眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

東京関連移籍情報

2006年12月31日 | FC東京&サッカー
今年のシメということで、東京に関する話も書いてみます。

今年はストーブリーグが大荒れですね。
例年東京は、生え抜き選手に対し競争相手を補強するという形で、即効性のある補強というのは少なかったですね。レギュラークラスの補強は、2003年の金沢ぐらいでした。
流出も少なく、世代交代もうまく図っている感じ~私的にはケリー解雇も肯定~でしたが、ここ2年ばかりでスタメンが固定化し、レギュラー/サブ間の実力差の開きが顕著になって来ました。
そこには、採用しているシステムの影響も少なからずあると思いますし、梶山という絶対的な才能を、実戦で育てるという思惑もあるでしょう。

今年は全く逆で、国内外を問わず大物の獲得にオファーをしまくっています。
また、出場機会の少ない選手の流出が際立っています。
GK柴崎  → 東京Vへ完全移籍
GK遠藤  → 山形へ完全移籍
DF松尾  → 退団
DFジャーン→ 湘南へ移籍
DF中澤  → G大阪へ移籍
DF増嶋  → 甲府へレンタル移籍
DF藤田  → 東京Vへ完全移籍濃厚
MF宮沢  → 大分へ移籍?
FW阿部  → 柏からオファー
FW戸田  → 清水からオファー
FW近藤  → 神戸レンタル移籍延長
FWササ  → 復帰見込み薄

復帰    → MF鈴木健児(新潟S)
新規入団  → DF小山泰志(市立船橋高)
新規入団  → GK阿部伸行(流通経済大)
新規入団  → MF森村昂太(FC東京U-18)
新規入団  → GK権田修一(FC東京U-18)
新規入団  → DF吉本一謙(FC東京U-18)
オファー  → MF阿部勇樹(千葉)
オファー  → DF茶野隆行(磐田)
新規入団  → DFエバウド(グレミオ)
新規入団  → FWワンチョペ(ロサリオ・セントラル)
オファー  → FW大久保嘉人(C大阪)
オファー  → MF坂本将貴(千葉)
オファー  → MF鈴木慎吾(新潟)
オファー  → DF八田康介(広島)

コーヤンを囲んで~2歩あり将棋爆笑編

2006年12月31日 | 将棋
NEC将棋部の指導対局に来られるプロの先生は、先ちゃん、瀬川さん、コーヤンなどがいます。
先ちゃんについては以前書いたけど、この人は、打ち上げ等ででどんなに盛り上がっていても、どこか一線引いて接しているような感がありました。中々、素を見せない感じです。
コーヤンは、少林寺の修行僧のような風貌で、強面なんですが、実はとても人懐っこい面があります
打ち上げでは、イモ焼酎のロックをぐびぐびあおって、どんどんテンションが高くなって行きます(笑)

「ところで・・・」
コーヤンがおもむろに語り始めます。
「昔、奨励会、プロ仲間の旅行で、2歩あり将棋をやったらどうなるかという話が出て、トーナメント形式で実際にやったすよ」
「羽生さんは、2歩ありなら先手必勝って言ってましたね」
あれ?打ち歩詰めありなら必勝だったっけ?(笑)

「第1図のような形なら、▲6二歩△同金▲4一飛成ってするじゃないですか」
「▲6一歩打(第2図)で更に堅くなったっすよ(泣)」


「第3図のような形で、▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲9三歩△同香▲9四歩△同香▲8六桂としたら」
「△9三歩打(第4図)で全然攻めにならなかったすよ(泣)」


「第5図のような形で、必勝と思って▲5五角と出たら」
「△6四歩打(第6図)で、簡単に受かったっすよ(泣)」


結論!
2歩あり将棋は、先手必勝以前に、既存の手筋は役に立たない!!
コーヤン、絶好調、絶口調でした。

2006年キーワード

2006年12月30日 | マンガ
マンガ、アニメは、かなり好き
オタクではない・・・と思う。コミケとか全然興味ないし
昨今、Lenazoくんのブログショコタンブログを見れば分かるけど、世間では「メイド」「ツンデレ」「メガネっ娘」「妹」などが、ツボを押さえるためのキーワードとなっています。新宿紀伊国屋書店で、「メイド諸君!」というマンガを見かけた時は、あまりの安直さにめまいが来ました
まあいいや。
しかし、今年、私的に一番キターというキーワードは「腐女子」

