Ｔｈｅ ｇｉｒｌ ｕｓｅｓ ”ＰＤＡ”．

ＰＤＡ＝Ｐｅｒｓｏｎａｌ　Ｄｉｇｉｔａｌ　Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅの略。電子辞書など。

一昨日の電車での帰宅時、となりに高校生の女のコが座っていた。
チラっと見たら結構カワイイ。制服にチェックのマフラーという秋冬定番のスタイルだった。
「おーっ、マンガ読んでる。これカレカノじゃん」
マンガの１シーンを見て、それが「彼氏彼女の事情」というマンガの１８巻だとすぐ分かった。全巻持ってるもんね～。

「彼氏彼女の事情」（津田雅美作、白泉社刊）は、完璧彼氏と完璧彼女の内面を描いたマンガである。
この１８巻では彼氏の実の父親（実は国際的ピアニスト）が登場する。この父親が息子の彼女にピアノを聞かせるシーンがある。となりの高校生の女のコはそのシーンを読んでいた。
自分の好きな本を読んでいる人を見かけると、嬉しくなったり親近感を抱いたりするものだが、その時の私もそういう心境だった。
「うんうん、このマンガ面白いしね～。分かる分かる・・・」

で、自分の本に向き直る。
「知識を知恵に昇華させるにはアイデアが必要である・・・」
羽生はいいこと言うね～。「決断力」は何回読んでもためになる。イイ！実にイイ本だ。
ふと横の高校生の女のコをチラ見する。

はうぁーー(￣Д￣；)マっマジっすか！
「ら・ふ・ま・に・の・ふ」。タンタン（キーボードを叩く音）。
ラフマニノフ＝ロシア人の作曲家。ピアノ協奏曲がどうたらこうたら・・・。
高校生の女のコはマンガの代わりにハンディサイズのコンピュータをひざの上に置き、「ラフマニノフ」を検索していた！先ほどのマンガで父親が弾いていたピアノの曲の作曲家である。さらに、

(￣ロ￣)んがっ！
「柳眉」？？？
関連が分からん？なんだこのコ！？極めつけが、

( ; ゜Д゜)・・・・
「血友病」。
もう「お気に入りマンガの読者同士」という親近感は消えていた。何かがサーっ引く音が聞こえた。

その後すぐそのコは電車を降りた。
ＰＤＡを駆使して単語を調べ、マンガを読んだ直後に病名を調べる高校生の女のコ・・・
なんだったんだろう。私はそのコに対し少なからず恐れを抱いた。

＃天皇杯４回戦ＦＣ東京快勝！キター━(゜∀゜)━！