眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

白馬でのスクール~ひたすらJターン

2009年03月30日 | スノボスクール
午後1時半、「幸せの鐘」の前集合。

五竜スノーボードアカデミーのインストラクターさんが、続々集まってきます。
しかし、受講生はどうみても少数。受講生よりインストラクターさんが多いのでは?
開始時間まで間があり、インストラクターさん同士でじゃれ合っていました。
腐女子のコが見たら、よだれモンの光景・・・
久々のパウダースノーに、インストラクターさんたちも気分が舞い上がっている感じ。

私はカービング上達コースで、高石さんについてもらいました。
高石さんは、この日唯一の女性のインストラクターさん。
カービング上達コースも私1人で、個人レッスン状態。ラッキー
高石さんに教わるのは、今シーズン3回目。
前回はボロボロだったので、ちょっとは成長したところを見せたいと思っていました。
午前中、ほとんど出来てなかったのが、悩みの種ですが・・・

まずは、とおみスカイフォーリフトに乗り、とおみゲレンデから、人の少ないいいもりゲレンデへ。
テスト滑走1本で、ターンの問題点を指摘されました。
以下スクール内容。今回は「ひたすらJターン」編です。

①ポジションの確認
静止した状態で、重心を右足に乗せた基本姿勢の確認を行います。
「骨盤を右足に乗せる」という言い方をされましたが、他のスクールで習ったことと同じです。

②斜滑降上下動付き(フロント/バック)
ターンの問題点は数点あり、1点目がターン中に「骨盤が右足に乗っていない」こと。
これを矯正するメニューが以下。
・斜滑降からしゃがみ込み、その時骨盤が右足に乗る
・しゃがみ込みから伸び上がる時、重心を前にする
再三やっているはずなのに、ちょっと気を抜くと元に戻るのが悪癖です・・・
このメニューは一発OKでした。

③Jターン(フロント/バック)
②が出来たことを確認し、やっぱりJターンが出ます。苦手なメニュー。
「スピードは出さない」「骨盤を右足に乗せることを意識」してやるように言われます。
しかし、バックでやはりこけました。
問題点の2点目が「懐に力が入っていない」こと。
独特の言い回しですが、要は「くの字姿勢」が取れていないということ。
「倒れそうになるとき、自覚ありますか」
「はい」
「倒れそうになったら、そこから踏ん張らず、伸び上がってもいいですよ」
「転倒しない方が大事です」
再度滑って、またこけます。
「足首緊張させて、甲を引き上げていますか?」
「ちょっと緩んでました」
「それでは、腹筋と足首意識して滑って下さい」
腹筋=懐に力を入れるの意。2回目は無事OKでした。

④連続ターン
腹筋と足首を改善して1本滑ります。こけることはなくなりましたが、問題点の3点目の指摘。
「右腕の回し込みが止まっている」こと。
ターン中、右腕の回し込みが胸の前まで来ておらず、胸がバインディングのアングルに合っていないと指摘されます。
これは、ボードの描く弧に体が追随していないということ。
日頃、「前膝から捻る」を意識していますが、ターン中では出来ている時と出来ていない時があります。
前膝から捻って、右腕の回し込みが出来れば、基本姿勢が取り易くなるはず。

⑤Jターン(バック)
腹筋、足首、右腕回し込みを改善して、再びJターン。
回し込んでいるようでも、もっとハッキリ大きめにやるように指摘されました。
出来るようになったところで、⑥へ。

⑥Jターン(バック)
右腕の回し込みが出来るようになった後、回し込んでいる右腕の高さを指摘されます。
回し込む右腕は、最終的に自分の右膝を触るような感じから、体の正面に持ってくるとのこと。
ターン開始時、右腕は肩の高さにありますが、肩→右膝→体の正面の斜め下へ軌道になります。
意味付けは、エッジタッチターンと同じだと思います。

⑦連続ターン
⑥までクリア出来て、かなりターンし易くなっていました。
この連続ターンでは、以前教わった、バックサイドの時は右腕を低く、フロントサイドの時は右腕を高く、を意識しました。
これは一発クリア。⑧へ。

⑧Jターン(バック)
残り時間がもう少しということもあり、最後に⑥のおさらいをします。
スピードを出さずにやるように指示されました。
「ゆっくりやる方が難しいですよ」
「ハイ。承知してます」
「高石さん、私がJターン苦手なこと知ってますよね~(笑)」
「ええ、薄々(笑)」
わざわざ、一番の緩斜面のいいもり第一高速ペアリフト終点辺りに移動。
そこで、⑥の練習メニューをゆっくりやります。
Jターン久々の一発クリアでした。

ここまでで、スクール終了。
「1月の頭から比べると、極端にダメなところはなくなったし、スゴイ成長ですよ!」
と言ってもらえました。
スクールの途中にもいろいろ話をして、
「前回、ダメダメでしたが、直滑降の滑り方を教わったのが大きかったです」
「フラットがしっかり滑れるのは、安定していないと出来ませんからね」
「基本姿勢が染み付いたし、足裏も敏感になったような感じです」
のような話や、高石さん自身、他のスクールを受講して、どのような教え方をしているのか興味があるようなことも言っていました。
今シーズンは、ホント高石さんにはお世話になりました。ありがとうございましたっ!

今回の一言:「Jターンで基本姿勢を固める」

神立の上級スクール

2009年03月17日 | スノボスクール
この日は、最初っから上級スクール申し込み。これを見た受付のインストラクターさん、
「どんな斜面でもスイスイ滑れますか」
「(うっ!痛いところを・・・)」
すると、そこに以前教わった山本さんがいました。
「あっ!ナオさんじゃないですか!」
「あら♪」
「この方、上級で大丈夫ですかねぇ~」
「あー大丈夫大丈夫!」
ナオさん、グッジョブ!
ということで、無事ふゅーちゃーさんとの約束が果たせたのでした。

午後、スクール開始。
インストラクターは、東さんという女性の方。
バッジの3人の女のコは、滑る前からかなり滑れそうという雰囲気を醸し出しています。

東さん、受講生全員に向って、
「何かこれをやって欲しいということありますか?」
上級ビギナーとしては甘んじるより他にありません。そこへ女のコの1人が、
「検定を控えているので、ショートターン教わりたいです」
うーん。ロングがまだまだの身の上としては、ショートはハードル高いなぁ・・・
「では皆さんの滑りを見てからにしましょう」
とりあえずホッと一息。

まず、ボルックスコースでテスト滑走。
トップで私が滑りますが、午前中、佐久平でやったことを復習しておいて、本当に良かったと思いました。
私は、一か所のスクールに絞らず、色々なスクールを渡り歩いています。
同じメニューでも表現の違いがあるし、全く違う初物メニューに出会う場合もありました。
今回は、この、スクールの多様さがプラスに出たと思いました。

