眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

イジメられっコを人気者へ~「野ブタ。をプロデュース」

2005年10月29日 | ドラマ
日テレ毎週土曜夜九時「野ブタ。をプロデュース」が何気に楽しみになってきた。
白岩玄著、河出書房刊、文芸賞受賞作で芥川賞候補作でもある。

ドラマ的な面白さもあるが、今までイジメを扱ったドラマとは切り口が違う。
これまでのドラマは、ポジティブシンキングを身につけて行く主人公、強くなれと突放すサブキャラ、主人公に序々に共感していく他のイジメられっコといった構図がほとんど。
「野ブタ。をプロデュース」では、イジメられっコを人気者しようと主人公(実は学園一の人気者)が頑張ることで、イジメられっコは引っ張られ成長し、周りもイジメられっコを見る目が変わって行くという流れ。とてもハートフルな感じがした。「現代版、学園版のトムソーヤだな」って思った

イジメられっコが制服の背中に「ブス」と書かれ、学校に制服を着て行けないと落ち込んだ時、主人公とその悪友は、自ら制服に「バカ」「キザ」と書いてウケを狙ったシーンがある。これは純粋に感動出来た
  
魅力的な雰囲気を全体で作り上げてようとしているのが分かる。日テレのプロデューサもかなり力を入れているみたいだ。最終回までかかさずチェックしたい。

主演はジャニーズJrの亀梨和也山下智久、FujiFilmのCM/「電車男」でお馴染みの掘北真希の3人。
亀梨くん、山下くんは地かな(笑)何気に山下くんは存在感があるのがいい
掘北真希は、今回は根暗でサエないイジメられっコという難しい役を、うつむき加減で強張った表情をすることで、何とか演じている。
今後ドラマのキモとなる「イジメられっコの成長とそれに伴う表情の変化」~明るくさわやかな笑顔を自然に出すこと~が「電車男」でインパクトを残せなかった堀北真希に出来るだろうか?
原作が面白いだけに、掘北真希にはホント頑張って欲しい

#今「エンタの神様」見てるけど、魔邪は1つ1つのネタが長いね~テンポ悪し。壁???

ガキの飲み屋~バーミヤンにて

2005年10月29日 | その他
近所にバーミヤンがあることもあり、私はバーミヤンで食事をすることが多い。
そこらの定食屋よりもよっぽど美味しく、安く食べることが出来る
チャーハンなら480円。チンジャオロース&ごはんセットなら860円で夕方5時までシュウマイ付き。ドリンクバーがあるのもポイント高い

さてこのバーミヤンに意外な事実がある。
バーミヤンの客層に中学生、高校生ぐらいのガキが多いのだ。1~2人でなく、6名以上の団体さんである。
おっと思わずガキに「さん」付けしてしまった(笑)

先日行った時は1学級分のガキでうじゃうじゃしており、すっかり閉口してしまった。
この大量のガキどもは、ラーメンやチャーハンなど一番低価格の品1つとドリンクバーを注文(計650円ぐらい)し、ひたすら居座っている。
ドリンクがフリーな分マックなどより安上がりで、「早く退店しろ」みたいな空気がなく、かなり居心地はいい
食事後は宿題をしたり、携帯見たり・・・まあ大人しくしてくれるならいいが、この世代のガキどもは、周りへの配慮がほとんどない。
店員も「他のお客様へのご迷惑になります」とか言ってくれればいいんだけど。

ガキにも行き着けの飲み屋があるんだねぇ~。グチを言ったり目が据わったりしたら世も末だけど(笑)

明日は社団戦、東京必勝祈願

2005年10月29日 | 将棋
未だに団体個人戦の仕組みが分からない
まあ勝ちゃいいんだよね

東京の応援に馳せ参じるより、長岡さんの力になりたいという想いが強かったのだから、目の前の盤駒に対し、自分の力を突き破って掃き出すよう頑張るだけだ
ちなみに「長岡さんの力になりたい」であって「NECに貢献したい」ではない。長岡さんは私にとって人徳者であり恩人なのである(マジ)。

初戦負けなら味スタ直行!などとは間違っても考えるまい
ルーカス、ササのLS砲アベック弾見たいなーとか考えるまい
アウェイで大黒にハットトリックされたお返し見たいなーとか・・・未練タラタラやんけ!!
まあ、前節東京ダービーを制したササの勇姿を掲げ、ガンバ戦勝利を祈願しよう。
ササ、ルーコン頼むよ!

