だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

その鮭、見たことある!

2012-03-12 20:00:56 | 展覧会
ポスターにある『ああ、思い出した、あの鮭だ。』のコピー通り、この作品を見ていつか見ていたことを思い出しました。やはり教科書でしょうか、それとも美術書?展覧会に行って見たのかもしれません。

その鮭とは、高橋由一の『鮭』。重要文化財に指定されたその絵を描いたのは、文政11年2月5日(1828年3月20日)江戸生まれの画家、高橋由一(ゆいち)。明治27年(1894年7月6日)没。

高橋由一を知らない方でも、『鮭』は見たことがあるかも。上野の東京藝術大学大学美術館で開催される、「近代洋画の開拓者 高橋由一」で見ることができます。再会?それとも初めて?

なぜ近代洋画の開拓者なのかと言うと… 彼は本格的な油絵技法を習得し、江戸後末期から明治中頃まで活躍した日本初の洋画家だから。本展では、彼の代表作を初期から晩年まで一堂に紹介します。

展示される作品は、<肖像画>『花魁』(1872/重要文化財)、『丁髷(ちょんまげ)姿の自画像』(1866~67年頃)、『日本武尊(やまとたけるのみこと)』(1891年頃)、『司馬江漢像』(?)

<風景画>『山形市街図』(1881~82年頃)、『芝浦夕陽』(1877/東京会場のみ)、『三島県令道路改修記念画帖』(1885)、『鵜飼図』(1892)

<静物画>『豆腐』(1877/京都会場のみ)、『甲冑図(武具配列図)』(1877)、『鮭』(1877年頃)、『鴨図』(1877)、『桜花図』(1880/東京会場のみ)、『貝図』(1879/京都会場のみ)

ワクワクしますね。明治維新後、丁髷を切って“由一”と名乗った時、すでに40歳を超えていました。そこから始まる洋画家の道。留学経験もない由一は、日本には洋画が必要なのだと訴えたそうです。

どうして吊るされた鮭を描いたのか?なぜ教科書にも載る重要文化財なのか?知りたい!高橋由一と言う画家を知るためにも、ぜひ春の藝大美術館へお出かけしましょう!

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