森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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「僕はパパを殺すことに決めた」;新しい学歴社会の果て
「僕はパパを殺すことに決めた」著者らに奈良家裁が抗議文 (読売新聞6・5)
奈良県田原本町の医師宅で昨年6月、妻子3人が焼死した放火事件を巡り、殺人などの非行事実で中等少年院送致となった元私立高校1年の長男の供述調書を引用したとする本が出版された問題で、奈良家裁は5日、「非公開とされている少年審判に対する信頼を著しく損ない、関係者に多大な苦痛を与えかねない」として、著者と出版元の講談社に抗議文を郵送した。
この本は、フリージャーナリストの草薙厚子さんが執筆し、先月出版された「僕はパパを殺すことに決めた」。
講談社学芸図書出版部の話「事件の背景には虐待とも呼ぶべき勉強の強制や過熱する受験戦争があり、特殊事例として片づけられるものではなく、読者に真相を伝えるべきだと判断しました。
メディアが常に猟奇的な犯罪や事件に関心をよせるのは世の常なのでしょう。それにしても最近のメディアのとりあげかたは異様な感じさえします。
奈良県のこの事件も、しつこいほど取り上げられました。
この過剰な関心はどこからくるのか。
すでにデータをもとに論じられていますが、冷静にみると、青少年の犯罪件数は減っている。世界的にみても日本の青少年の犯罪は少ないといわれています。
私たちが平たく安全を脅かされているのではなく、今の社会のもつ一つの特徴にその要因があるのではないでしょうか。家裁の訴えは措くとして、この限りでは、講談社のコメントはうなずけるものもあります。
奈良県田原本町の医師宅で昨年6月、妻子3人が焼死した放火事件を巡り、殺人などの非行事実で中等少年院送致となった元私立高校1年の長男の供述調書を引用したとする本が出版された問題で、奈良家裁は5日、「非公開とされている少年審判に対する信頼を著しく損ない、関係者に多大な苦痛を与えかねない」として、著者と出版元の講談社に抗議文を郵送した。
この本は、フリージャーナリストの草薙厚子さんが執筆し、先月出版された「僕はパパを殺すことに決めた」。
講談社学芸図書出版部の話「事件の背景には虐待とも呼ぶべき勉強の強制や過熱する受験戦争があり、特殊事例として片づけられるものではなく、読者に真相を伝えるべきだと判断しました。
メディアが常に猟奇的な犯罪や事件に関心をよせるのは世の常なのでしょう。それにしても最近のメディアのとりあげかたは異様な感じさえします。
奈良県のこの事件も、しつこいほど取り上げられました。
この過剰な関心はどこからくるのか。
すでにデータをもとに論じられていますが、冷静にみると、青少年の犯罪件数は減っている。世界的にみても日本の青少年の犯罪は少ないといわれています。
私たちが平たく安全を脅かされているのではなく、今の社会のもつ一つの特徴にその要因があるのではないでしょうか。家裁の訴えは措くとして、この限りでは、講談社のコメントはうなずけるものもあります。
こんな犯罪の多くは、たとえば上記にあるような家族という閉じた関係のなかで生起するものでしょう。上の例でいえば、パパを殺そうと思った僕は、日ごろの父親からの過剰な「指導」をいつのまにかストレスに感じることになった。彼にとっては、どうしようもない閉塞感をそこに感じとり、彼の頭のなかには選ぶべき手段はほかになかったのでしょう。
尾木直樹氏の講演を聞く機会を得ました。
新しい形の学歴社会がはじまり、父親の少なくない部分が自らの子どものための受験競争のなかに組み込まれている姿を語っていました。パパのための受験雑誌の相次ぐ刊行。端的にこの事象に表れているように、子どもたちはもちろん、ここでは父親までが分断されているのです。この教育の現状に、尾木氏は格差社会をみたのでした。
この文脈で奈良の事件をふりかえるならば、この父親はまさに尾木氏の指摘する父親像でしょう。そして、そんな父親たちの多くが思うのは「下流だけにはしたくない」という思いだというのです。
これが知らず知らずのうちに格差社会を支えているといえなくもありません。
子どもたちのどうしようもない格差社会への「反乱」。
社会的な不安感をどんどん煽られ、過剰に反応する。それが視聴率を上げ、犯罪報道があふれる。この関係を断ち切ることも必要ではないでしょうか。
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