もうだいぶ昔のこと(平成4年)ですが、新宿の伊勢丹美術館で「西洋絵画のなかのシェイクスピア展」という展覧会がありました。絵画もシェークスピア作品も大好きな私が、見逃すはずがありません。
世界中で有名なシェークスピアの戯曲を絵画にする…、これって今で言う映画化ですよ。『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『リア王』『オセロー』『夏の夜の夢』『十二夜』『ヴェニスの商人』『テンペスト』『お気に召すまま』『から騒ぎ』『ヴェローナの二紳士』『じゃじゃ馬ならし』などなど。
名場面を絵画にするというのは、画家の想像力をかきたてられるんでしょうね。伊勢丹美術館での作品は、そんなイメージの作品がずらりと並び、大いに感激したものです。中でも、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」(1852年/テートギャラリー収蔵)は、秀逸。
この夏、渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」で、その『オフィーリア』に再会できます。デンマーク王子ハムレットの恋人で、宰相ポローニアスの娘、オフィーリア。父王を殺害されたと知ったハムレットが、復讐の過程で誤って宰相を殺害。それを知ったオフィーリアは、川に落ち溺死します。
絵はまさに今にも水を含んだ重たいドレスによって、沈まんとする若く儚い命の輝きを描いています。狂気となったオフィーリアの手にした花は、自らの死を表しています。本当に美しい絵です。
ミレイは、19世紀(1829~96)のイギリスの画家で、ラファエル前派に属します。イギリス南部のサザンプトンに生まれ、ロンドンのロイヤル・アカデミー美術学校に入学します。後にアカデミーの総裁に就任し、“サー”の称号を得ました。
今回の展覧会には、他に『マリアナ』(1851)『両親の家のキリスト(大工の仕事場)』(1850)『安息の谷間(疲れし者の安らぎの場)』(1858)『姉妹』(1868)『ローリーの少年時代』(1870)『北西航路』(1874)『露にぬれたハリエニシダ』(1890)なども。
ミレイって初めて!という方も、ミレーと勘違いしている方も、ぜひぜひその素晴らしい作品たちを見に行ってください!
世界中で有名なシェークスピアの戯曲を絵画にする…、これって今で言う映画化ですよ。『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『リア王』『オセロー』『夏の夜の夢』『十二夜』『ヴェニスの商人』『テンペスト』『お気に召すまま』『から騒ぎ』『ヴェローナの二紳士』『じゃじゃ馬ならし』などなど。
名場面を絵画にするというのは、画家の想像力をかきたてられるんでしょうね。伊勢丹美術館での作品は、そんなイメージの作品がずらりと並び、大いに感激したものです。中でも、ジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」(1852年/テートギャラリー収蔵)は、秀逸。
この夏、渋谷の文化村ザ・ミュージアムで開催の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」で、その『オフィーリア』に再会できます。デンマーク王子ハムレットの恋人で、宰相ポローニアスの娘、オフィーリア。父王を殺害されたと知ったハムレットが、復讐の過程で誤って宰相を殺害。それを知ったオフィーリアは、川に落ち溺死します。
絵はまさに今にも水を含んだ重たいドレスによって、沈まんとする若く儚い命の輝きを描いています。狂気となったオフィーリアの手にした花は、自らの死を表しています。本当に美しい絵です。
ミレイは、19世紀(1829~96)のイギリスの画家で、ラファエル前派に属します。イギリス南部のサザンプトンに生まれ、ロンドンのロイヤル・アカデミー美術学校に入学します。後にアカデミーの総裁に就任し、“サー”の称号を得ました。
今回の展覧会には、他に『マリアナ』(1851)『両親の家のキリスト(大工の仕事場)』(1850)『安息の谷間(疲れし者の安らぎの場)』(1858)『姉妹』(1868)『ローリーの少年時代』(1870)『北西航路』(1874)『露にぬれたハリエニシダ』(1890)なども。
ミレイって初めて!という方も、ミレーと勘違いしている方も、ぜひぜひその素晴らしい作品たちを見に行ってください!
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