以下、スクール内容。「過去スクールのおさらい総集編」といった感じでした。

①基本姿勢のおさらい
テスト滑走直後、東さんから、
「基本姿勢ってご存知ですか」
意外な質問でしたが、出来ている/出来ていないということではなかったようです。
「胸をビンディングの角度。腰を右足のかかとにやや乗るような感じ・・・」
「ハイOKです」
これは受講生全員に確認していました。

②基本姿勢を意識した連続ターン
静止した状態で、基本姿勢が出来るのは当然として、滑走中に基本姿勢が出来ているかの確認。
練習メニューというより、テスト滑走の2回目。
具体的なやり方は示さず、「ノーズドロップから谷回りを経て、谷回りから山回りに入った以降、基本姿勢になっていなければならない」という感じの説明。
佐久平で教わった要領で漫然と滑ったら、ダメ出しされました。
「一見気持ちよく滑っていますが、○○さんの滑りは・・・」
状況が飲み込めず、NGかどうかを尋ねるとNGとのこと。
「上半身だけで捻っていて、重心がかかとの上に乗ってきていません」
「あっ!!!」
腰からでなく、前膝から捻るというのは、一番忘れてはいけないこと。
ここで、ひねりスクワットを意識しました。

③サイドスリップ~斜滑降(上下動付き:フロント/バック)
まず、バックのサイドスリップ~斜滑降、次にフロントのサイドスリップ~斜滑降という順番でやりました。
このメニューでは、基本姿勢が取れていることが最重要。
上下動を入れても高さの違いだけで、とにかく基本姿勢をキープしていることがキモ。

サイドスリップは、基本姿勢の矯正メニューでお馴染みのもの。上下動を入れるのも定番です。
上下動を入れるのは、しゃがんだ時にエッジが立つからで、「擬似ターン後半」でもあります。
斜滑降上下動付きは、動きの中で基本姿勢を取れるようになること。

サイドスリップは、通常、谷方向を見るのですが、赤倉でサイドスリップをやった時、進行方向(横)を見てやるように言われました。
実際やると、こっちの方がターン中動作をイメージし易いのです。
今回も「赤倉式」でやりました。フロント/バックともにOK出ました。

斜滑降上下動付きは、白馬上国でやったのと同じ。
本当はキレだけで滑らなくてはいけませんが、上下動を確実にこなし、基本姿勢をキープすることを優先しました。
上国の佐藤さんが見ていたら、ダメ出しされるだろうなぁ~と思いつつ、OK出ました。

④Jターン(バック)
サイドスリップと斜滑降が出たので、苦手なJターンも来るだろうなぁ~と思ったら案の定。
スピード出した直滑降からキレ上がるのが、白馬ガーラでのメニューの意図ですが、今回は基本姿勢重視。スピードも不要。
白馬とガーラの要領で、スピード出したらミゾにひっかかり転倒します。
東さん、思わず、
「急激に捻らない!」
うーん、ミゾだったんですが・・・

⑤再び基本姿勢を意識した連続ターン
問題はバックサイド。
フロントサイドは、切り替え後、スムーズに基本姿勢を作ることが出来ます。
バックサイドでは、切り替え後、谷回り→フォールライン→山回りへと移っていきますが、山回りに入った直後に基本姿勢が出来ていないと、長く踏む羽目になります。
②のダメ出しの後、赤倉のスクールで教わった大きなローテーションを思い出し、ひねりスクワットをミックスさせて滑ったらOK出ました。

もう1本滑りましたが、こちらはNG。
基本姿勢の問題ではなく、バックサイドで、ターン弧が小さく左右不均等になっているとの指摘。
フォールラインが短くなっているのが原因だと思います。

ここまでで、基本姿勢&重心移動のメニューは終了。
ペガサスコースに移りました

⑥ズレで急斜面を降りる
ペガサスコースで1回⑤のメニューをやりましたが、これはおさらい。
ペガサスコースからペルセウスコースに入るあたりで、ズレを使ってエッジを立てない滑りをするように言われます。
どういう風に滑るかの説明はなく「エッジを立てないで」ということのみ。
プレスターンと勘違いし、傾きだけで滑ろうとしたら、ダメ出しされました。
「急斜面ではエッジを立てる滑りよりも、安定して降りることが大事です」
ここまで聞いて、上国の山本さんの教えを思い出し、ケツ出し/腹出しで滑ります。
2回目は無事OK。

本当に「過去のスクールのおさらい総集編」という感じ。
赤倉の柏村さん、上国での山本さん、白馬の高石さん、佐久平のえんどうさん、神立の首藤さんなどなど、今までのインストラクターさんの顔と教えを思い出しながらやっていました。
「1回目は出来なくても、2回目に遭遇すると出来るようになるし身に着く」
というのは、私の将棋での持論ですが、まさに実感出来ました。
基本の再確認が出来、有意義だったと思います。
バッジの3人の女のコは、ちょっと物足りなさが残る内容だったかもしれませんが、後に、今回のスクールの有意義さを実感する時が来ると思います。
東さん、ありがとうございました。

今回の一言:「基本姿勢!!」

佐久平「La Chaba」でのスクール~番外編

2009年03月12日 | スノボスクール
えんどうさんの話は、スノボ感、茶原プロ(スクールの代表)のこと、白馬岩岳スノーボードスクールのこと、デモンストレーターのこと、茶原プロ監修のDVDのこと、ガーラの古矢さんのこと、とにかく話題豊富でした。

白馬岩岳スノーボードスクールというのは、La Chaba代表茶原プロが主催しているメインのスクールで、えんどうさんの正式所属先です。8日はピンチヒッターだったようです。
ここのスクールは、インストラクターさんが数多くデモンストレーターに輩出されていて、名門中の名門となっています。

また、茶原プロの話では、茶原プロの奥さんは、前述のDVD(教材4)に出演していた方とのこと。
この時は苗字が異なっていましたが、この後結婚された教えてもらいました。
妙高山スノーボードスクールの稲川プロも、監修DVD(教材1の付録)に出演されていた女性ボーダーの方と結婚されたそうなので、ボーダー同士の結婚はよくあることなのかもしれません。
ちょっと希望が出て来ました(笑)

さて、スノボ感の話を紹介したいと思います。

・力には2種類ある
「力には2種類あるんです」
「私の手の平に手の平を合わせて、押してみて下さい」
お互い力を込めると、震えるように揺れます。
「風船を上から力任せに押すと、手の平合わせて力入れたように揺れますよね」
「でも、風船が揺れないように押さえつける感じで、手の平を押し返してみて下さい」
今度は揺れません。
「ボードに圧をかける時も、押さえつけるように踏むんです」
スクールの最中、練習メニュー⑤の直前にこの話をされて、「押さえつけるように!」
という声が飛びました。