この「腐女子」は、オタクの女のコ(特にヤオイ好き)を指す業界用語なんですが、これらを題材にしたコミックやブログが徐々に増えてきています。
以前紹介した「妄想少女オタク系」のマンガもそうだし、昨日買った「となりの801ちゃん」もそう。とにかく「腐女子」の生態、言動はかなり面白いです

「攻めの反対語は?」
「受け!」
「「~でござるよ」って来たら、後に続く言葉は?」
「えっ、普通に「薫どの~」じゃないの?」
「同人と恋愛ってぜーったい両立不可能だよね~」
「そんなことないよ。私の恋愛相手は2次元だもの!!」

・・・などなど、もう訳分かりません(笑)
「となりの801ちゃん」はブログからのコミック化。ブログでマンガ(4コマ)を読むことが出来ます。


コーヤンを囲んで~飛車落ち問題編

2006年12月20日 | 棋譜
結局コーヤンは、角落ち、飛車落ち、2枚落ちを1敗でクリア。
しかし、その1敗を結構くやしがっていました

負けたのは飛車落ち。
飛車落ちでは、右四間定跡を「最低の定跡」と言い、
「あれは勝つための定跡じゃない」
と一刀両断!
同感。上手からするとあんなにラクな定跡はないはずです。
コーヤンは、
「下手は▲4五歩△同歩▲同銀とした後、休まず攻め続け、攻め切らなくてはいけません」
「そういう定跡なんだと記憶して下さい」
と言う。だから勝つための定跡じゃないと・・・。
うんうん。全くもってその通り!
「それが出来ないから下手なんだ」と言うかもしれませんが、飛車落ち右四間定跡は、そういうモンなんです。
でも、細かい手順じゃなく、そう言う指導をしてくれる上手がなかなかいないんだよね。
いい先生だね。コーヤン!

打ち上げでコーヤンが席を外した時、私は参加者全員に向かって問題を出しました。
    
初手から:△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△3二金▲4六歩△4二銀▲4七銀△5四歩▲5六銀△4三銀▲4五歩△同歩▲2二角成△同金▲4五銀△4四歩▲5六銀(第1図)

第1図がその局面。ここで上手の最善手は何?という問題。
これは、私が通っていた調布将棋センターで、師匠格の先生に出された問題。
時々見かける進行ですが、実際は下手損とされています。但し、上手が次の手を間違わずに指せれば・・・という条件付きです(笑)。

正解は△3三桂(第2図)

下手に馬を作られるのは、下手陣が厚い形になるけど、上手も右四間定跡では負担になる角が捌けて、まずまずです。
下手の狙いは▲2六歩~▲2五歩。このまま飛車先の歩交換を許すと、3ニ金と2一桂が捌きにくくなります。
一方、△3三桂▲2六歩なら△2四歩(第3図)。結局歩交換されるのは避けられませんが、その時、桂が捌けているのが大きいのです
これはプロなら、周知のはず・・・

皆が考えている間に、コーヤンが戻って来ました。で、前述の問題を出したことを説明すると、
「な~るほど。これは上手重要な局面ですね。この1手でしょう」
と言って、
「△3ニ金!」
と胸を張りました(実話)。
( ̄Д ̄;)ガーン
半信半疑でコーヤンと話すと、冗談ではないようです。前述の解説の内容を話すと、
「どーせ、3ニ金は釘付けだから変わらないよ(笑)」
とケラケラしてます。

