将棋世界の人気連載「イメージと読みの将棋観」、面白いですね~!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
鈴木宏彦さんの連載って、データの羅列ばかりで、全く評価していなかったんだけど、この連載はグッドです。
まあ、元ネタは「戦いの絶対感覚」と同じですけどね
。
で、11月号では天野宗歩が取り上げられています。
最近の若い人に天野宗歩を勧めると、
「江戸時代の将棋並べても、現代に出ない戦型ばかりで意味がない」
って、言われます。ジョージのFくんにも言われまひた
。
フフフ、愚か者どもめ!
定跡研究だけが、棋譜並べの目的の目的ではあるまい。感覚を養うのに、天野宗歩ほど格好の教材はないのだよ
。
天野宗歩の棋譜は「淀み」がない。
序盤は感覚の違いでブッチ切り、中盤は構想のスゴさで有利を拡大、終盤は最短の寄せで勝つ。
洗練された序中終盤、アーティスト久保よりキレイな捌き、郷田よりもツボを心得た終盤の寄せ形の作り方、升田並みの構想力、それが天野宗歩です!
で、将棋世界に戻ります。
6棋士のそれぞれの感覚で、天野宗歩に「追いてこれた」のは、やっちゃんだけ
。
羽生と藤井は、天野宗歩ほどのキレはなかった。
森内、谷川は期待ハズレ。インタビューだからなのかなぁ・・・ちょっとがっかり。
竜王は・・・現代っ子ということにしておこう(笑)。
天野宗歩-深野宇兵衛戦。
問題の局面を紹介する前に、中盤の入り口、仕掛けのところを見ていただきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/aa/d4910ec477254faf11d11048c18e9afc.png)
第1図以下:▲2四歩△同角▲6五銀△同銀直▲同歩△4三金▲1五銀△3三角▲1六歩(第2図)
▲2四歩は手筋、△同角を強要されて、もう△3五歩の攻めは間に合っていない。
▲6五銀△同銀直▲同歩の局面で△3六歩なら、▲4一銀~▲5三金と角の質ゴマで一方的に攻められる。
本譜は△4三金だが、▲1五銀~▲1六歩が妙手。
単純に▲2三飛成は、△2二飛▲同竜△同角▲2八飛△3三角で難しい。
この変化を踏まえ、▲1六歩を読んだ上で仕掛けを決行しているあたりが、天野宗歩のスゴさです
。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/4c/9eac35c9a57ebc47af243ba38cbf3b74.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/61/594e4b8376f03fb9b4b3c3958e55c2b6.png)
第3図は、将棋世界での問題図の局面。
第3図以下:▲6五香△6四歩▲7五桂△5三金▲3五角(第4図)△6二香▲5三角成△同銀▲6三桂成△同玉▲5四歩(図略)
第4図までの手順は、やっちゃん感想と同じ。
▲6五香は、単なる犠打と思うかもしれませんが、そうではありません。第5図までの省略手順の中で、寄せにしっかり役立っています。
しかし、本当のスゴいのは、第4図から終局までの手順。
自玉の薄さなどものともせず、一直線に寄せて行きます。投了図の詰みが見えていたとしか思えません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/bf/f5bebf8c84048accee5fc2428ff68d81.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fb/5dac443b612916e0393bd76333acceca.png)
かなり進んで、第5図。
第5図以下:▲8四桂△同歩▲6三銀不成△8二玉▲7二金△同金▲同銀成△9三玉▲8二銀△8三玉▲7五桂△7二玉▲8三金△6一玉▲7一銀成(投了図)
投了以下、△同玉、または、△5一玉、どちらでも▲6三桂不成以下詰み。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/c2/680c3e48e73c578637887c5b09809c38.png)
圧倒的な力、読み、構想!こんな力強く、格調高い棋譜は、羽生でもやっちゃんでも味わえません。
さすが棋聖!!です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/good.gif)
鈴木宏彦さんの連載って、データの羅列ばかりで、全く評価していなかったんだけど、この連載はグッドです。
まあ、元ネタは「戦いの絶対感覚」と同じですけどね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
で、11月号では天野宗歩が取り上げられています。
最近の若い人に天野宗歩を勧めると、
「江戸時代の将棋並べても、現代に出ない戦型ばかりで意味がない」
って、言われます。ジョージのFくんにも言われまひた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_kaze.gif)
フフフ、愚か者どもめ!