・足裏
「足裏に敏感になることです」
「雪面に一番近いのは足裏です。切り替えを足裏で敏感に感じ取って行えるようになれば、上達が早くなりますよ」
「私、よく直滑降の練習をするんですが、直滑降している時は足裏でたくさん感じている気がします」
「それはいいですね。直滑降の練習するのはいいと思いますよ」
「電車に乗っている時や、生活している時でも足裏に意識を集中させるんです」
「滑っていないときでも、スノボの上達はいくらでも出来ますよ」
この話はものすごく共感出来ました。直滑降は足裏敏感の強化になります(マジ)。
普段の滑りから、足裏の意識を高めることが必要だと思いました。

・更に足裏
「よく茶原代表に言われることがあって・・・」
「「ボードで雪面を滑っている時、足裏の熱で接地面の雪が溶けて、湯気が出ている」」
「「その湯気を感じ取れるようになれ」って言われます」
うーん。スゲェ~

・パワーライン
パワーラインとは「力を分散せずに力を加えられる方向」のこと、だそうです。
一般的なスノボ用語なのか、えんどうさんの(+茶原さんやスタッフ間の)造語なのかは分かりません。
水平の雪面で静止している状態では、ニュートラルポジションに対し、頭の真上から力をかければ、その力は分散せずにボードまで伝わります。
斜面上で直滑降している状態でも同様です。

では、ターン後半の山回りではどうでしょうか?
重力以外に遠心力が働いています。
遠心力は、ターン前半~フォールラインに向かうまでは小さく、ターン後半の始めからエッジの切り替えまでの間大きくなっています。
つまり、ターンは弧(ボードのたわみ)に沿って、フォールラインから横方向に向かいますが、遠心力はその逆に働きます。
なので、エッジが立っていなかったり、ボードの上の体がパワーラインから外れていると、ボードから力が逃げるように分散します。これがズレになります(下図)。


「パワーラインに沿って、適切にボードから雪面へ力を伝える」ということを、えんどうさんはアツく語ってくれました。

・春は上達の季節
アイスバーン、ザラ雪など、足元が悪い時期こそ基本が問われるという話でした。
えんどうさん、普段は白馬岩岳ですが、たまに佐久平に来ると足元がとにかく悪いのです。
佐久平から白馬岩岳に帰ると、メチャクチャ滑りが安定するそうです。
「○○さんも、春にバンバン滑った方がいいですよ!」
「ハイ!多分、ガーラかかぐらで滑ることになると思います」
この話の後、えんどうさんの知り合いがガーラにいる(名前忘れていた)という話になり、
「ソニンに似ている女性!」
「じゃあ古矢さんだ!」
となりました。
白馬五竜の鈴木さん/高石さん-神立の山本さんに続き、横の関係2組目です。
#ちなみに古矢さんブログ見つけました。かわいいです

・急斜面を攻略するコツ
「急斜面を攻略するには、谷を見ないことです」
「見るのは、フォールラインの一瞬だけです」
「あと、全ての動作をもっと突っ込んで行う、これだけです」
うーん。この教えを今シーズン中に行かせるよう頑張りますっ!

・スノボに乗ることを・・・
「スノボに乗ることを、サーフィンのように捉えているんですよ」
「ちょっと変に思われるかもしれませんが・・・」
この話で、私がピンと来なかった表情をしていたので、会話はここで途切れてしまったのですが、教材6の以下の写真を見て、何となくイメージ湧きました。
何かサーフィンっぽくありませんか???

ボードに乗るってことは、「雪面を受け入れながら進んでいる」ってことなんだろうなぁ~と。
足裏の話ともリンクすると思います。
教材1でも、結びの言葉が「雪面との対話」だったし、足裏で雪面を感じることを研ぎ澄ませたいですね

スクールの練習内容の冒頭で「意識改革」という言い方をしましたが、「①初めに」「力には2種類ある」「足裏」など、意識に関する話がたくさん聞けました。
エッジを立てることのみ追求すると、来シーズン初めに元に戻っていることになりかねません。
滑っていない時こそ、意識を高めるようにしたいものです。

佐久平「La Chaba」でのスクール

2009年03月11日 | スノボスクール
HPには「茶原忠督さんのスノーボードスクール」という感じの紹介になっていますが、実際に現地に行くと「茶原忠督氏プロデュースのスノーボードスクール」というポスターが貼ってありました。
また、ここのスクールは、受講時間が1時間半で、3つの時間帯(9時半開始、11時半開始、13時半開始)から選択出来ます
受講する前は「1時間半で足りるんかいな」と懐疑的。
それに「プロデュース」という微妙な表現の違いに、気分はクールポコ状態。
「やっちまったか~」
しかし、実際受講すると、しっかり中身の伴ったスクールに感動すら覚えました。

インストラクターさんは、えんどうゆうじさん。
ネームプレートがひら仮名だったので、ひら仮名で紹介しています。
元オリックスの吉井投手似。大柄でほんわかした方でした。
えんどうさんには、スクールの受講内容以外に「スノボ感」のような話をたくさん聞かせてもらえました。

以下、スクール内容。名付けて「カービングを簡単に考える&意識改革編」です。

①初めに
えんどうさんから、指導方針についての説明がありました。
「本日のようなバーンでは、過度にエッジを立たせるよりも、安定して滑ることが大事です」
「カービングはエッジを立たせますが、あえてしっかり踏み、ズレを最小限に抑えて1本の線のように見せるということが出来ます」

「本日のようなバーン」というのは、春スキー特有のザラ雪やアイスバーンのこと。
また「ズレを最小限に抑えて」というのは、ズレは面で滑りますが、ピンポイントの面で滑ると理解しました。
最初はピンと来ませんでしたが、レッスンが進むにつれて、安定して滑れるようになり、実感して行きました。

②基本スタンスの確認
平地の止まった状態で、両足をビンディングに固定します。
そこで基本スタンスを手取り足とり指導されます。
・棒立ちから両ヒザを軽く曲げる
・胸はビンディングの角度に前に向ける
・左腕を軽く前。脇に余裕を持たせる
・右腕はボード進行方向の右側。

③足首の緊張の確認(フロント/バック)
バックでは、足の甲を引き上げて、お尻を突き出す感じ。
フロントでは、足の指先で立つのではなく、足の指の付け根全体に力を入れて立つ感じ。
フロントについては、「踏みながら立たせる」という言い方をされました。
①の「ズレを最小限に抑えて」とリンクしてます。

