今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

連隊の娘

2008-09-15 | いろんな舞台鑑賞ノォト

ドニゼッテイのオペラ「連隊の娘」。
この中で歌われる名曲「Convien  partir!」。ベルカントのアリアの初心者が取り組みやすいということで、私も声楽を始めて2年目くらいに、初めて取り組んだベルカントの曲だったと思います。

しかしお話を知りませんでした。ま、いつかは見ようと思いつつ、すっかり忘れていたのですが。

そして今年のお誕生日。
オペラ好きの私のために、友人が誕生日のプレゼントとして、たくさんオペラが観られるようにと、METライブビューイングの回数券をプレゼントしてくれたのです
MET(ニューヨークのメトロポリタン歌劇場)で上映されたオペラをデジタルコンテンツとして海外に配信して、劇場で映画のように気軽に見ることができるというもの。
友人の心遣いに感謝しつつ、パンフレットを広げると、「連隊の娘」がある!

さっそく行って参りました。会場は東銀座の東劇。

このオペラ喜劇だったんですね。それすら知らなかった

舞台はスイスのチロル地方。
主人公のマリーは赤ん坊の頃、連隊(軍隊)に拾われ軍人達の雑用係として暮らすのだけれど、お金持ちの侯爵夫人の姪とわかり引き取られてパリに行きます。
しかし、お屋敷の生活になじめないうえに、公爵との結婚まで決められてしまう。
連隊のことを懐かしむマリー、そして今は入隊したかつてマリーの命の恩人の青年や連隊の軍人たちがマリーを連れ戻してきて、ついに侯爵夫人は、2人の結婚を認めてHappy end!

「Convien parti」は、連隊を離れてパリに行くときに、自分を育ててくれた連隊の仲間に向けて歌う別れの歌なんですね。

ちなみに、この舞台はフランス語上演でした。
ドニゼッティは書いたものはイタリア語のはずですが、舞台がスイス(フランス語圏)なので、フランス語で上演されることがよくあると聞いたことがあります。


マリー役のナタリー・デセイの軽やかなソプラノ、そして、軍隊で働く田舎娘役なので、よく動く動く。。。抜群の演技力。まるでミュージカルのような動きの中で歌う。
すごい・・・
こういう演技力で声の軽さをうまく生かして、役を掴んでいるんでしょうね。
歌の上手い人はたくさんいる。
その中で自分の魅力をどう伝えるのか?ですね。


オペラ歌手になるわけでもないのに、ついつい見ながら、オペラ歌手になったつもりになってしまう私。。。


ライブビューイングが普通のオペラVTRと異なるところは、舞台裏が覗けること。このオペラのナビゲーターはルネ・フレミング、歌手へのインタビューの他、METでのオーディションの様子が紹介されていました。

話を戻して、トニー役のペルー出身の若手テノール、ファァン・ディエゴ・フローレンスの歌も素晴らしかった。初日は、アンコールもあったそうです。
そして、ワキを支えるベテラン歌手もイイ味出していて。

やっぱりオペラは生で見たいと、と、ライブビューインを観るたびに思うのですが、そうそうMETのオペラは見られないし、今は先シーズンの再演ですが、シーズン中METで上演したその数時間後に見られるので、それはまた楽しみ方の一つかと。

もう1本、ネトレプコが出演したグノーの「ロミオとジュリエット」も観たい!

今シーズンのプログラムも発表されていましたので、ご興味のある方は・・・・

  ⇒  METライブビューイング

 

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