だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ラホールの伝統とトランスジェンダー

2024-09-01 20:05:02 | 映画
インド映画を見ていると、インドの歴史に絡んでパキスタンが登場します。パキスタンは単にインドの隣の国と思いがちですが、その歴史は複雑。

国教はイスラム教で97%、ヒンドゥー教は2%未満で、1番の都市は首都イスラマバード。映画によく登場するのが、2番目のパンジャーブ州ラホール。

ちなみにシャー・ルク・カーン主演「PATHAAN/パターン」(23)は、RAWのエージェントのコード名ですが、パキスタン人のこと。

サーイム・サーディク初長編監督作「ジョイランド わたしの願い」(22)が公開されます。本作は第95回アカデミー賞国際長編映画賞パキスタン代表。

第75回カンヌ国際映画祭にもパキスタン映画として初出品されました。その結果「ある視点」部門審査員賞&クィア・パルム賞を受賞しています。

古都ラホールで3世代9人家族のラナ家。次男ハイダル(アリ・ジュネージョー)は失業中で、家計を支えるのはメイクアップアーティストの…

妻ムムターズ(ラスティ・ファルーク)。家父長制の伝統を重んじる厳格な父から『早く仕事を見つけ男児を』とプレッシャーをかけられています。

そんなある日、ハイダルは就職先として紹介されたダンスシアターを訪れ、トランスジェンダーの女性ビバ(アリーナ・ハーン)と出会います。

彼女のパワフルな生き方に魅せられ、恋心を抱くのでした。しかしその恋心が、穏やかに見えた夫婦間や、ラナ家に波紋を広げていきます。

家父長制の縛られるハイダルは、果たして?世界の映画祭で高い評価を受けながら、ラホールのあるパンジャブ州では今も上映禁止だそう。見ましょ。
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