④ノーズドロップ(連続)
実は、以降教わったのはノーズドロップのみ。
最初にポイントを示されて、それをクリアするごとに、
「じゃあ、次はこれを追加してみて下さい」
と1つずつポイントが増えて行きました。
まずは、伸び上がって腰をフロント/バックに持ってくるお馴染みのもの。難なくクリア。

⑤④+圧をかける
「では、1つポイントを追加します」
「ノーズドロップで伸び上がり、ターンに入った後、両足でしっかり踏むことを意識して下さい」
「しっかり踏むと圧がかかります。圧をかけると、雪面を押さえつけるように安定して滑れます」
えんどうさんが、お手本で先に滑ります。
フォールラインで両足均等に圧をかけ、ターン後半に重心を低くしています。
むしろ、いつもの自分がやっているターンに近くなった感じ。これもクリア。

⑥⑤+伸び上がりで圧を少し残す
「先ほど、ターンに入った後、圧をかけると言いました」
「これを次のターンに入るノーズドロップで、完全に抜かないで下さい」
「10のうち1ぐらいでいいです。圧を残しながらノーズドロップをして下さい」
伸び上がりで圧を0にしない意識を持って滑ります。
完全に伸び切らない、しかし、重心はしっかり移動します。
1つ1つクリアして行けば、これも難しいところはありません。

⑦⑥+腰の横のボール
「腰の横のボール」とは、ターンに入る時のイメージ。
左の腰と左足の付け根の間に、ボールがぶら下がっているとイメージします。
ターンに入る時、このボールを前方45度に落とすように重心移動させます。
イメージして心がけるだけで、ターンが安定してきます。

⑧⑦+伸び上がらずに前に伸びる
えんどうさんからの追加ポイントは、上に伸び上がるのではなく、前に伸び上がります。
ノーズドロップは、ターンの切り替え時、伸び上がってボードから力を抜きます。
これは教材2によると「ストレッチング」という切り替え方法になりますが、重心を高くするがゆえに体が遅れたり、体のバランスを崩し易くなります。

えんどうさんから教わった前に伸び上がる方法は、重心を高くしないので安定します。
主に不整地斜面、急斜面、アイスバーンなどで有効な方法になります。
教材2では「プレス」として解説されています。

⑨⑧+誰かに呼ばれて振り返る
「誰かに呼ばれて振り返る」は、バックサイドターンに入る時のイメージ。
「バックサイドターンに入る切り替えの時、誰かに呼ばれて振り返るイメージで入って下さい」
「誰かに呼ばれて振り返る時、体全体でひねりを入れますよね」
「これが自然な重心移動につながってきます」
これは山回りで踏み過ぎてしまうことの矯正目的でした。
上級者になればなるほど、山回りを短くするそうで、それがイメージし易い言葉になっています。

⑩⑨+肩のラインを斜面に平行にする
「どうですか。○○さんの滑りはだいぶ良くなったと思いますよ」
「フロントサイドのターンの時、バランス崩して体が遅れていると思います」
「それはターンに入る時、斜面と肩が平行になっていないからですね」
「左腕を高く、右腕を下げる感じで、斜面に合わせて下さい」
④から6ポイント追加で、微妙におろそかな点が出て来ましたが、えんどうさんが言うには、
「どれか1点でもいいから、意識を高めて滑るようにして下さい」
とのことでした。

1時間半かけ足のスクールでしたが、内容は濃いものがありました。
コツと意識を植え付けてくれる感じで、受講生に難しい表現は一切ありませんでしたし、ハードルが高いと思わせるものもなかったです。
むしろ簡単。ですが、こなせば安定した滑りが出来るようになっています。
えんどうさん、ありがとうございました。

今回の一言:「1つ1つクリア」

なお、この後に番外編を1つ書きます。
この番外編で、えんどうさんが語ってくれた「スノボ感」と「意識改革」の話が出て来ます。

赤倉でのスクール~その2~レールターン滑走

2009年03月03日 | スノボスクール
長くなりそうなので、分割しました。
スクール内容の続きです。

②極端なレールターン(連続)~コース幅制限あり
レールターンのやり方は、教材6の講座そのままでした。
やり方は下記。
・45度傾ける。自分の限界以上。
・バックサイドでは胸を進行方向に向けるように、大きくローテーションする。
・姿勢はひざにゆとりを持たす程度に曲げるが、基本棒立ち。
・コース幅半分のところで、エッジを切り替える。
・大事なのは目線。進行方向というより、想定ルートに先んじて目線を向ける。

この練習、タイトルにあるようにコース幅制限があるのがミソでした。
滑走したコースは、赤倉中央トリプルリフトを降りたところがスタートになるエレガントコース
いわゆる下山の林間コースなのですが、神立のプロキオンコースガーラのエーデルワイスコースのように狭くはありません。
幅8mぐらい。そこそこの幅があって、初心者向けの斜度で滑り易いです。

まず、柏村さんが手本で滑走。ついて行くように私が滑走。
途中で柏村さんが後ろに回り、私の滑りを見ながら、
「足首緊張して!」
「体もっと傾ける!」
「体真っ直ぐ!ヒザ曲げない!」
のように指示を出します。

時々、ぐいーーーーーーーんとボードが走る時があって、コースアウトしてしまうことがありました。
「今、良かったですよ!」
「真のカービングは、ターン中に加速します」
「○○さんは、加速の感覚がなくて、付いて行けなかったんですね」

神立をはじめとするいろいろなスクールで、インストラクターさんが、「ボードが走る」「スコーンと行っちゃう」などと言うことがありますが、これがそうなのか!と思いました。

「重要なのは目線です。進行方向を真っ直ぐ見るだけじゃなく、滑るルートを先回りして目線を向けます」
と柏村さん。更に、
「このコースで滑っているのも理由があります」
「コースの幅に制限があるので、コース中央でエッジの切り替えが出来るよう滑る必要があります」
うーん。何故林間コースでメニューをこなすのか不思議でしたが、林間コースの幅までもカリキュラムに入っていたとは・・・

滑走1回目が終了。
再びリフトに乗り、同じコースでもう1回滑走します。
柏村さん、
「フルカービングで滑って下さい」
暗に「もっと体軸倒せ」と言っています。ムチャ言うわ~この人・・・

また、写真のような図を書き、

「谷回りで転倒するのはOKです」
とコメント。
この練習メニューは、強い角付けを追い求めるもの。強い角付けは体軸の大きな傾き。
つまり、「強い角付けと荷重」を追い求めるターン前半、強い角付けを求めて大きく体軸を傾け、転倒したとしてもトライした結果だと言うのです。
実際、谷回りで転倒すると、
「いいですよ!その調子で!」
とホメてもらえました。
ただ、山回りになってからの転倒は、体軸を戻す区間で出来ていないということでNGでした。
「切り替え遅い!踏み過ぎない!」
と容赦なく叱責が飛びました。


