正直、日本のオペラにはあまり興味はないのですが・・・。
私の師匠はよくキャスティングされるので、観に行くことが多くなりました。今日は「夕鶴」。
一度師匠がハイライト上演されたのは見たことがありますが、夕鶴は、小学校の学芸会の演目というくらいの認識しかなかった私。
「シカシカつのなーんぼん!」ってフレーズ、今でも覚えてます。
でも、1952年の初演から、なんと800回も上演されているというからオドロキです。
主な上演のキャスト陣を見ると、往年のプリマたちの名前がズラリ。このオペラに出て「殿堂入り」なのかな、なんて思いました。
師匠とのダブルキャストの方もとても素敵なプリマなので(今回に限らず)、同じ役で歌手が違うとどう違うのか観たいといつも思うのですが、時間的にも金銭的にもムリ・・・・
鶴と人間を見事に演じ分け、最後に飛び立つ後ろ姿は本当に鶴のようでした。
それに、所作が美しいんですよ・・・・。
いつもの通り、日本語のイントネーションで発音もとてもきれい。
さぞかしお稽古大変だったろうなぁ・・・・と思っていたら師匠から「あんなにお稽古したのに本番が1回で終わりなのが残念」とメールが。
ほんと私もそう思います。ブラボーの嵐、すごかった。
また、どこかで演じる機会あることを楽しみにしています。
座席が3Fの正面だったので舞台全体が見渡せ、オケピットもよく見えました。
舞台装置もシンプルで照明が効果的に使われていました。
衣装も品があって素敵と思ったら、植田いつ子さんが衣装だったんですね。
幻想的な世界、そしてつうが飛び立った後の廃墟のような一軒屋も、与ひょうの心情をよく表していたように・・・
オケは東京交響楽団、繊細な音楽が美しかった。
忙しかった一週間でしたが、素敵な舞台にエネルギーの充電ができてよかった!
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