「振飛車感覚の手作り」とか、「藤井の振飛車は居飛車感覚」などと言われることがあるが、これを具体的に考えたことがあった。
きっかけは、終盤の寄せが見えず、優勢に進めていた将棋を負けたこと。
でも負けたのが要因じゃない。検討で発見された寄せが、自分の感覚とはかなり異なっていてビックリ!
で、第一感で浮かばない手を探す方法を考えてみたくなったんだ。
まあ隠すほどの方法じゃない。「寄せの段階での考え方」でポイントは4つ。
①将棋には奇数地点と偶数地点がある。
②振飛車党は奇数感覚。奇数地点を使った発想をする。居飛車党は偶数感覚。
③桂は奇数、偶数が逆になる。
④寄せが見えない場合、(振飛車党なら)偶数地点を使った手を探してみる。
①の奇数/偶数地点というのは簡単だ。元々の角筋が偶数地点で、筋違い角の筋は奇数地点。
だから②は▲3六角とか△8一飛は奇数感覚の手で、▲7七角とか△5三銀は偶数感覚の手になるわけ。
但し③の桂の場合、▲8五桂などが偶数感覚で、△8四桂などが奇数感覚になる。
④は発想を逆にしてみては?ということ。
例をあげてみる。1991年8月23日、王座戦の所司-小倉から。
第1図は取られそうな3三の桂を△4五桂と跳ね、▲4六銀と逃げた局面。
振飛車快調の捌きだが、いざ寄せるとなると難しいのではないだろうか。
振飛車的発想は△8四桂や△4九角だろうが、小倉は偶数地点を使った露骨な攻めを見せた。
第1図以下:△5七香▲同銀上△同桂成▲同銀△6五桂▲6六銀△4九角▲5九金△5七銀
偶数地点の攻め△5七香で強引に守備駒をはがし、△6五桂が厳しい攻め。
△4九角の奇数地点攻めを利かし、△5七銀となっては寄りが見えてきた。
この後も快調に攻め続け92手で小倉快勝。
まあ大胆な仮説ではあるが、思い当たるフシもあると思う。覚えておくと1回ぐらいいい思いをするかも・・・(笑)
きっかけは、終盤の寄せが見えず、優勢に進めていた将棋を負けたこと。
でも負けたのが要因じゃない。検討で発見された寄せが、自分の感覚とはかなり異なっていてビックリ!
で、第一感で浮かばない手を探す方法を考えてみたくなったんだ。
まあ隠すほどの方法じゃない。「寄せの段階での考え方」でポイントは4つ。
①将棋には奇数地点と偶数地点がある。
②振飛車党は奇数感覚。奇数地点を使った発想をする。居飛車党は偶数感覚。
③桂は奇数、偶数が逆になる。
④寄せが見えない場合、(振飛車党なら)偶数地点を使った手を探してみる。
①の奇数/偶数地点というのは簡単だ。元々の角筋が偶数地点で、筋違い角の筋は奇数地点。
だから②は▲3六角とか△8一飛は奇数感覚の手で、▲7七角とか△5三銀は偶数感覚の手になるわけ。
但し③の桂の場合、▲8五桂などが偶数感覚で、△8四桂などが奇数感覚になる。
④は発想を逆にしてみては?ということ。
例をあげてみる。1991年8月23日、王座戦の所司-小倉から。
第1図は取られそうな3三の桂を△4五桂と跳ね、▲4六銀と逃げた局面。
振飛車快調の捌きだが、いざ寄せるとなると難しいのではないだろうか。
振飛車的発想は△8四桂や△4九角だろうが、小倉は偶数地点を使った露骨な攻めを見せた。
第1図以下:△5七香▲同銀上△同桂成▲同銀△6五桂▲6六銀△4九角▲5九金△5七銀
偶数地点の攻め△5七香で強引に守備駒をはがし、△6五桂が厳しい攻め。
△4九角の奇数地点攻めを利かし、△5七銀となっては寄りが見えてきた。
この後も快調に攻め続け92手で小倉快勝。
まあ大胆な仮説ではあるが、思い当たるフシもあると思う。覚えておくと1回ぐらいいい思いをするかも・・・(笑)