ガラスの芸術

江戸東京博物館って行ったことありますか？地下鉄大江戸線両国駅から徒歩１分ですが、昨年のエルミタージュ美術館展ではじめて行きました。近くて遠い…。４月まで「エミール・ガレ展」をやっています。

エミール・ガレの作品はアールヌーヴォーなどの展覧会があると、必ず数点は展示されていることがあるので皆さんも見れば「あ～アレね」と合点するかも。その芸術性の高さは見事！というしかありません。素晴らしい！いったいどうやって作ったのかと見入ってしまいます。しかもその色の美しさと言ったら「塗ったの？」と思うくらい。でもこれはガラス製品。そんなはずはない！

アールヌーヴォーを代表する作家は多くいますが、ガレは１８４６年生まれでフランス北東部ナンシーという古都を代表する芸術家です。ドイツに留学して詩や文学、哲学、植物学、鉱物学、建築学、装飾美術を学び、特に植物学では大家となり、再度科学を学びその後のガラス制作に大きな発展を遂げました。

作品にはヨーロッパの表現方法だけでなく、東洋などの異国趣味や詩を刻むなどの新しいテクニックも取り入れました。画期的！精密な植物の表現は独特で美しく輝いています。ガラスでここまで表現できるなんて～。
ガレは１９０４年３月２３日、白血病で５８歳の若さで亡くなりました。没後１００年を記念しての展覧会。いかがですか？エミール・ガレ展で、見てください。