結局、レールターン2回の滑走(滑走距離は2Kmぐらい)で、柏村さんの言われるような滑りは出来ませんでした。
切り替えポイントが間延びしてしまい(下図)、体軸を傾ける動きがどうしても遅れてしまいます。
必然的に、全ての動作(切り替え、傾きMAX、体軸の戻し等)が遅れてしまいました。

(続く)

赤倉でのスクール~その1~「強い角付け」講義

2009年03月02日 | スノボスクール
妙高山スノーボードスクールは、教材1の著者稲川光伸さんが主催。
赤倉温泉スキー場のHPに、「「教える」「滑る」プロ集団」というコピーが付けられています。
赤倉中央トリプルリフト入口のすぐ横が詰所。恐る恐るドアを開けます。
いつもの通り、午後レッスンをセレクト、クラスは中級。
クラスが上がると、料金も上がるシステムになっています。

今回の講師は柏村さんHPのスタッフページでは、かっしーの愛称で紹介されています。
中級受講は私1人で、個人指導状態でした。

以下スクール内容。今回は、名付けて「カービング実体験編」です。

①平地、止まった状態で、角付けイメージ(フロント/バック)
「○○さんは、今現在、どういう滑りですか」
「ターンして1本の線を何とか描けますが、エッジの立ちは甘く、ターン中にずずずーっという感じでズレが入ります」
この会話だけで、レベルが分かったようです。テスト滑走なしで、講義とイメージ掴みから入ります。

「カービングというのは、まずエッジを立たせること・・・角付けが重要です」
どうやったらエッジが立つか・・・というこちらの疑問は、あっさり全否定されました。
では、どうやったら立つのでしょう?
「ボードにはサイドカーブがありますが、平地に置いた状態でいくら圧をかけても、カーブは描けません」
「ボードのエッジを立たせて、そこに圧をかけるから、雪面に食い込んだ状態でボードがたわみ、サイドカーブを使ったカービングが出来るのです」

「・・・」
「○○さんには、平地でエッジが立つということを実体験してもらいます」
「ボード上に立って、竹とんぼを逆さにしたイメージで、軸を後方に倒して下さい。支えますから」
言われるままに倒れると、45度くらいエッジが立った状態で、柏村さんが支えてくれました。
「エッジ立っていますよね。これから滑走してもらいますが、これぐらい倒して下さい」
「膝とか腰とか何も考えなくてよいです。限界以上倒してください。転倒してもいいです」

うーん。
どうやったら立つかではなく、体軸を45度傾けた状態が出発点だというのです。
更に、柏村さんが言うには、
「今の滑りの限界の先にカービングターンがあり、それを実感しないとイメージが湧かない。イメージが湧かなければ滑れない」
ということでした。

フロントサイドでも45度の実体験。
「普通に平地に立った時はかかとに体重がかかっています。だからバックサイドは体軸を傾け易いです。フロントサイドでは、思い切って体軸を傾けてください」
とのこと。

また、足首は常に緊張せよとのこと。
・バックサイドでは、かかとで立ち、つま先を引き上げる感じ。
・ヒールサイドでは、拇指球というより「足の指の付け根全体」で立つ。
「足首がプラプラしてたら、エッジを強く立たせることは出来ません」
と念押しされました。

ここまで講義を受けて、滑走に入りました。
(続く)

神立のスクール

2009年02月24日 | スノボスクール
神立のスクールは、午前中でも午後スクールを申し込むことが出来ます。
ゲレンデの目の前のギャラリアでなく、リフトを下ったところにあるベースキャンプ&スパで申し込む必要があるので、滑走する前にいち早く申し込んでしまいます。

で、コース選択の際、ハタと悩みます・・・
「現在のあなたのレベルは?あてはまるものに○をつけて下さい」
上級:どのような斜面でもスイスイ滑れる方
中級:ゆるやかな斜面で左右どちらにも曲がれる方
初級:スノーボードを装着してリフトの乗り降りができる方
初心:全く初めてスノーボードをする方

前回は、受付にいるインストラクターさんに聞かれるままに答えたら、上級コースになりましたが、あらためて目安を読むと結構悩みます。上級と中級に差があり過ぎだよなぁ・・・

「どのような斜面でも」
って、神立にはヘラクレスコースがあるじゃん。
間違ってヘラクレスコースに足踏み入れて、半ベソかいた身としては「どのような斜面でも」ってわけには行きません。
仕方なく、中級で申し込みました。

午後、スクール開始。
午後スクールに関わらず、5人の大盛況
女のコ3人のガールズトリオ+10年ぶりスノボのママさんライダー1人。
女性4人のハーレム状態。キターってなもんです♪
ペアリフトでママさんと一緒になりましたが、結構話し好きな方で、
「私、滑るの10年ぶりくらいなんですよ」
「当時、板とか日本で売ってなくて、ニューヨークで買って、日本に持ち込んだんですよね~」
「でも今日はレンタルボードですよね」
「ええ。ちょっと古いんで、恥ずかしくて」
「昔はスクールとかなくて、自己流だったから、一度診てもらおうと思って・・・」
お子さんは、スキースクール受講で、その間にスノボスクール!!
ママさん、カッコ良かったです。

今日のインストラクターは、首藤さんというメジャーリーガー岩村選手似のおにーさん。
硬派ではなく、割とフレンドリーな気さくでユニークな方でした。

大中平高速クワッドリフトに乗り、ボルックスコースのスタート地点へ。
まずはテスト滑走。
午前中トライしていたクロスオーバーを意識して「攻めて」みました。
その後、ママさん、ガールズトリオ滑走。
女性陣の滑走を見て、正直、
「個人指導状態来たか!」
と思ったら、5人1組のレッスンに。
首藤さん、
「それでは、この5人で午後スクール進めて行きます」
「皆さん、共通で出来ていない部分があります」
「2時間のスクールですが、滑りを変えるきっかけになればと思います」
との第一声明。
うーん。同じカテゴリですか・・・

で、以下レッスン内容。「重心移動」導入編でした。
①腰に手を当ててターン(フロント/バック)
首藤さんのレッスンの特徴として、レッスンの意味をしっかり説明してくれるというのがあります。
出来ていない部分、個々のメニューで身につけようとする内容、それぞれしっかり説明してくれるので、考えながら学ぶというのがし易かったと思います。
首藤さんが言うように、限られた2時間のスクールなので「何かが残るように」というのを重視しているんでしょうね。

