今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

キャラメルボックス「雨と夢のあとで」

2006-08-09 | いろんな舞台鑑賞ノォト

 前回の公演はパスしてしまったので、5ヶ月ぶりのキャラメルボックス
 キャラメルボックスの演目は、劇団員である脚本家、成井豊さん+真柴あずきさんのオリジナルの作品が多いのだけど、今回の作品は、柳美里さん原作の「雨と夢のあとに」(角川書店刊)が原作。
 私は見てないが、テレビドラマとしても放映されていたらしいです。その脚本もキャラメルの成井さんと真柴さんのよるものだったとか。

  キャラメル・ヴァージョンのストーリーは・・・

小学6年生の女の子「桜井雨」ちゃんは、既に母親を亡くし、ベーシストの父 朝晴と2人暮らし。そしてその父が珍しいチョウを捕まえに台湾に出かけ、そこで不慮の事故で死亡する。ところが、体を現場に置いたまま、魂だけが雨のところに戻ってくる。雨ちゃんに会いたくて!雨には父の姿が見えるので、父が死んだことは気づいていない。また、雨以ちゃん以外でも、その父と心から交流がある人は姿が見えるので、朝晴自身も自分が死んで魂だけ戻ってきたことに気づくのは後になってから・・・そんなところに、亡くなったとされていた雨ちゃんのお母さん、つまり朝晴の妻マリアが現れる。そう、雨の母親は死んだのではなかった・・・

      

キャラメルの作品は死んだ人が見えたり、愛する人を失う内容がが多い。
伝えられなかったことを伝えるために現れたり、心がつながっていると、死んでも・・・つまり本来なら見えないはずでも・・・・見える。そんな悲しいけど愛する強さ、みたいな「純愛」系が多い。だから登場人物も家族や恋人などの若い世代が中心。今回も原作はキャラメルオリジナルでないけど、やはり、同様のコンセプト、主役の雨ちゃんは小学生だ!

この劇団は早稲田の演劇サークルが社会人になっても続けるうちに、プロになってしまったそうで、もちろん今は広くオーディションで団員が入ってくる人気劇団なのだけど、設立当初からのメンバーも40代。こういうピュアな作品をやり続けるというのは、なかなか大変なのではないかと思う。

だからというわけではないだろうけど、主演の雨ちゃんは子役の福田麻由子ちゃん
が客演で登場。その他、主要な役の何人かがゲスト参加。いつもとは違った趣だったし、原作が作家さん(柳美里さん)によるしっかりした作品であり、それにキャラメルらしさがアレンジされ、悲しさや弱さや恐怖、強さと優しさ・暖かさのメリハリがある、チカラ強い仕上がりになっていたように。

わたし的キャラメルらしさ・・・

愛情とか優しさ、思い、悲しさ、怒り・・・といった「見えない」を「見える(表現する)」舞台づくりの感性が抜群! 悲しいことやつらいことも、ちょっとコミカルにしてしまって、いろいろあるけど、ま、いいや、がんばろう!元気にしてくれる、ということ。

そして、やはり福田麻由子ちゃんの存在は大きかった。もちろん大人が演じるこも可能なのだろうけど、ホンモノの小学生の彼女が出演することで、作品が締まったのではないかな。子役というより、立派な女優でした!

上に、「キャラメル・ヴァージョン」のストーリーを書いたけれど、原作はホラーだそうです・・・・

 

     
右側のミニ「日記帳」は、サポータズクラブメンバーへの来場記念品。
日記ではなくて、開くとポストイットが入っているのです。

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