そこから「二歩あり将棋」の話を経て、飲み屋を出ます。
駅までの帰途、コーヤンが先ほどの問題について、話してきました。
「それより問題の局面で△3ニ金とした時、▲5三角とされたらどうすればいいんですか?ボクは?」
(この人、言い回しがおかしいぞ・・・!?)
「▲5三角には△4ニ角でしょ。で、▲同角成△同玉で4ニ玉型にされると、玉が右に囲えないし、右銀が動かせないんだよね」
「△7二金~△6二銀という駒組みになるけど、4ニ玉型とのバランスがひどいでしょ!」
「いやぁ~、角交換は下手必勝戦法ですよ!!」
    
絶対ウソ臭いけど、上手の立場からすると嫌かもしれません
コーヤン流、下手飛車落ち必勝戦法、どなたか試してみては如何(笑)
(続く)

コーヤンを囲んで~角落ち指導編

2006年12月17日 | 将棋
土曜日は、NECの部活に参加してきました。
S級のそうそうたる面々はいつも参加していません。むしろ、その他大勢方がプロとの指導対局目当てで集まります。
昔は先崎八段、今年から瀬川四段、今回は臨時でコーヤンこと中田功七段でした

プロの駒落ちは、実際に指導を受けるよりも観ている方が好き
プロの技術や勝負術を堪能し易いということもありますが、下手、上手双方の思惑が見え隠れする点がサイコーに面白いのです
「上手舐めてるな」「花持たせようとしてるな」「怒ってるな」「脅しだけだな」
とか、色々なことが指し手から読み取れます。
かく言う私は、以前角落ちで生意気な指し手を続け、先ちゃんに指をポキポキ鳴らされた覚えがあります

コーヤンが飲み会の席で言っていましたが、先ちゃんは本当に教え上手!
観た感じでは、途中下手に「力量に応じた」チャンスを3回くれます。まあモノに出来ないケースの方が多いので、先ちゃん、実は残念がっているかもしれません(笑)
コーヤンは全部勝ちに来ます。妥協は一切なし。完膚なきまでに叩きのめそうとします
その他、色々な先生がNEC将棋部の部活動にやって来ますが、皆個性が出ていて面白いです

    
第1図は、指導対局の中の1局面。
「角落ちは位の将棋」というのは、どの駒落ち定跡本にも書いてある「教訓」みたいなもの。
2筋の位を取られるのは避けられませんが、上手にすんなり歩交換をされるのは避けたいところ。
局後の感想戦でコーヤンは、指導対局の下手だけでなく参加者全員にこの局面を解説してくれたのでした。
「この局面、▲3八玉じゃなく▲3八銀の方がいいですね。これなら矢倉に組む余地があります」
「但し、わざと▲3八玉とする手もあります」
???。▲3八銀が盤上この1手と思っていた私は、真意が分かりませんでした。

第1図以下:▲3八玉△2五歩▲5六歩△2二飛▲2八玉△2六歩▲同歩△同飛▲1八玉(第2図)

▲1八玉が狙いの1手。
次に、▲2八飛とぶつけられたらたまらないので△2二飛とするが、それでも▲2八飛とします。そして△2六歩▲7九角(第3図)で雄大な構想が実現!次の▲2四歩が受かりません。

「・・・と、こういう筋があるから、上手は不用意に歩交換出来ないんですよ」
「あっ、私が教えたって言ったらダメですよ(笑)」
コーヤンは、サービス精神も旺盛でした。
(続く)

或る街の群青

2006年12月15日 | 日記
アジカンのライブに行ってから、毎日のようにアジカンのライブビデオを観てます
新曲の「或る街の群青」だけは、着うたフルでダウンロードして、通勤中に聴いてますが、この曲サイコーですね!

「足りない心を~満たしたくて駆け出す~はじめの一歩目で景色さえも消えるよ~
見上げた空から~跡辿って追いかける~気まぐれな雲に君の顔が浮かぶよ~」

映画「鉄コン筋クリート」の主題歌でもあります。
松本大洋の絵柄に、アジカンの曲がどうマッチするか楽しみ!!