このメニューは「過度なローテーション」「無理なボードを曲げる動き」を矯正するもの。
最初に「ローテーション禁止!」とハッキリ言われてしまいました。
やり方は、レギュラースタンスなら、「右手を腰に当てて」「進行方向に指さし&目線を合わせ」ターンするのみ。
こうすると、腕を振ったり、右足でボードを振る動きが出来なくなります。

メニュー自体は難しくありませんが、とにかくゆっくりターンするので、フォールラインでバランスを崩さないことがキモです。

②木の葉で重心移動
①は重心移動を最小限にするメニューで、制約与えてクセを取っ払うのが目的でした。
このメニューは、重心の左右の水平移動です。
重心を左右に水平移動すると、移動した方にボードが動くというのを実体験させます。

やり方は、サイドスリップの状態から、腕を肩の高さに水平に広げ、そこから腰を水平に右または左に移動させます。
腰を水平移動させる際、右足または左足のビンディングの上に来るくらい、しっかりと移動させます。
これも難しいところはありません。

③ノーズドロップ(フロント/バック)
このメニューは、重心の前後の移動です。
②のメニューで、腰をしっかり移動させるのは、ノーズドロップ時の「右足をしっかり伸ばす」を意図していると思います。
右足をしっかり伸ばし、腰を水平移動した後、その腰をそのまま前方に持って来ると、バックサイドからフォールラインになります。
フロントサイドからフォールラインにする場合には、②の後に腰を後方に持って来ます。

これも難しいところはありませんが、とにかくゆっくりなので、重心移動出来ていないとバランス崩します。
一度、バランス崩してこけてしまいました。

④連続ノーズドロップ
③の連続。
フォールラインから横になる時、重心を中心に戻して、一度しっかり止まるように言われました。
重心を左右、前後、中心という順序で移動させて、メリハリつけます。

ガールズトリオの面々が、私に、
「どうやるんですか」
と聞いて来たので、
「腰をビンディングの上」「そこからつま先、または、かかとの上」「最後にボードの中心」
という話をします。それで、自分自身整理が出来たところがありました。
話した内容を意識して滑ったら、首藤さんから、
「さっきはバランス崩してましたが、今のは完璧でした」
とコメント頂きました。

⑤サイドスリップ+しゃがみ(バック)
今までのメニューは、重心(腰)の前後左右の移動でした。
このメニューは、重心(腰)の上下の移動になります。

バックのサイドスリップの状態で、そのまま斜面を降ります。
途中、自分の限界までしゃがみ、止まるというもの。
腰をしっかり落としてしゃがめると、エッジが自然に立ち、止まることが出来ます。
両足に均等に体重がかかっていれば(=重心が中央にあるなら)、腰を落とすのは難しくありません。


人数の多いスクール、かつ、説明が詳しかったということもあり、メニュー自体は多くありませんでした。
基本に立ち返るという内容で、多少物足りなさもありました。
しかし、スクール終了時、首藤さんから、
「○○さんは、テスト滑走の時、腕の力と右足の力で強引にターンしてました」
「多分、長時間滑ると、右足に負担かかると思います」
「このレッスンでやったような重心移動が出来れば、もっと楽に滑れるようになります」
「ノーズドロップはうまく出来ていたので、今後も繰り返し練習してみて下さい」
とコメント頂きました。

多分、物足りなさを感じていたのを、見抜かれていたんだと思います。
実際、ここ数回滑った時、以前と違った形ではありますが、右足に負担がかかっています。
基本に立ち返って、重心移動を心がけたいと思います。
首藤さん、ありがとうございました!!

今回の一言:「前後左右上下の重心移動」

ガーラのスクール~エッジを立てる

2009年02月16日 | スノボスクール
ガーラの午後レッスン、集合場所に行くと、人がうじゃうじゃしています。
「ガーラらしいなぁ~」
五竜、神立、上国など、他のビッグゲレンデでもこれほど賑わったスクールにはお目にかかれません。

オレンジ、グレー、ブルー、グリーンの各色の腕章で、受講するクラスが異なります。
グレーが初心者のAクラス、オレンジがターン練習コースのBクラス、ブルーがカービングターンコースのCクラス。
グリーンは初めて見たけど、バッジ検定で級を有している方のコース。
私はブルーのCクラス。

1日スクール(午前午後のスクール)を申し込んだ人は、オレンジでもターンのレッスンを受けているので、ブルーと混じって、テスト滑走を受けます。
テスト滑走は、A~Cクラス受講生全員混合で行われます。受講生1人1人の滑りをチェックして、レベルが近い受講生同士でグループ分けされます。
インストラクターさんは4人体制。
初級者レッスンの新谷さん、ターンレッスンの佐藤さんと阿部さん、カービングレッスンの中川さん。
ほとんどのインストラクターさんに教わったことがあります。インストラクターさんも私のことを知っていて、見かければ声をかけてくれます。
でも、初~中級者にはお馴染みのインストラクターさん、スタッフ紹介ページに名前がないなぁ・・・何故???

今回は中川さんに教わることになりました。
唯一、教わったことがなかったインストラクターさんで、どういうレッスンが受けられるか楽しみでした。
私を含め受講生3人は、皆、男性。中川さんも男性。女のコがいなかったのがちょっと残念(笑)

さて、今回のレッスンは「カービング導入編~エッジを立てる」という内容でした。
①Jターン(フロント/バック)
実は苦手なJターン。
ガーラのスクールで、いきなり出てくるとは思いませんでした。
中川さん、お手本で1本滑りますが、直滑降でも十分なスピードを出していません。切れ上がるターン弧も小さめ。
「遅っ!」
私も滑りましたが、明らかにスピード不足。バックの時、そのまま背中からこけてしまいます。
「○○さんの場合、ちょっと腰が高いですね」
中川さんのお手本では、かかとに力を入れて、しっかりつま先を引き上げていました。
また、必要以上に腰も落として、両足に均等に体重をかけるようにしていました。
スピードが遅いとごまかしが効かなくなるので、バランスが重要になってきます。
バックのターンでは「足のすねを甲に押しつけるイメージで」とのこと。

②木の葉滑りで切れ上がる(フロント/バック)
木の葉滑りでエッジを立てながら、キレ上がりを入れる。
「こういうのもあるよ」的なレッスンでした。

③重心移動(=ノーズドロップ:フロント/バック)
所謂ノーズドロップですが、連続ターンではありません。
フロントなら、フロントのサイドスリップの体勢から腰を重心移動させてフォールライン移り、再びフロントのサイドスリップになるように重心移動して止まります。
これを何回も繰り返して、階段状に降りて行きます。
極力、スピードを殺しながら、重心移動のみを重視したレッスンでした。
内容的には難しいところはありません。