なお4六銀戦法一直線型の変化は、またしてもケンくんの指摘でつぶれ(ケンくん指摘あ・り・が・と・う)。
第3Rの④の変化(△8五桂▲6六歩)。ひどい錯覚!角離して打てば詰みとか考えてるし・・・
      
現在は新青野本の驚愕の金打ちの局面(問題図)を検討中
△6九竜▲7九金打で青野九段は打ち切っているけど、かなり後手から手が続く
今検討中の変化でダメならギブアップ!だろうね。近日報告予定。請うご期待!

やかん本vs青野本、レフリー藤井本、第3R。青野本の逆襲。

2005年10月28日 | 将棋
昨日深夜から一部書き直しました
王手飛車で一件落着かと思いきや、新たな変化が現れた(ケンくん指摘サンクス!)。
新青野本記載の△3三角▲5五歩△同角の局面で、▲6六銀でなく▲5六銀とするのだ。
     
これにはホント困った。持駒を温存された上、△4九飛成まで消されている。
ここで△2三角は意味なし。以下▲7一銀△9二玉▲5五銀△4一角▲6一銀不成で先手必勝。
またしても青野本に針が傾いてきた

単に△3三角の変化は▲5五歩~▲5六銀がピッタリすぎる。原点回帰!やかん本に戻って考えてみることにした(問題図)。
なお、やかんは私の推測通り▲8八金の受けをうっかりしたとのことであった。
     
新青野本は問題図から▲7八金打だが、▲5五歩もあるので後述する。なお問題図からの5筋突き捨ては、どの本にも解説がない。
何点かあるので順に見て行く。
①▲7八金打△4九飛成:私が以前ちょこっと触れた手順。新青野本の手順に帰着する。つまり▲7八金打△4九飛成▲5五歩。△5五同角は▲5九歩。△6九竜は▲7九金打。先手良し
②▲7八金打△7七桂:新青野本にて受け切りとなっているが、1点補足。
▲7八金打△7七桂▲同金△同角成▲8八金の局面で、△同馬▲同玉△3七飛成とする手があるが詰めろでない。詰めろなら△3二竜があるんだけどねぇ~先手良し
③▲7八金打△8五桂▲8八金打:△8五桂は△8八銀以下の詰めろ。これが効くのがやかん本問題図のメリットである。また▲8八金打は、新青野本の類似局面(手順は異なるが①の△5五同角▲5九歩△8五桂の局面と同一)で解説されている。これに対しては△2二角打が絶好。前述の類似局面では▲4四歩で受かるがこの場合は不可。▲6八金寄または▲7九金右で勝てるとは思えないが、△4九飛成は▲4四歩が生じるので攻めは限定される。一例は▲7九金右△4九飛成▲4四歩△同角▲同飛成△同角▲7二成銀△2九飛▲5七角など。後手分がありそうな感じ。研究課題
④▲7八金打△8五桂▲6六歩:△同角で詰めろは消えていない。▲6七金右または▲6七金打とするが、△9九角成~△4九飛成が生じるので⑥または⑦の方が得。現状、研究対象外としておく。
⑤▲7八金打△8五桂▲5五歩:△同角で⑥または⑦と同じ

次に前述した問題図からの▲5五歩について考える。▲5五歩を検討する意味は⑥による③の変化の回避である。
後手として△7七桂の変化は大差ないと思う。最有力は△8五桂
先手は底歩と微妙に玉を広くするメリット/△2三角のデメリットがある。
⑥5五歩△同角▲7八金打△8五桂▲6六金:△同角▲同歩△7七銀で王手飛車を狙えそうだが、詰めろになっていない。よって△4九飛成。ここで▲5九歩なら今後は△7七銀が詰めろ。▲5九金引に△6六角以下寄せ切れるかどうか。また△4九飛成▲7二成銀もある。かなり難解だが先手分がありそう研究課題
⑦5五歩△同角▲7八金打△8五桂▲8八金打:③と違い5筋の突き捨ての影響有無が不明。③の結果次第。優先度の低い研究課題

