リラックス

2016-09-02 12:50:35 | あれこれ
私はどうやらリラックスするということが苦手のようだ。

五十肩のリハビリに通い出したころ、いつも言われた。
「腕の力抜いてくださいねー」。
力が入っていると、効果が薄いということだった。
Mくんは、私の腕を下からポンポンと軽く叩きながら言う。
その仕草が私はとても好きだったのだけれど、途中からしてくれなくなった。
そういう行為はあまり良くないと注意でもされたのだろうか?

まだMくんに恋していることに気づいていなかったとき、
「リラックスするのって難しいですね」と言うと、
「難しいですね」と即座に返事が返ってきた。

後日、別の先生に言われる。
「力抜いてください」。
私は、がんばってリラックスを心がけるが、
「まだ、力入ってます?」と聞くと、「入ってますねー」の返事。
そこで、「難しいですね、リラックスするのって」。
その先生は、ちょっと考えてから、
「意識してリラックスしようと思うと、難しいのかもしれませんね」。

しばしば私を治療してくれた先生たちは、きっと私の力の抜き具合は、
こんなものだと理解してくれていたんだろうと思う。
初めての先生に言われる。
「力を抜くのが苦手な体なんでしょうね?」
「お年寄りなんて、力抜いてって言うと、ほんとうにふにゃふにゃになりますよ」。

リラックスと言って思い出すのは、お産である。
マタニティ本に書いてあった。
陣痛と陣痛の間は、リラックスしましょう。
普段からリラックスする練習をしておくといいです。
意識してリラックスを考えたのは、この時が初めてだろう。
リラックス、リラックス…と、リラックスしたつもりになっていたが、
お産の時、私はリラックスできていただろうか?
怪しいものである。

これでも、寝付けない夜など、足先から順に体をリラックスさせて、
「今日もありがとう」と声掛けをする、なんてことをしたりしているのに。
力を抜いて、ぶら~んとさせてみる。
それでも私のリラックス状態は不十分なのかな?と思ってみたりする。
私の体は、常に力が入っていて、
それで、こんなに固くてあちこち痛いのだろうか?