アジカン at 横浜アリーナ

2006年12月11日 | 日記
昨日12月10日は、アジアンカンフージェネレーションのLIVEを観て来ました
実はLIVEに行くのは初めて。
大学生の頃、学祭で飯島真理を観たけど、あれはカウント対象外です(笑)

いやぁ~えがった!
自分の好きなミュージシャンの声、歌というのは、もう「神」のお告げですね。
客席全体が、アドレナリンを全開して放出し、同じリズムで手を振る動き、胸にズシーンと来る重低音は、宗教のようです。
「じゃ~ん」

LIVE中、私の隣には「野ブタをプロデュース。」の時の掘北真希のような冴えなさ(ルックスは似てません)の女のコが座っていて、前座バンドの演奏の時は、拍手も何もせずボーっとしているだけ。
「せっかく会場温めようとしてんだから、少しは協力してやれよ!」
と言いたくなりましたが、「神」がご降臨された後は、人が違ったように叫び、踊り、拳を突き出し、憑かれたようにノリノリでした。
もしMCでゴッチ(アジカンのボーカル)が、
「イジメ自殺の多発で心痛めてます・・・イジメ・・・やっちゃダメだぜ!」
って言ったら、イジメが無くなるんじゃないかと、「神」の言葉は絶対なんだ・・・と、思わせる空気が充満してました。

3月にメルともさん関係でかなり落ち込んだ時、アジカンの「ブラックアウト」って曲を聴いて、傷心を癒してたんだけど、この曲ナマで聴けて大感激!涙出そうでした
そんなこんなで、私も信者になってしまいそうなほどノリノリだったのですが、ちょっと準備不足だったのが悔やまれました。
「ソルファ」「ファンクラブ」「フィードバックファイル」と、アジカンのアルバムはひと通り聴いているのですが、曲とタイトルが一致しないんですね(泣)
気分は「アジスタでユルネバを歌えないくらいの悲しさ」でした。
今度は、全曲ソラで歌えるくらいになっておこうっと!
行くぜ!次回はアリーナ席で!!

#戦利品のタオルマフラー

#アジカンのアルバム&DVD

神戸昇格!

2006年12月10日 | FC東京&サッカー
入れ替え戦の2試合目、福岡-神戸戦は1-1の引き分け
しかし、アウェイで1点取った神戸が、アウェイゴールを生かして昇格!
神戸はJ2ラスト6試合+入れ替え戦2試合の計8試合、3敗5分でヨレまくりながら、何とかゴールにたどり着きました。

神戸は、通常、攻撃的な布陣を敷いており、昨年の甲府のようなインパクトを期待しましたが、入れ替え戦2試合に限っては、ヘタレのサッカーでした。前線でボールは収まらないし、単純に放り込むだけ。
アウェイゴールを意識した守備重視の戦い方だと思いますが、試合開始50分くらいまでは本当につまらない試合でした

均衡を破ったのは神戸!!
アツのクロスから、こぼれ球をユースケがボレーで押し込み先制!
この後、勝ちしか残留がない福岡は、東京-川崎戦並みの迫力で攻め上がります。
神戸がドン引きで守備を固める一方、福岡は薮田、布部のベテラン勢がチャンスを演出。一気に試合がヒートアップします
昨年の柏-甲府戦は、どちらがJ1か分からない感じでしたが、今年はハッキリと「福岡がJ1で神戸がJ2」でした。そういうレベルのサッカーでした。
でも、想像以上に神戸ゴールは遠く、結局1点返しての同点止まり。
2試合0-0、1-1と決着はつきませんでしたが、神戸が昇格を果たします。

W杯の可能性がありながら、神戸でプレーしたアツ。
責任を果たして、泣いて、胴上げされて、ユースケと抱き合って、本当に良い顔してました。
そして、神戸の選手とサポの一体感。
ああいう喜びがあるなら、J1に拘らず、どこまでも好きなチームについて行くのもいいかもしれないと思いました。

また、神戸サポの中には「ユースケ任せた。」というゲーフラがありました。
しっかり、神戸サポのハートを掴んじゃっているようです。
神戸で「男」になったんなら、神戸でサポの信用に応えるのが「漢」だよね
今度会うときは、ブーイングで応えてあげるよ

#「ユースケ任せた。」のゲーフラ。

#ユースケ、本当に良い顔してるね!