さてお気づきであろうか?
最善を突き詰めると、単に△3三角(藤井本)でも銀を取って△3三角(やかん本)でも実は同じである。
新青野本は△4九飛成をどこで入れるかの突っ込みがイマイチ甘いため、△8五桂の変化に難があるのだ。
結論としては、③⑥が未解説の研究課題で、先手は⑥を選ぶべきと思う。やかんが第一感振飛車勝ちと言っているので、今後のコメントに注目したい。

#今回はかなり疲れた・・・。腰いてぇ

あきら本vs青野本、レフリー藤井本、第2R

2005年10月27日 | 将棋
うわさの新青野本を昨日購入した。
元編集者さんからのコメントで、問題の解説がどこにあるかは分かっている。
ケンくんブログ(FREEDOM!)で、金取り手抜きの好手がある等の情報も入手している。早速読ませてもらうぜ!
・・・の前に1点訂正。「あきら本vs青野本、レフリー藤井本」では、青野本は新旧2冊と書いたが、正しくは以下の3冊である。
「鷺宮定跡」:昭和62年頃刊行
「新・鷺宮定跡」:平成9年刊行
「鷺宮定跡 歴史と最先端」:平成17年刊行

はやる気持ちを抑え、まえがきを比較してみた。私は②③しか持っていないが、どちらにも「私が最初に鷺宮定跡を著してから○○年が過ぎた」とある。②が10で③が20(笑)。
大体内容は同じようだ。が、微妙に表現が変わっているし構成にも変化がある。また藤井システムに触れられているし、問題の箇所以外に新しい変化も解説されている。
本当に一から書き直しているようである。スゲぇなぁ~
     
さて、本題に進もう。
今回は前回の藤井本の進行(単に△3三角)を問題図とした。新青野本での要点を挙げてみる。
あきら本の進行は先手勝勢。手順は前回紹介済みなので省略します。
問題図からは▲5五歩が最善。△5五同角は▲6六銀で後手忙しい。
⑤の▲5五歩に対し△6二金▲7一銀△9二玉と進み、以下▲5六銀と▲6二銀成の2つがある。本では▲6二銀成をメインに解説している。
⑥の▲6二銀成以降は△4九飛成▲7八金打△5五角(△6九竜は▲7九金打)▲5九歩△8五桂▲8八金打△7七銀~全部清算して△7七同角成の後、▲8八銀で後手続かない。以下△5五角▲7七銀△同角成▲8八角で先手の受け切り

確かに⑤の▲5五歩は良さげである。また⑦の▲7八金打も驚愕の受けである。
青野九段らしい広く深く掘り下げた手順であるが、⑤に落とし穴がある。
⑤▲5五歩△同角▲6六銀は、△同角▲同歩△2三角の王手飛車!後手必勝である。
     
この戦型の先手は、4一以外に飛車の打ち場がないので、▲6六銀に代わる手を検討しなければならない。▲5九歩を作っているので▲5五歩自体はある手であるが、少なくとも新青野本で先手良しとしている根拠はなくなった。

というわけで、第2Rもレフリー藤井本(宮田くん)勝ちが濃厚としたい。
感触としても後手勝ちのような流れだと思う。羽生が指した手順でもあるし

#ご意見あればコメント頂けると助かります。引き続き成否に注目したいと思います。
#関係ないけど、島耕作って出世が早いよね。課長だと思っていたらもう常務だよ・・・

アストロ球団の狂気~ドリルを素手で・・・

2005年10月27日 | アストロ球団
「アストロ球団実写版から熱が伝わってこないぜー!」で予想した通り、アストロ球団実写版がビクトリー戦の話になって、一気にボルテージが上がってきた
30分枠なので、それぞれのエピソードが短くされたりカットされてしまうのは仕方ないが、それを補いつつ見せ方を工夫しているのである。やるねぇ~TV朝日も!