定跡研究だけが、棋譜並べの目的の目的ではあるまい。感覚を養うのに、天野宗歩ほど格好の教材はないのだよ
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天野宗歩の棋譜は「淀み」がない。
序盤は感覚の違いでブッチ切り、中盤は構想のスゴさで有利を拡大、終盤は最短の寄せで勝つ。
洗練された序中終盤、アーティスト久保よりキレイな捌き、郷田よりもツボを心得た終盤の寄せ形の作り方、升田並みの構想力、それが天野宗歩です!
で、将棋世界に戻ります。
6棋士のそれぞれの感覚で、天野宗歩に「追いてこれた」のは、やっちゃんだけ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_cry.gif)
羽生と藤井は、天野宗歩ほどのキレはなかった。
森内、谷川は期待ハズレ。インタビューだからなのかなぁ・・・ちょっとがっかり。
竜王は・・・現代っ子ということにしておこう(笑)。
天野宗歩-深野宇兵衛戦。
問題の局面を紹介する前に、中盤の入り口、仕掛けのところを見ていただきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/aa/d4910ec477254faf11d11048c18e9afc.png)
第1図以下:▲2四歩△同角▲6五銀△同銀直▲同歩△4三金▲1五銀△3三角▲1六歩(第2図)
▲2四歩は手筋、△同角を強要されて、もう△3五歩の攻めは間に合っていない。
▲6五銀△同銀直▲同歩の局面で△3六歩なら、▲4一銀~▲5三金と角の質ゴマで一方的に攻められる。
本譜は△4三金だが、▲1五銀~▲1六歩が妙手。
単純に▲2三飛成は、△2二飛▲同竜△同角▲2八飛△3三角で難しい。
この変化を踏まえ、▲1六歩を読んだ上で仕掛けを決行しているあたりが、天野宗歩のスゴさです
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第3図は、将棋世界での問題図の局面。
第3図以下:▲6五香△6四歩▲7五桂△5三金▲3五角(第4図)△6二香▲5三角成△同銀▲6三桂成△同玉▲5四歩(図略)
第4図までの手順は、やっちゃん感想と同じ。
▲6五香は、単なる犠打と思うかもしれませんが、そうではありません。第5図までの省略手順の中で、寄せにしっかり役立っています。
しかし、本当のスゴいのは、第4図から終局までの手順。
自玉の薄さなどものともせず、一直線に寄せて行きます。投了図の詰みが見えていたとしか思えません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/bf/f5bebf8c84048accee5fc2428ff68d81.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fb/5dac443b612916e0393bd76333acceca.png)
かなり進んで、第5図。
第5図以下:▲8四桂△同歩▲6三銀不成△8二玉▲7二金△同金▲同銀成△9三玉▲8二銀△8三玉▲7五桂△7二玉▲8三金△6一玉▲7一銀成(投了図)
投了以下、△同玉、または、△5一玉、どちらでも▲6三桂不成以下詰み。
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圧倒的な力、読み、構想!こんな力強く、格調高い棋譜は、羽生でもやっちゃんでも味わえません。
さすが棋聖!!です
驚嘆。
中盤からの駒の躍動感がハンパない
最後の即詰みも鳥肌ものでした
江戸時代将棋大好きです
で詰ます順、玉の逃げ方が複数あるので、
かなり難しい詰み筋ですが、それを読む洞察力
には驚かされます。
よろしくお願いします。