生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表は13日、都内で開いた自らの政治塾で講演した。
 規制緩和に関する話題の中で、「何でもかんでも、規制すればいいわけではない。特に政治資金は、規制すればするだけ、裏に潜るだけだ」と指摘した。
 その上で、金銭授受問題の渦中にある甘利明・前経済再生担当相を引き合いに「甘利さんを見てみなさいよ。(現金を)もらったかどうか知らないが、本人ももらったと言っているのに、捜査もされない。おれなんか、裏金とかもらっていないのに、(捜査)をやられた」と主張。かつて「政治とカネ」の問題で強制捜査を受けた自身の経験との「落差」に、憤りをみせた。
 「これは、日本社会の後進性だ。権力が恣意(しい)的に使われる。その時の権力や、おぼし召しの良いか悪いかで、捜査(の判断)が決められる」とした上で、「安倍政権のような、権力を行使することに、まったくちゅうちょしない政権が続けば、いずれすべての国民に降りかかる」との持論を示した。
 一方、米大統領選の民主党候補者選びに関し、「旋風」を巻き起こしているサンダース上院議員(74)を引き合いに、「おれより年上のおじいちゃんなんだけど、若者の支持が多い」と笑わせた。その上で「自由の国アメリカで、社会主義を掲げてて大統領選に臨んだ人なんか、いまだかつていない」と述べ、米国で進む格差が支持の背景にあると指摘した。
 日本も同様の状態にあるとの認識を示した小沢氏は、今後の立ち位置について「きちんと彼ら(安倍政権)とどう違うか、こう考えていると骨太のところは示さないと、何を言っているか分からない、それなら自公は嫌だから共産党のほうがいい、となるに決まっている」と懸念を示した。「夏の参院選は衆参ダブルの可能性もある。もう1度、国民の政権を生活に目を向けた政権をつくりたい。今度は失敗しないという思いでいる」と述べた。



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