女流作家ヴィオレット・ルデュック

女流作家の映画をご紹介。リリアン・ヘルマン原作、フレッド・ジンネマン監督「ジュリア」（７７）。ジェーン・フォンダがヘルマンを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。

ケン・ラッセル監督「ゴシック」（８６）では、ゴシックホラー『フランケンシュタイン』を書いたメアリー・シェリーをナスターシャ・リチャードソンが演じました。ガブリエル・バーンは、バイロン役。

マイケル・カニンガム原作、スティーヴン・ダルドリー監督「めぐりあう時間たち」（０２）。ニコール・キッドマンがヴァージニア・ウルフを演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞。

クリスティン・ジェフズ監督「シルヴィア」（０３）は、グウィネス・パルトローがピュリッツァー賞作家シルヴィア・プラス役。夫で桂冠詩人テッド・ヒューズ役は、ダニエル・クレイグ。

「セラフィーヌの庭」（０８）のマルタン・プロヴォ監督最新作「ヴィオレット ある作家の肖像」（１３）は、フランスの女性作家ヴィオレット・ルデュックを描いています。知りませんでした。

１９０７年４月７日フランス出身で、１９７２年５月２８日６５歳で死去。日本での翻訳本には、１９６６年の『私生児』、１９６８年の『荒廃』、１９８２年の『ボーヴォワールの女友達』の３冊。

私生児として生まれたヴィオレット（エマニュエル・ドゥヴォス）は、母親に愛されない思いを抱き続け、やがてそれを小説に書くことに目覚めます。ヴィオレットは、同性愛者の作家…

モーリス・サックス（オリヴィエ・ピィ）と出会い、また作家で思想家のシモーヌ・ド・ボーヴォワール（サンドリーヌ・キベルランとも出会います。やがて才能を認められたヴィオレットは…

１９４６年処女作『窒息』を発表。作品は、アルベール・カミュ、ジャン＝ポール・サルトル、ジャン・ジュネらに高く評価されるのでした。しかし、一般の人々からは、強く拒絶されます。

いったいヴィオレットの書いた作品の内容とは？演じるエマニュエル・ドゥヴォスは、アルノー・デプレシャン監督の「そして僕は恋をする」（９６）などに出演。名女優です。