マンガアストロ球団の魅力は「狂気」と「沸騰」である。
キチガ○じみたライバル、それに真っ向から立ち向かう主人公、キチ○イを助長するサブキャラ、マンガの中で平然と「キ○ガイ」と書く少年ジャンプ、清々しいぐらいである。
またその中で各キャラの体からは湯気が立ちこめ、ユニホームの表面からも汗をかいている。荒々しさ、勢いを漏れなく描き殴り、読者の体温までも上昇させる。
これをドラマで表現せよというのが酷なのだが「狂気」の方は確実にアップしてきた。

もう写真を見てもらう方が分かりやすいだろう。
私が一番見たかった「ドリルのシーン」、この後ドリルを素手でにぎる。ひえぇーー

「こんなことして一体何になるんですか!」
「決まってるじゃねぇか!勝つためよ!!」
うーん、シビれるぜ!ゾクゾクしてきた!ハートがビートである。
 
感動に震えつつ、恒例の突っ込みへ(笑)。感心したところも挙げてみたい。

①沢村栄治の銅像のカメラアングル工夫してますね。カッコよく映ってます

②ユニホームのデサントのマークが袖に移動した。あまり画面に映らないのでグッドです
③アストロvsビクトリー戦のポスターが沢村栄治であるが、巨人に許可は取っているのだろうか?
④試合開始前の杯を交すシーンがカットされており残念。まあ試合開始前に酒を飲む方がおかしいけど(笑)。
⑤リーゼントの氏家慎次郎(デビット伊東)への出所祝いが櫛で、当然のように受け取り髪をとかすシーンはイキだねぇ~
⑥アストロ球場はインボイス西武ドームだった。
⑦巨人V9の頃の時代背景なのに、球場に人工芝が張ってある
⑧王選手(義田貴士)が雰囲気なし。観戦だろうと巨人のユニホーム着せれば良かったのに。
など。
ホント、愛すべきアストロ球団の世界という感じである。いやぁ~面白れぇ~

#新青野本の内容は確認中。もうちょっとじっくり読ませてね。

ドラえもんのポケット

2005年10月25日 | その他
重い!体重ではない。カバンが重いのである。
調布将棋センターに通っていた頃、私のカバンはドラえもんのポケット畏怖の念を持って命名された
定跡の手順や実戦の進行などの話になると、関連する資料が何でも出てくるのが命名の理由。
ドラちゃんと違うのは、彼は四次元ポケットで、私は三次元ポケットである点だ。資料がたくさん入っていればそれなりに重いのである。
余談だがドラえもんの「え」はひら仮名が正しい。皆さん気をつけよう
    
さて、私的には慣れているがカバンが重いのは認識していた。
研修先の担当の方と「荷物お持ち致します」「重いですよ」「大丈夫ですよぉ」と言う会話をした後、眉間にしわが出来たのを何回も見た
しかし今日は何時にもまして重い。So Heavy!ハードだぜベイベー!
あまりにも重いので量ってみた(トリビアの泉のナレータ調で)。5Kgだった。私+カバン<おじさんIさんである。良かった良かった。でも一体何が入っているのだろう?

500mgペットボトル天然水、PSP+ヘッドホン、ゲーム太鼓の達人、2nd携帯、薬入れ、サプリメント、家の鍵、フェイスタオル、歯磨きセット、社員証、ポケットティッシュ10個新聞の切り抜き多数、診察券、宝くじ、裁縫セット、回転寿司割引のハガキ、便利グッズ数点(←意外と重い)、週刊将棋3週分、サッカー新聞、雑記帳、筆入れ、サッカーのチケット2枚、メロンパン1つ

これらに加えて本が8冊。

振り飛車ワールド第2巻、決断力、やかん本急戦編、さおだけ屋はなぜ潰れないのか、サッカーダイジェスト、小説女子大生会計士の事件簿、将棋世界付録、マンガ金魚屋古書店
うーむ。カバンも体もダイエットしようっと(笑)

#今日も「1リットルの涙」泣けました。沢尻エリカ最高っす

あきら本vs青野本、レフリー藤井本

2005年10月25日 | 将棋
「りょうちん雑記」で紹介されていた「あきら本で後手良しとされていた局面が、青野本では先手良し」について調べてみた。
問題図は「りょうちん雑記」に紹介されている局面。先手居飛車、後手四間飛車、ナナメ棒銀一直線型の変化である。
     