④プレス
水平な雪面での、止まった状態のグラトリ。
ボードの上に棒立ちして、腰を右または左に水平に移動させて、ボードのテールまたはノーズを浮かします
基本姿勢で立ち、腕は肩と同じ高さで、水平に伸ばして開きます。
腰を水平に右に移動。右足のビンディングの更に右に持ってくる感じで。
その際、腕は水平を保つ。そうすると、ボードのノーズが浮きます。
テールを浮かす場合は、腰を左に移動。
ボードの上で、前後の移動を意識させる「遊び」でした。

⑤ノーズドロップ(フロント/バック)
滑走前に、右足のビンディングを固定せず、止まった状態でのエッジ切り替えのイメトレ。
かかと側に体重を乗せて、つま先側を引き上げてエッジを立てます(写真の右側参照)。
そこから、お腹をボードのつま先側外に出すようにすると、かかとが上がり、つま先側のエッジが立ちます。
その際、ひざを曲げて、すねを甲に押しつけるようにすると、よりエッジが強く立ちます(写真の左側参照)。

このイメージを持ちながら、滑走。
重心の移動という意味ではOKでしたが、
「フロントサイドの時、もっとつま先側のエッジを立てるように」
「スピードがないので、あれぐらいでも仕方ないですが・・・」
とのこと。
確かに、フロントサイドの時、腰をもっとターン内側に入れるべきでした。

スピードが乗らないコースなので、あまりエッジが立てられないのは仕方ない面もありますが、スクールではもっと限界にチャレンジすべき。
また、フロントサイドの時「右手を高めにしてバランスを取る」という白馬での高石さんの教えもうまく出来ていません。
メニュー自体は難易度低めだったので、無難にこなそうという意識が働いたかも・・・ちょっと自戒のスクールでした。

スピード遅めの中、ひとつひとつの動作を丁寧に、かつ、簡単そうにやってみせた中川さんにはサスガの一言です。
中川さん、ありがとうございました!!


今回の一言:「重心移動で、しっかりエッジを立てる」

上国のスクール

2009年02月13日 | スノボスクール
午前中、長峰クワッドリフトを降り、すぐ横の美奈ゲレンデで滑ってました。
かなり斜度がありますが、ここをカービングで滑って降りたいということで、何度もチャレンジ!
しかし、ほとんど体で滑って(転んで)いました。
そのうちに、フォームが崩れてきます。
どう滑っていいか、分からなくなっていました。

午後からスクール
上級コースに振り分けられます。
インストラクターは、山本さんという男性の方。高嶋政宏似の頼れるリーダータイプ。
メチャクチャ落ち付きがあって、渋くてカッコイイ。

上級は私1人。
ペアリフトに乗った時、
「どういう指導を受けたいとか、ありますか?」
と聞かれました。
「カービングが出来るようになりたいです」
「斜度がキツいとダメです」
「他のスクールで、よく注意されることはありますか」
「頭はよく言われます。下がっているって」
「分かりました。一度見てみましょう」

長峰ゲレンデで、早速1本テスト滑走。
カービングでエッジを立てて滑るように言われます。
・・・が、午後からバーンが緩くなっており、雪の深さで思うようにコントロール出来ません。
その後、午前中に散々滑った美奈ゲレンデへ。
1本滑ると、
「悪くない滑りです。しかし1つ残念な点があります」
「・・・」
「頭が下がっていると言われていましたが、むしろ上半身です」
「下半身が高く、上半身で低くしようとしているから、ボードの上に体が乗っていません」
「ボードの上に体が乗っていないと、斜度がきつくなるとコントロール出来なくなります」
「あと、斜度がきついところでは、リスクを冒さない滑りも必要です」
「カービングにこだわらず、ずらしながら降りれるようになりましょう」
「ずらしながら滑るのを、カービングに見せかけるテクもありますよ」

ということで、カービングというより、主にドリフトターン/グライドターンのレッスンになりました。
美奈ゲレンデに戻り、斜度がキツイ部分を回避して、レッスン開始。

①レールターン
白馬のレッスンでやった後ろ荷重の姿勢で、体軸だけを傾けるターンをするように言われました。
静止した状態で後ろ荷重の姿勢を作り、体をバックに傾ける→戻す→フロントに傾ける→戻す、というのを言われます。
腕を振ってローテーションの気配が見えると、
「ローテーションはしない!体は動かさない!傾けるだけ!」
と強く言われます。
静止した状態での傾きでOKが出ると、滑走開始。
ものすごく滑り易かったのにビックリ。
「体を一切動かさない」ということで、足首、腰、膝、頭、全て動かさずに傾きだけに集中した結果、ボードの垂直上に体が乗ることが出来ました。
無事OK出ました。

②クロスオーバー
「レールターンは、片側だけのターンなんです」
「???」
山本さんが言うには、
「ターン後半からフォールラインは、フラットで滑っていて(戻す動き)、ターン前半だけエッジを立てた滑りになっている(傾きの動き)」
から。
クロスオーバーは、ターン後半から前半に移る瞬間、ボードの切り替えで、一瞬だけフラットを感じ、飛び越えて逆側の傾きを行う練習。
「バックサイドの時は、谷に身を投じるようなイメージで!」
「フロントザイドの時は、谷側に倒れるようなイメージで!」
滑走1本で、
「悪くない滑りです。意識としては出来ていました」
「まあ、難しいですからね」
とのこと。

③グライドターン
「ケツ出し、腹出しって聞いたことありますか?」
「ありません」
ここでの練習メニューは、ズレのターン。
ズレのターンは、前足を支点にして、後ろ足を振ると考えてしまいますが、これはその1つで全部で3種類あるとのこと。
・前足を支点にして、後ろ足を振る
・後ろ足を支点にして、前足を振る
・両足を振る
この練習メニューは「両足を振る」もの。
ちなみにこの「両足を振る」は、クルマに例えると「4輪ドリフト」になると思います。頭文字D1巻99~101ページ参照。

ボードの上に立ち「軽く腰を落とす、胸はやや前に向ける」という基本姿勢を作ります。
静止した状態で、腹だけをボードの外側に出す→戻す→ケツだけをボードの外側に出す→戻すというのを繰り返し行います。
「腰落とさない!腕も固定!腹とケツだけ!」
山本さんがお手本で滑ると、ターンの跡は、三日月のようなズレと1本の線のキレが出来ます。
実際滑ると、
「エッジを立てようとしてます。傾けちゃダメ!」
「腹とケツを出す!戻す!出す!戻す!これだけです」
これが意外と難しかったです。出すことは出来ますが、戻すことが上手く出来ません。
斜度がキツかった要因もあると思います。
結局OKは出ずじまい。

練習メニュー的には少なかったですが、一番簡単なメニューなはずなのに、一番苦戦したかもしれません。
「カービングは、ボードの上に体が乗って、傾けるだけです」
「グライドは、傾けずに腹とケツを突き出すだけです」
「斜度に応じて使い分けられるようになればリスクが少なく、安全に滑れるようになります」
「でも、出来なければ、上達が止まるかもしれません」
穏やかな口調ですが、終始厳しい感じのコメントでした。

しかし、「ボードの上に体がしっかり乗る」という基本がイマイチという指摘なのだと思います。
基本の塊を目指すには、この日の練習メニューをクリアするのみ!!
山本さん、ありがとうございました!!

