王位戦第2局で、羽生が2手目△3二飛戦法を採用していた。
結果は、逆転で深浦王位の勝ち。
今朝、NEC将棋部の同僚加藤幸男くんと話す機会があり、2手目△3二飛戦法の話をした。
というのは、先日瀬川プロと話した時、瀬川プロは
「2手目△3二飛戦法は、今後はすたれるだろう。先手良しになるはず」
と言っていたので、それについてどう思うか聞いてみたかったから。
「すたれるというか、主流にはならない戦法だと思います」
「何故なら、思想が2手目△3二金と同じだからです」
「?」
言っている意味がすぐに分かる人は少ないと思う。私も説明を聞くまでは?でした。
2手目△3二金というのは、「居飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」と挑発する戦法。
後手からすれば、相居飛車になれば、飛車先の歩突きを保留出来る等、選択肢が増えるけど、振飛車にされれば多少損が残る。
だから、振飛車党に対して、2手目△3二金は意味がない。人を見る戦法と言う訳。
一方、2手目△3二飛というのは、「振飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」と挑発する戦法。
後手からすれば、居飛車vs振飛車になれば、後手で石田流に出来るメリットがあるけど、相振飛車になれば、先手が角筋を止めずに駒組み出来るという選択肢が増える。
ぶっちゃけ、相振飛車にされると後手メリットはないし、形を決め過ぎているという損が残る。
・・・説明を聞いて納得。
で、幸男くんからすると、「人を見る戦法」というところが「主流にならない」云々になっている。
それにしても、24道場で2手目△3二飛をやられる場合があるけど、ラッキーと思わなくちゃイカンということですな。
残念ながら、そのように思ったことは皆無でした・・・(泣)
ところで、このパターンは他にないのだろうか?
「A党が、B党にB裏出来ますか?」
A、Bが居飛車、振飛車の2種の組み合わせならば、4通り出来るはず。
①「居飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」
②「振飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」
③「居飛車党が、振飛車党に、居飛車出来ますか?」
④「振飛車党が、振飛車党に、居飛車出来ますか?」
①は、2手目△3二金(第1図)。
②は、2手目△3二飛(第2図)。
③は、ちょっと難しいけど、2手目△6二銀(第3図)。
タイトル戦で、羽生が谷川に対して用いたことで、一時期話題になった。
しかし羽生は、将棋世界2006年10月号「イメージと読みの将棋観」の講座で、
「振飛車で来てくれるなら有力な作戦です。しかし居飛車で来られると受け身になり易くてつらい」
と語っています。
また、同講座では、渡辺、谷川、佐藤、森内、藤井も共通の見解を述べています。
2手目△6二銀と言えば、アマでは有名な「英春流」の出だしですが、これはプロの目から見ると厳しいということなんでしょうね。
将棋世界のアマプロ戦、北浜プロ-桐山アマ戦でも、北浜プロは自戦記で先手が指せると書いていたっけ・・・
④って、あるかなぁ~
少なくとも、2手目で挑発する作戦はないと思う。
誰か知っていたら教えてください(笑)
結果は、逆転で深浦王位の勝ち。
今朝、NEC将棋部の同僚加藤幸男くんと話す機会があり、2手目△3二飛戦法の話をした。
というのは、先日瀬川プロと話した時、瀬川プロは
「2手目△3二飛戦法は、今後はすたれるだろう。先手良しになるはず」
と言っていたので、それについてどう思うか聞いてみたかったから。
「すたれるというか、主流にはならない戦法だと思います」
「何故なら、思想が2手目△3二金と同じだからです」
「?」
言っている意味がすぐに分かる人は少ないと思う。私も説明を聞くまでは?でした。
2手目△3二金というのは、「居飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」と挑発する戦法。
後手からすれば、相居飛車になれば、飛車先の歩突きを保留出来る等、選択肢が増えるけど、振飛車にされれば多少損が残る。
だから、振飛車党に対して、2手目△3二金は意味がない。人を見る戦法と言う訳。
一方、2手目△3二飛というのは、「振飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」と挑発する戦法。
後手からすれば、居飛車vs振飛車になれば、後手で石田流に出来るメリットがあるけど、相振飛車になれば、先手が角筋を止めずに駒組み出来るという選択肢が増える。
ぶっちゃけ、相振飛車にされると後手メリットはないし、形を決め過ぎているという損が残る。
・・・説明を聞いて納得。
で、幸男くんからすると、「人を見る戦法」というところが「主流にならない」云々になっている。
それにしても、24道場で2手目△3二飛をやられる場合があるけど、ラッキーと思わなくちゃイカンということですな。
残念ながら、そのように思ったことは皆無でした・・・(泣)
ところで、このパターンは他にないのだろうか?
「A党が、B党にB裏出来ますか?」
A、Bが居飛車、振飛車の2種の組み合わせならば、4通り出来るはず。
①「居飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」
②「振飛車党が、居飛車党に、振飛車出来ますか?」
③「居飛車党が、振飛車党に、居飛車出来ますか?」
④「振飛車党が、振飛車党に、居飛車出来ますか?」
①は、2手目△3二金(第1図)。
②は、2手目△3二飛(第2図)。
③は、ちょっと難しいけど、2手目△6二銀(第3図)。
タイトル戦で、羽生が谷川に対して用いたことで、一時期話題になった。
しかし羽生は、将棋世界2006年10月号「イメージと読みの将棋観」の講座で、
「振飛車で来てくれるなら有力な作戦です。しかし居飛車で来られると受け身になり易くてつらい」
と語っています。
また、同講座では、渡辺、谷川、佐藤、森内、藤井も共通の見解を述べています。
2手目△6二銀と言えば、アマでは有名な「英春流」の出だしですが、これはプロの目から見ると厳しいということなんでしょうね。
将棋世界のアマプロ戦、北浜プロ-桐山アマ戦でも、北浜プロは自戦記で先手が指せると書いていたっけ・・・
④って、あるかなぁ~
少なくとも、2手目で挑発する作戦はないと思う。
誰か知っていたら教えてください(笑)