アマ王将全国大会~控え室にて

2006年12月04日 | 将棋
細川氏、早々とギャラリーに回った幸男くん、プロの村山四段、パイナップルの松本氏を始め、中々豪華な控え室でした
本戦開始しても駒組段階ということであれば、継ぎ盤よりも興味は他にあるらしく、棋王戦の阿部-羽生戦(控え室のTVに映っていた)を、勝手に批評しています。

図がその一局面。
幸男くん:「あれ~モロ定跡形じゃないですかぁ~」
細川氏:「振飛車の角が捌けない。居飛車必勝!」
その他大勢:「この局面で投了するプロっていそうだよね」
などなど。
そうか・・・この局面は定跡形だったのか奥が深すぎるぜ、全国区の輩は!・・・と思ったら、心の師匠大ちゃんが本で解説している局面らしい
で、この局面。私は居飛車必勝とは言えないまでも、細川氏の意見に賛成だった。
自分が振飛車を持って、指せると言う感触がない。

ほどなく、本戦1回戦が終了。
応援していたNEC勢は全滅となり、辻さん、長岡さん、私で、早々に打ち上げに繰り出す。
辻さん懺悔の後、話は阿部-羽生戦に移る。
「あの石田流の局面、振飛車必勝と思ってます」
・・・と、長岡さん。更に、
「桂が絶対死なない形でしょう。何故プロの公式戦であんな形が出るんでしょうかね」
・・・そういうモンですか

しかし一番ビックリしたのは、翌日のNHK杯羽生-深浦戦で同一局面が出たことだったりします。
どちらかが必勝(笑)なはずなんだけどねぇ~

アマ王将全国大会~辻さん観戦記

2006年12月03日 | 将棋
昨日は、アマ王将全国大会を観戦してきました。
NEC将棋部から、幸男くん、清水上くん、辻さんの3選手が出場するとあって、その応援です。
結果は下記。皆振るわなかったみたいです。
 幸男くん:予選落ち
 清水上くん:予選突破。1回戦で池田将さんに負け(ベスト16)
 辻さん:予選突破。1回戦で相良さんに負け(ベスト16)

辻さんは、予選で遠藤さん、樋田さんと対戦。遠藤さんには負けたものの、樋田さんに勝って見事予選を通過しました。
相良さんとの対局では、面白い局面がありましたが、根っからのカウンターパンチャー棋風なんですね~
動きすぎを咎められて、土俵を割ってしまいました。

第1図は、私が辻さん良しと感じた局面。

第1図以下:▲8六同歩△同飛▲3五歩△同歩▲同角△8二飛▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△3三銀▲2八飛△2七歩(図略)

第1図の2手前は▲2六角。ここで▲7七銀としていれば、相手にはろくな手がなかったはず。
辻さんは、▲8六歩を誘って技をかけに行きましたが、期待したほどではありませんでした。
相手からは、△2七歩~△3八角。辻さんからは▲8三歩~▲7二角という筋があり、辻さんは、陣形の差で先手が得という判断をしたのですが、先に飛車をいじめられ、局面がほどけてしまったのがイマイチでした
第1図以下、私説は下記。

第1図以下(私説):▲8六同歩△同飛▲8七銀△8二飛▲8六歩△6四歩▲7七桂△7三桂▲8九玉(図略)

私説は、才能のかけらも感じられない平凡な手順です。
先手は4手角の理想系が約束されて、攻めには困らない。一方後手は攻撃系が作れない。後手の角は負担だから、そのままにして置く方が良いというものです。
長岡さんは、同じ判断でしたが、銀冠でなく単純に▲8七歩と謝って、攻撃形を早く作った方が良いという意見でした。

ただ、第1図周辺で辻さんは、かなりの長考に沈んでいました。
正直「普通に応じて不満ないはずなのに・・・」と思いましたが、全国大会という場でも、
手を積極的に作っていこうという思いを感じさせます。
将棋が本当に若いですね。
関西に戻って、水を得た魚のように、将棋がイキイキしてきたと思いました。