18時半開演というのは少々キツイのですが、それでも東京文化会館なら唯一平日行ける時間。今日もギリギリで滑り込みました。
久々で見る蝶々夫人は純和風のセットと衣裳で、上品かつ美しい舞台でした。
照明の使い方もきれいだし・・・ プログラムを見る限り、以前使った装置と同じなのかもしれませんが、障子を開けて見える風景が屏風に描かれた絵とか、素敵なアイディアだと思いました。
音楽も改めてジックリ聞くと、セリフ部分もたくさんあって、各人のバラバラのセリフを音楽に乗せるアンサンブルは大変そう。蝶々さんが1幕登場するところでのソロも結構ドラマティックで、「重い」と言われる意味が少し分かった気がしました。
2幕で蝶々さんがピンカートンを待っているシーンでの間奏曲というのでしょうか、美しいですね。
いつもは後方とか上の階で客席全体を見渡しながら聞くのですが、今日は前から6列目。 音楽の聞こえ方も少し違いますね。少し遠くから聞くほうが好きかなー。
でも、さすがに腰越さんの蝶々さんは素敵でした。もちろん歌が素晴らしいのは言うまでもないのですが、着物の所作の美しさは日本一だと思います。蝶々さんって15歳なんですね。「15歳、もうお婆さんよ・・・」って・・・
ピンクの着物で表情の作り方とか可愛いという表現がピッタリ。そして歌うとドラマティック。
スズキの永井さんも蝶々にピッタリ寄り添って存在感ある脇役を演じてらっしゃいました。
休憩は1回だけでしたが、ロビーに出るとオペラ歌手の方々がたくさんいらっしゃいました。
もちろん私が一方的に知ってるだけなんですが、見たことある人たちの中にいるとうれしいような懐かしくなるような、つくづく私はオペラが好きなんだと思った次第・・・。初日は招待客や芸能人も多いんですよね。
オケは東京都交響楽団。イタリア人指揮者、ダニエーレ・ルスティオーニはなかなかのイケメンでした。コントラバスが揺れるプッチーニの音楽のリズムをしっかり支えているのがよくわかりました。オケと歌手が互いにどう出るか探り合う感じも初日ならではですね。この緊張感がなかなか好きです。はじける千秋楽も楽しいけど。
それから日本人とアメリカ人の愛の物語なのに言葉はイタリア語っていうのがなんか不思議。そんなところが面白いのもオペラならではのこと。
また明日から仕事がんばらねば。素敵な時間でした。
25分の休憩1回。でも全く疲れることなく・・・
華やかな休憩時間のロビー。
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