まず各本、他では以下のようになっている。
①旧青野本:記載なし。但し、改訂版では記載されている。
②あきら本:問題図は後手勝勢。▲6六金と受けても△4九飛成▲5九金引△6六角▲同歩△7七銀▲7八金打△6七角で先手受け切れない。
③藤井本:問題図の6手前の局面(▲6二銀の局面)で単に△3三角とし難解な寄せ合い
④振飛車ワールド第2巻:藤井本の進行でなく問題図のように進めるべき。しかし藤井本の△3三角以降▲7一銀打△9二玉▲6一飛成△同銀▲8二金打△9三玉▲8一金△9七桂(返し技)▲7九玉△7七飛▲6八玉△7六飛成でも後手勝勢
なお手順中▲8二金打は、▲8二銀不成~▲7五金を見せて△8八飛~△8七飛成とされないようにしている。
⑤棋遊館ケンくん指摘:問題図以降▲7八金打△7七桂▲同金△同角成▲8八金△4九飛成▲5九桂(改訂版青野本記載)で先手良し。▲5九桂以下△4四角▲7七金△同角成▲8八角でどうか?

おそらく、竜王は⑤の手順中▲8八金を見落としたと思う。▲7八金打だと△9九馬▲同玉△9七銀で寄り筋になる。

さて実際の優劣だが、⑤の▲8八角の局面は後手ダメそう。手掛かりが全くなくなってしまう。
変化するとしたら⑤の▲7八金打の局面で△7七桂とせず△4九飛成とするのだが、ちょっと変化が多くて短時間では調べ切れない。すまん。
④は渡辺-宮田の局面指定戦の宮田感想だが、③の単に△3三角よりも問題図の進行が勝ると判断した上での感想だった。⑤がダメなら今のところ④の単に△3三角が有力である。
ちなみに④の△9七桂に▲9八玉は△9九角成▲同玉△7七角以下詰み。

ざっと資料を比較した限り、あきら本vs青野本の対決は、レフリー藤井本(実際は宮田くん)の勝ちが濃厚である。
藤井本勝ちはタナボタですなぁ~変化全く載ってないのに・・・

#追記。改訂版青野本についてコメントを頂きました。青野九段は③を本筋としており、その上で先手良しとしているそうです。

振飛車党の棋士の格調

2005年10月24日 | 将棋
昨日は吉祥寺北の家族で将棋仲間と飲み会
メンバーは調布SCから3人、主力のおじさんIさん、中堅トゲゾーくん、若手Fくん。若駒から2人、若手板さん、キングくん。それと元奨励会のねんねさん、私の7人である。

「歴代の棋士をステージ分けすると・・・」とIさん。
第1ステージの棋士として、大山、升田、中原、羽生、ここまでは満場一致。谷川が外れていたので入れるよう主張すると「あとあと面倒だから入れましょうよ」とキングくん。
その後、第2ステージの棋士の議論になった。詳細は省略するが、Iさん、ねんねさんに言わせると二上、内藤は外せないらしい。ここでも森安を入れるよう主張したら、一笑にふされてしまった。
もう「Iさん劇場」である。靖国参拝有罪でも止めるつもりがない小泉首相並みの押しの強さである。
No2だった時期がないし、格調がないというのがその理由。どうにも不満だ。振飛車党の棋士はIさん、ねんねさんのメガネには適わないらしい。彼らには私が「神」とあがめる森安秀光の凄さが分からないようである
      
ちなみにトゲゾーくんは酒でゴキゲン、板さんは「いやぁ~渡辺は打てないでしょう」、Fくんはあまり会話には入っていなかった

仮に、現役の棋士で指し手の格調が高い棋士は?と問われれば、迷わず谷川郷田と答える。
この2人には、構想力、相手の手に乗りながらよくして行くという発想、全ての駒を使おうとする将棋の組み立て、相手の攻撃の見切り、美学、がある。だから他の棋士から注目されるし、綺麗で美しい、憧れる。
しかし↑に挙げた格調の要素は、振飛車党の棋士の指し手に当てはまるだろうか?
振飛車は相手の出方に応じたカウンター狙いの戦法だ。極論すれば「振飛車は相手を1回間違えさせるゲーム」。中盤でも終盤でもいい。居飛車に攻めあぐねさせることが全てと言っていい。

