だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

等伯の水墨画

2010-02-06 22:05:36 | 展覧会
上野の東京国立博物館で開催される展覧会は、いつも混んでいます。いろいろな美術館で開催されている西洋絵画や日本画などの展覧会と違って、日本が誇る国宝や重要文化財などが展示されることが多く、人気なんです。

私も映画が大好きで、どっちかというと西洋絵画に注目していましたが、今では日本画も大~好き。仏像や工芸品はまだまだですが…。もっと年を取れば仏像が大好きになるかも?京都や奈良を訪ね歩いたり…。

その前に国宝『松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)』を見に行きませんか?平成館で開催の「没後四〇〇年 特別展 長谷川等伯」で、出会えます。ところで長谷川等伯をご存知?天文8年(1539)能登国七尾(現在の石川県七尾市)出身。

戦国大名畠山家家臣の奥村家に生まれ、後に長谷川家に養子に入ります。そこで信治(のぶはる)と名乗り、仏画などを描いていました。両親を亡くしたことを機に、京都へと上洛します。30代のことでした。

当時の主流は、狩野派。40代の等伯の活動はわからないそうで、51歳の時、千利休が大徳寺三門増築部分を寄進した際、金毛閣の柱と天井画を担当。その名を知らしめることになります。等伯より4歳年下の狩野永徳。

永徳との係わりは、ちょっとすごいです。障壁画の注文を妨害されたとか、長男久蔵を暗殺されたとか。等伯自身は、慶長15年2月24日(1610年3月19日)江戸到着2日後に病気で亡くなります。72歳でした。

等伯の代表作とも言える『松林図屏風』(制作年不詳)は、50代の頃の作品とされています。国宝。他に、『楓図壁貼付』(かえでずかべはりつけ)と『松に秋草図屏風』(まつにあきくさずびょうぶ)も国宝。

重要文化財では、縦10m×横6mもの『仏涅槃図』(ぶつねはんず)、『日堯上人像』(にちぎょうしょうにんぞう)、『千利休像』(せんのりきゅうぞう)、『三十番神図』(さんじゅうばんしんず)、『烏鷺図屏風』(うろずびょうぶ)など約30点。

約80点の展示品の内、期間中一部作品の展示替えがあります。私が大いに興味を持ったのは、これらの国宝、重要文化財の他に、『月夜松林図屏風』(京都国立博物館委託)が展示されること。

それが個人蔵なのです。す、すごい。当然、普段は見ることは叶わないわけで、行かねばなりません。ねっ?

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