今回は2002年一番印象に残った手を紹介したい。
第1図は同年1月6日の王将戦、羽生-佐藤康戦。
対羽生戦で初めて三間飛車を採用したやっちゃんは、第1図でいきなり49分の長考に沈んだ。
第1図以下:△7二銀
「島ノート」で紹介された「中田功XP」によって、三間飛車vsイビアナの7二銀型は今でこそポピュラーだ。
しかし「中田功XP」以前だった当時、三間飛車のイビアナ対策は石田流か真部流しかなかった。相穴熊の可能性を残すため、△7二玉が当然だったのである。
本局はやっちゃんがやっちゃんらしく勝った。△7二銀の先に見ていたものが徐々に明らかになる。
第2図は第1図から49手後の局面。
やっちゃんはせっかく作った真部流の陣形を自らバラバラにし、△9五歩、△8一玉、△8五桂、△9三香、△7四銀、△9二飛という逆スズメ刺しを実現させた。
当時の週刊将棋は第2図の△9二飛を絶賛していたが、私はそれを実現させた第1図の△7二銀、それ以降の△8一玉による佐藤康光の嗅覚こそ絶賛されるべきと考える。
#明日は鹿島-FC東京戦!鹿島まで遠征したいけど帰って来れないだろうなぁ~
第1図は同年1月6日の王将戦、羽生-佐藤康戦。
対羽生戦で初めて三間飛車を採用したやっちゃんは、第1図でいきなり49分の長考に沈んだ。
第1図以下:△7二銀
「島ノート」で紹介された「中田功XP」によって、三間飛車vsイビアナの7二銀型は今でこそポピュラーだ。
しかし「中田功XP」以前だった当時、三間飛車のイビアナ対策は石田流か真部流しかなかった。相穴熊の可能性を残すため、△7二玉が当然だったのである。
本局はやっちゃんがやっちゃんらしく勝った。△7二銀の先に見ていたものが徐々に明らかになる。
第2図は第1図から49手後の局面。
やっちゃんはせっかく作った真部流の陣形を自らバラバラにし、△9五歩、△8一玉、△8五桂、△9三香、△7四銀、△9二飛という逆スズメ刺しを実現させた。
当時の週刊将棋は第2図の△9二飛を絶賛していたが、私はそれを実現させた第1図の△7二銀、それ以降の△8一玉による佐藤康光の嗅覚こそ絶賛されるべきと考える。
#明日は鹿島-FC東京戦!鹿島まで遠征したいけど帰って来れないだろうなぁ~