捌きのアーティストと言われる久保にしても、ヤス大山にしても格調という言葉でくくれるかどうかは疑問だ。
ヤスは人間は間違えるという前提の下、勝負師としての強さ、受けが際立っていたということであり、格調なのかと問われれば悩んでしまう。
結論「振飛車の棋士の指し手に格調は縁遠い」そうに違いない。

振飛車党の棋士の強さは「綱引き」の強さであると思う。我慢比べの強さ、相手が息を吐いた時を狙って一瞬綱を引く強さと観察眼、時には綱をひねって相手のバランスを崩す強さ。これが出来るのはヤス、森安秀光、鈴木大介の3人だ。
久保は間合いと居合いの強さ、藤井は先行逃げ切りの強さ、否定はしないが私世代の振飛車党にはアレルギーがある。ねじり合ってこそ振飛車だ。
間違っても前述の3人を田中トラと同列にしてはいけないのである(怒)。
まあ内藤の名前を出された時点で、場の展開は読めたけどね(笑)。
   
「三浦解説」に対して、大平四段からコメントが届きました。嬉しいっす
#大ちゃんをトラ扱いしたキングくんは一回貸し!

アマチュア詰将棋作家の作品は解かない!という妙なポリシー

2005年10月23日 | 将棋
将棋の勉強として詰将棋をやる意味とは何だろう?

①独善読みの回避→玉方の応手を広く拾い上げる力を養う。
②数手後の局面の鮮明化→盤駒なしで頭の中で局面を描けるようにする。
③②のパワーアップ→②を長い手数でも正確に行えるようにする。
④詰み形の蓄積→詰み形と手順をインプットする。
⑤頭慣らし
⑥忍耐力の強化

おおまかに分類するとウォームアップ筋トレかだ。
前者は①②④⑤が該当。後者は③⑥が該当。詰め手数は適度なものを選ぶでよいが、後者の場合、暗算かどうかは最初に決めたら変えない方がよいと思う。
当然ながら駒を動かしながら解くのはご法度ですな

また詰将棋を解く時、盤面配置から作意を推理する人がいる。
「こういう構図だからこういう風に詰みに至るのでは」と逆算で考えるわけだが、早解き競争ならいざ知らず、それって勉強の意味ないじゃんと思う。
身近にもいるんだよね、こういう人・・・

余談だが、アマ強豪の野山さんは大学生の頃、伊藤宗看の将棋無双75番225手詰をポスターのよう壁に貼り、毎日にらめっこして作意と変化を読みきったことがあるそうだ
この方法は筋トレの最たるものであろう。しかし、キツ過ぎる筋トレはなかなか詰将棋が解けないことにつながり、モチベーションの低下がつきまとう。目標設定や動機付けがしっかりしていないと長続きしない。この例はあくまでも別格。

私はウォームアップ派。電車の中では本を見ながら解く。極度に難しいものは最初から手を出さない、または、観賞用と割り切って答を見る。
しかし、手をつけた問題は絶対ギブアップしない
将棋世界の詰将棋の付録は、ウォームアップ用問題としてなかなか良い。特に中田章道の詰将棋は形も手順もよく最適だ。また本なら「カンキの双玉詰将棋傑作編、上下巻」がオススメ。
      
さて、オススメがプロ棋士の詰将棋のみなのは偶然ではない。私は意識的にアマチュアの詰将棋作家の作品は解かない!ことにしている。
詰パラの作品に代表されるように、彼らの作品は、芸術の域に達している。如何に難解であるか、如何に解く側の裏をかくかに心血を注いでいる。解かせまいとしているのだ。

ウォームアップ用の練習問題を望む私にとっては、アマチュアの詰将棋作家の芸術魂は余計なのだ。一方、プロ棋士の詰将棋は解かせることを目的としているから、練習問題として最適である。
ウォームアップは野球で言うキャッチボールだからね。それなりに頭を動かしつつも適度な時間で解けることが望ましい。解けずにうんうん唸って精神状態を悪くしたくないしね

持論は「アマチュア詰将棋作家の作品は芸術、プロ棋士の詰将棋は練習問題」。だからアマチュア詰将棋作家の作品は解かないというのがポリシーだ