眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

やっちゃんの雄大な構想

2005年11月11日 | 棋譜
今回は2002年一番印象に残った手を紹介したい。
第1図は同年1月6日の王将戦、羽生-佐藤康戦。
対羽生戦で初めて三間飛車を採用したやっちゃんは、第1図でいきなり49分の長考に沈んだ

第1図以下:△7二銀

「島ノート」で紹介された「中田功XP」によって、三間飛車vsイビアナの7二銀型は今でこそポピュラーだ。
しかし「中田功XP」以前だった当時、三間飛車のイビアナ対策は石田流か真部流しかなかった。相穴熊の可能性を残すため、△7二玉が当然だったのである。
本局はやっちゃんがやっちゃんらしく勝った。△7二銀の先に見ていたものが徐々に明らかになる。
      
第2図は第1図から49手後の局面。
やっちゃんはせっかく作った真部流の陣形を自らバラバラにし、△9五歩、△8一玉、△8五桂、△9三香、△7四銀、△9二飛という逆スズメ刺しを実現させた

当時の週刊将棋は第2図の△9二飛を絶賛していたが、私はそれを実現させた第1図の△7二銀、それ以降の△8一玉による佐藤康光の嗅覚こそ絶賛されるべきと考える。

#明日は鹿島-FC東京戦!鹿島まで遠征したいけど帰って来れないだろうなぁ~

2枚換えにならないの~!?

2005年11月11日 | 棋譜
唐突ですが、印象に残った手、手順などを不定期で紹介したいと思います。

図は1992年の銀河戦、藤井-酒井の一局面。
先手5六銀型から▲4五歩とし、以下△8六歩▲同歩△5五歩▲同銀△8六角とした局面、一見先手ハマったように見えるが・・・

図以下:▲6四歩△同歩▲8五歩△同飛▲8八飛△7七角成▲8五飛△9九馬▲4六銀

▲6四歩が下工作で、後の▲8五飛が銀にヒモをつけている!!
1回▲4六銀と逃げておいて、飛成りが受からず振飛車優勢です。
この形を2枚換えにしない手順があったのか~と、初めて見たときには相当ビックリしました。
対左美濃の時は覚えておきたい手順です。私も1回使ったことがあります(笑)

#大リーグボール3号をオーバースローで投げちゃダメ!また星飛雄馬は甲子園の優勝投手じゃないからね~(笑)