チェスはお好き？

１９９８年の映画に「ボビー・フィッシャーを探して」という作品があります。フレッド・ウェイツキン原作、製作総指揮はシドニー・ポラック、監督は「オール・ザ・キングスメン」（０６）の…

スティーヴン・ザイリアン。「マネーボール」（１１）や「エクソダス：神と王」（１４）などの脚本家でもあります。で、「ボビー・フィッシャーを探して」は、天才少年ジョシュ・ウェイツキンの…

成長を父親（原作者）の目線で描いていました。この作品でチェスの天才プレイヤー、ボビー・フィッシャーの名前を知りました。そのボビー・フィッシャーは、１９４３年３月９日シカゴ出身。

チェスの世界チャンピオンとなるもタイトル放棄や国家反逆罪で追放され、世界を放浪するなど謎めいた人生を送った末、２００８年１月１７日６４歳で死去。チェス盤の目の数と同じだそう。

同じシカゴ出身エドワード・ズウィック監督の「完全なるチェックメイト」（１５）は、米ソ冷戦時代に彼とソ連チャンピオンとの対戦を描いた人間ドラマです。脚本は、スティーヴン・ナイト。

１９７２年、アイスランドの首都レイキャビクで、チェスの世界王者決定戦が行なわれようとしています。冷戦下、両国の威信を賭けた“それ”は、世界中の注目を集めていました。

２４年間タイトルを保持しているソ連の王者は、ボリス・スパスキー（リーヴ・シュレイバー）。対するはＩＱ１８７のアメリカの若きチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャー（トビー・マグワイア）。

１５歳で最年少グランドマスターとなったボビーは、謙虚さのかけらもない自信家、主張が通らないとゲームを放棄するような人物でした。試合が始まり、一局目はスパスキーが完勝。

残り二十三局。絶対不利と見られたボビーは、極限状態の中で信じられないような戦略を打ち立てるのでした。果たしてそれは？共演は、ピーター・サースガード。

エドワード・ズウィックは、「ラスト サムライ」（０３）「ブラッド・ダイヤモンド」（０６）「ディファイアンス」（０８）の監督。ドラマチックな展開の男のドラマはお得意。必見です。