だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

師走公演だけど、セミが鳴きます。

2022-10-31 16:44:04 | 演劇
女の子が8歳の時、葛飾北斎の絵と出合い、いつか見れる日が来るだろうかとつぶやくTVのCMがあります。スノーボールの中にあるのは…

『冨嶽三十六景』の『神奈川沖浪裏』。画集で見ているのが『濤図(なみず)』の『男浪(おなみ)』。ちなみにこの絵は一対で『女浪(めなみ)』も。

『濤図』は『怒涛図』とも。どっちが正解?それと『八方睨み鳳凰図』。長野県信州小布施の岩松院にあるそうな。詳しくはこちらをどうぞ。

なんでこんな話をしているかと言うと、今年最後の加藤健一事務所の公演が葛飾北斎が主人公の舞台なんです。久々の日本物のお芝居です。

夏の盛りの蟬のように」の原作は、劇作家吉永仁郎氏。今年3月亡くなられ、劇団民藝が多くの作品を上演していたそうです。

演出は黒岩亮氏。生涯に93回も引っ越しをし、絵を描くことにしか興味がない葛飾北斎(加藤健一)。彼の周りには、弟子の蹄斎北馬(新井康弘)、

武士でありながら絵の道に専念したい渡辺崋山(加藤義宗)、独創的な浮世絵を生み出す遅咲きの絵師、歌川国芳(岩崎正寛)。そして北斎の娘で…

晩年まで父を助け、振り回されるおえい(加藤忍)。後の絵師、葛飾応為です。彼らは今日も北斎の家に集まり、画論を戦わせていました。

文化13年から安政5年(1816~1858年)。やがて黒船来航(1853年)の時を迎える激動の時代に生きる、絵師たちの物語。

タイトルの「夏の盛りの蟬のように」は、口うるさい北斎と弟子や娘、仲間たちの喧騒が浮かびます。加藤さん始め、出演者の声が聞こえます。

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