰えるので久々にやると上手く登れない。スキーは歩く延長にあるので冬しかやらなくてもそれなりに遊べるものだと思っていた。それがそうでもないと思ったのが先シーズン。ここ15年、スキーは全くやらない年もあったしやっても数日ってのもあるんだろう。しかしスキー(邪)道十段のオレサマとしてはそれはプライドが許さなかった。
何が一番ダメかというとふとももに力が入らない。使うのはその筋肉だけではないけど兎に角大腿四頭筋ってのを鍛えないとダメだろうってことで自転車によく乗るようにした。例えば卵1パック買うために6km離れたスーパーに買いに行くなどだ。その結果、去年の12月に久々にフリークライミングをした時、ハーネスのレッグ・ループ、足を通すところが少しきつくなっていた。これがスキーに効果があるのかどうかは滑ってみないと分らないけどまぁ期待は出来た。
スキー場は新潟の八海山スキー場。そこまで行かなくても車で1時間半も走れば大きなスキー場は幾らでもあるが、20年以上前から続いてるスキーツアーの場所がこのスキー場に決まってる。宿に着くとまだ東京方面からの仲間は居なかったので先に滑ることにした。皆が着くまでロープウェイを何本滑れるだろうと思ったものの去年ヘロヘロになったので8分目くらいに押さえて滑りだした。
スキー場でリフトに乗っている間、何時も次は丁寧に滑ろうと思っているのにいざストックを握って滑り出すとそんな事は何処へやら。その繰り返しだったけど今回は去年の事もあったので押さえて滑ることが出来た。それで分ったのは押さえて滑れば疲れないってことだった。9時半頃から滑り出して2時間ほどで6本滑ることが出来た。何となくスキーの奥義の一つを極めた気分だったけど、押さえて滑るようではスキー(邪)道十段とは言い難い。
10本ほど滑ってからは以前の滑り方、全力投球で滑ることにした。このくらい滑れば何時終了しても良いのでロープウェイを降りて右側に行きエキスパートコース経由で一番コブの多いコースだけを滑る。最後のつもりの13本目のロープウェイから降りた時、時間を聞くと4時8分前。運転終了は4時15だけどこれなら余裕でもう1本乗れるということで急いで降りた。都合14本の結果は筋肉痛全治5日。
これまで暖冬で雪が無い年は何度か経験したけどこれほど少ない年も過去に1度あったかどうかくらい。そのお陰か雪から窓を守るための板貼りに気がついたりする。去年は勿論1階部分は殆ど隠れて見えなかった部分である。