セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「コンタクト」

2014-04-26 23:20:33 | 映画感想
 「コンタクト」(「Contact」・1997年・米)
   監督 ロバート・ゼメギス
   原作 カール・セーガン
   脚本 ジェームス・V・ハート
       マイケル・ゴールドバーグ
   撮影 ドン・バージェス
   音楽 アラン・シルヴぇストリ
   出演 ジョディ・フォスター
       マシュー・マコノヒー
       トム・スケリット

 宇宙科学者エリー・アロウェイ博士は、或る日、宇宙からの信号をキャッチした・・・。

 科学者カール・セーガン博士の小説を原作とした映画。
 随分と宗教右派から攻撃を受けたんでしょうね。
 科学は宗教と相容れない存在ではなく、目指すものは同じなのだ、と一生懸命
弁明してるような映画。
 作品自体は面白く150分弛緩させる事なくエンディング迄引っ張っていってくれ
ます。
 でも、致命的とも言える欠陥がある。
 「そんなもん、もう1回、別の人で実験してみれば解決!」

 プロジェクトに5、000億$も費やして成果を証明できないとエリー(J・フォスター)
は査問委員会に掛けられますが、その費用の大半は装置に掛けられた筈。装置
残ってるんだから再実験に掛ける費用なんて多寡がしれてる。
 喧々囂々としてるのが白々しくて、「科学と宗教」の意見発表の場を作る為、作者
が査問委員会を必要とした感じで、映画にとっては本末転倒と思いました。
 感想は「何だかなあ・・・」(苦笑い)と言うところ。
 前半~中盤は快調、後半はご都合主義とセーガン博士の講演会。

※キーポイントになってる人物が「後出しジョーカー」みたいで安易。
※あのね、日本は人口過密国なの(笑)、北海道オホーツク沿岸だって人住んでます!
 (地図音痴のアメリカ人だって、映画作る時くらいマトモな地図出せや~勝手に半島
 作るな)
 それに、地震多発国よりアメリカの砂漠の方が適地でしょ。
※畳の部屋の壁に何故か揺れてる皺だらけの掛け軸、その下の小机には鏡餅と明治
 神宮のお札に破魔矢、ついでに花瓶、ハリウッドにだって日本人居るだろ、誰、この
 貧相なセンス(正月という時間を示してる?何の関係もないのに(笑))
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2 コメント

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Unknown (鉦鼓亭)
2014-04-27 13:36:18
 宵乃さん、こんにちは
 コメントありがとうございます

4,5日前の昼食時、BSでオンエアしてたのをチラチラ見てたら、結構面白そうなので借りてきたんです。
予想通り面白いコトは面白かったんだけど、記事に書いたように、
「もう1回、再実験すればいいじゃん」
なんですよね。(ラストで勿体つけて「時間の矛盾」なんて言ってないで)
J・フォスターが選んだ脚本だから、酷くはないんですけど・・・。

機会があったらまた観てみますね!>飽きる事はないと思います。
返信する
Unknown (宵乃)
2014-04-27 09:57:28
この作品をみたのは随分前で、アンテナがずらーっと並ぶ風景と、あちらで再会する幻想的なシーンしか覚えてないです。
査問委員会なんてやってたんですね~、ぜんぜん思い出せない…。
若い頃に観たから、難しい事はぜんぜんわかってなかったかも。
機会があったらまた観てみますね!
返信する

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