やめてくれ!

2016-09-27 17:24:17 | あれこれ
昔、話に聞いたプロポーズの言葉に、
「僕の下着を洗ってください」というのがある。

今の若い子だったら、絶対に言わないだろうな。
まだ洗濯という家事が、女性だけの仕事だった時代の言葉。
もしかしたら、私たちよりもっとずっと前の、洗濯を手でしていた頃のものかもしれない。
「下着を洗う」ということは、確かに母親を除けば、奥さま以外の女性に頼めるものではない。
「特別な女性」という意味で、女性側は女性側で、嬉しい言葉だったのだろうか?

私だったら、絶対いやである。
こんな言葉に踊らされて、結婚を決めてしまったとしたら、後悔もいいとこだろうと思う。
私は正直言って、毎朝洗濯した夫の下着を干す時、溜息が出る。
大体、お風呂上がりに、パンツ1枚でウロウロするのはやめてほしい。

懐かしい人

2016-09-27 12:38:17 | IGUちゃんとのこと
久しぶりにIGUちゃんとのこと。

考えても仕方のないことだけれど、
IGUちゃんは、あれからどんな30年を送ったのだろう?

最後に会った日、
同期会で会った日じゃなくて、本当の意味で最後に会った日。
彼が話したのは、大体こんな内容だったと思う。

自分がどんなにがんばって生きても、自分の力で世の中を変えることなんてできない。
だからもうがんばることをやめた。
昔のがんばっていた頃の自分を知っている人にはそばにいてほしくない。
今のお前は本当のお前じゃないと責められている気がするから。

まだ他にもあった気がするけれど、よく覚えていない。
私は敢えてそのことを考えるのをやめたから。
それまでの私は、きっとIGUちゃんの言うことを一々真剣に考えていたのだと思う。
そこまで相手のことを理解したい、相手の力になりたいと、
そんな風に思える人が他にいただろうか?
それとも、その頃までの私は、IGUちゃんに限らずいろんな人に対して、
そんな思いで接していたのだろうか?

あの日から、同期会で会った日まで、15年くらいたっていたはずである。
その15年の間に、IGUちゃんは転職をして、結婚はまだしていなかった。
名古屋の近郊に、親と一緒に住んでいるという話だった。
親?お母さんだろうか?
IGUちゃんのご両親は本当に離婚したのだろうか?
千葉に家があったはずだ。
その何年か前には、確かに千葉に住んでいたようだ。
そして今は横浜に住んでいるのかなあ?

IGUちゃんが結婚した相手は、子連れだったとか?
自分の子供も産まれたとか?
そのあたりの伝え聞いた話はよくわからない。

IGUちゃんはあの時の挫折を乗り越えて、有意義な人生を歩いてこられたのだろうか?

今さら、もうIGUちゃんに会いたいとは思っていない。
でも、ちょっとだけ知りたい。
IGUちゃんの記憶の中で、私は一体どんな存在なのか。

…。
やっぱりちょっと違うな。
今さらそんなこと知りたいと思っているわけでもないな。
じゃあ、何だろう?
そうだな。
ただ、ちょっとだけ、昔を懐かしんで、感傷に浸りたいだけなんだと思う。

IGUちゃんが、私のことをどんなにいい加減に考えていたとしても、
IGUちゃんは、私のことで悩んだり、後悔したり、私のことを思ってくれたり、
そういったことが無かったはずはない。
私が、IGUちゃんから様々な影響を受けたように、
IGUちゃんの方も、私から影響を受けていたはずなのだ。
そんな風に、深く関わり合った人のことを、ただ懐かしんでいるだけ。
それだけ。

もう人生の残りも多くはない(そう思いたい)。
だから、こんな風に過去を懐かしむ瞬間があっても悪くないんじゃない?

ボルネオ

2016-09-27 07:56:03 | あれこれ
もう一人、私にプロポーズしてくれた人がいた。
いい人だったと思うけれど、どうして彼が私にプロポーズしてくれたのかよくわからない。
お互いのことをそんなによく知っているとまで言える間柄ではなかった。
そんな彼に、プロポーズまでさせてしまったことを思うと、
山田くんに「みなみさんは、魔性の女」と言われることに納得してしまうのだ。

仕事の関係で、毎日のように電話で声は聞いていた。
でも、一緒に仕事をしたとかいうわけでもなく、私はほぼ電話の取り次ぎをしただけである。
東京に勤務していた人で、何回かは会ったことがあった。
気さくな人で、仲は良かったと思う。

彼は、IGUちゃんが住んでいた場所の最寄り駅の、隣の駅を利用していた。
何と言う偶然!!
一度、IGUちゃんと電車に乗っている時、隣の車両に、彼の姿を見つけたこともあった。
日曜日の朝、IGUちゃんが突然キレて、
「あんたは何しにこんなところに来てるんだ?さっさと帰れ!!」と言われ、家を出てきたことがあった。
出てはきたものの、せっかく東京まで来て、何でこんな早い時間に帰らなきゃいけないんだろう?
と思って、ダメ元で彼に電話してみた。
彼は快く一日つき合ってくれた。

彼は、近いうちに仕事でボルネオに行くことが決まっていた。
電話で言われたのか、直接会って言われたのか?
「ボルネオについてきてほしい」。
とにかく直接会って話したいと、彼は名古屋までやってきた。
長島スパーランドに行って…。
どこかの芝生で(大高緑地公園だった気がする)、彼は私への想いを語ってくれた。
ごめんなさい。よく覚えてないけれど、私はそれなりに嬉しかった(と思う)。
でも、私は彼との恋愛は考えられなかった。
いい人だと思っていたけれど、そういう対象ではなかった。

それだけが理由ではないけれど…。
彼はかなりの巨体で…。たらこ唇で…。
私は、お尻が小さくて、唇の形のいい男性が好きだったんだよお!

とにかく彼にはお断りをして、
その後も何回か会う機会はあったけれど、やがて、彼はボルネオに旅立って行った。
それきり会ったことはない。
消息も知らない。
彼が勤めていた会社は、何年も前に自主解散したはずである。

ふと思い出して、フェイスブックで検索してみた。
名前と出身地が一致する人。
プロフィール写真は犬の写真が使われていて、本人なのかどうかわからない。
投稿された写真の中に、
「かつて僕が住んでいたボルネオの夕日です」。と書かれたものがあった。
間違いないだろう。
公開されている写真は、日付の古いものしかなくて、今どうしているのかはよくわからない。
元気にしていればいいな。
プロフィール写真に、子供と写っている写真でも使われていたら、安心するのにな。