今回の一言:「ボードの上に体がしっかり乗る」

白馬のスクール~前後の移動

2009年02月10日 | スノボスクール
白馬のスクールでは、1月4日にちょっとだけ教わったインストラクター高石さんについてもらいました。
前回1月4日の時、ちょっとコワそうなお姉さんという感じだった高石さんですが、前回のことを覚えてくれていて、気さくに接して頂けました。
初めての受講生だと、インストラクターさんも緊張するんでしょうね。
勝手が分かっていれば安心するのは、受講生もインストラクターさんも同じかもしれません。

「山本さんってご存知ですか?」
先週、神立で教わったインストラクター山本さんの名前を出してみました。
「んっ?生徒さん?」
「いえ、元五竜のインストラクターさんです」
「先週、神立で教わったんです。今日、五竜に来るって言ってましたよ」
「あ~知ってます!誰か見たって言ってましたね」
高石さん、ビックリしながらも、横のつながりがあったことに何か嬉しそうでした。

今回のスクールは、カービングターンにおける「前後の移動」導入編でした。
但し、私の不出来で、高石さんが予定していた練習メニューの半分も実施出来なかったと思います。
本当に申し訳ない思いで一杯でした。

この「前後の移動」は、自分でも多少は認識していました。
重心を左右に移動することで、方向を変えターンすると考えがちですが、カービングターンでは前後の移動も重要になります。

ターンは、横から下方向(ターン前半)と、下から横方向(ターン後半)への動きがあります。

ボードが横から下方向に動く時は、重心を斜め前(斜めはフォールラインの方向)に移します。
ボードを落とすために、重心を谷方向に持って行くわけです。
ボードが下から横方向に動く時は、前にかかっている重心を後ろに移します。
重心を後ろに持ってくるというより、高速安定性のある姿勢(後述①)かつ、荷重をかけやすい姿勢にするという感じ。

①斜滑降(フロント/バック)
今回もまず斜滑降から。
斜滑降の後のシュプールを見て、姿勢、足への力の入れ具合を見ていました。
「あそこで、微妙にバランス崩していますよね」
シュプールが、すーっと引いた1本の線にならず、蛇行している箇所を指して言われました。
「斜滑降の時の姿勢は、胸を進行方向に向けて、腰を落とした格好」
「左手はリラックスさせて進行方向。右手は体の横でバランスを取るような感じ」
この「後ろ荷重」の姿勢は、1月28日の白馬のスクールで教わったのと同じ。
「これで、エッジングを意識して」
フロント、バック2回ずつ滑って、2回目でOKでました。
このメニューは、前後の移動の「後」の方になります。

②斜滑降中の上下動(フロント/バック)
このメニューは、前後の移動の「後」から「「前」への練習」になります。
斜滑降中に上下動を入れ、安定して1本の線が描ければOK。

③斜滑降から一度沈んでノーズドロップ(フロント/バック)
ノーズドロップが、「前」(斜め前)への動きになります。
斜滑降から一度沈む(腰を落とす、かつ、重心を後ろに移動)のは、疑似ターン後半の動き。
ノーズドロップは、伸び上がる(腰を斜め前。重心を前に移動)動きで、ターン前半。
この練習メニューでは、
「ターンの始動で、エッジをノーズからがっちり食い込ませて!」
という点を強調されていました。
スクール受講中、これが最後までイメージ出来ず・・・。
「ノーズがドロップしていない」ということなんだと思います。

④Jターン(バック)
Jターンというのは、直滑降でスピードを出してターンし、ターンしたまま切れ上がる動き。
直滑降では、①の姿勢を取ります。
なるべく大きな弧を描くためには、急激にひねろうとしないこと。
急激にひねる=ブレーキになります。
ここでは、直滑降が上手く出来ずに失敗の連続でした。
「直滑降が苦手なんです」
「そうですねぇ~直滑降のレッスンってしないですからね~」
「じゃあ、やりましょうか!」
ということで、特別に直滑降メニューをやりました。⑤へ。

⑤直滑降
「渡辺さんに教わったとき、足裏全体で踏むと教わりました」
と言ったら、
「何気なく乗ってるだけじゃダメですよ」
「ちゃんと踏み込まないと!」
ということで、①の姿勢を取り、滑っている最中は、腹筋に力を入れるようにとのこと。
また、
「コースは必ずしも真っ平らじゃないので、足の力加減で方向はコントロールする必要がありますよ」
というのは、初めて教わりました。
滑走数回でOK。
今回の成果は、この直滑降だけ(泣)ですが、今年一番身になったレッスンだったかもしれません。

⑥急制動(フロント/バック)
直滑降でセットで教わるのがこれ。
高石さんのお手本では、横にしてピタっと止まります。
バックもフロントも、ローテーションして向きを変え、重心を低くして踏み込む。これだけ。
私の急制動は、止まるまでズズズッーっとなってしまいます。
珍しいフロントの急制動もやりましたが、こちらの方が難しいです。

⑦連続ターン
①の姿勢をとるのですが、バックサイドでは右手を低く、フロントサイドでは右手を高くしてバランスを取る点もポイントです。
ターン後半の後ろ荷重で「強く踏み込んで」「お腹に力入れて」、ターン前半で「前に伸び上がるように!」を再三言われますが、
「ターン前半は、そのまま上に立ち上がるような感じ」
とダメ出し。
ターン後半の「強く踏み込む」「お腹に力入れる」も、OKは出ず仕舞い。

ちょっと斜度がキツめというのはありましたが、OKが出なかったのは情けないの一言です。
ただ、直滑降と急制動は、確実に身に付き不安がなくなりました。
高石さん、ありがとうございました!!

今回の一言:「前後の移動としっかり踏み込む」

<追記>
直滑降と急制動については、「SnowBoarder」誌2009vol.5の「帰ってきたスノーボー道」講座を参照すると、理解が増すと思います。