「きっと、またあえる」(「Chhichhore」、2019年、印)
スシャント・シン・ラージプートの魂がシャンティ(平安)たらんことを
監督 ニテーシュ・ティワリー
脚本 ニテーシュ・ティワリー ビコーシュ・ダプタ ニキル・マルホートラ
撮影 アマレンドゥ・チョードリー
音楽 サミール・ウッディーン
出演 スシャント・シン・ラージプート
シュラッダー・カプール
ヴァルン・シャルマ
ムハンマド・サマド
ボンベイ工科大学を出て順調に裕福な生活をしているアニ、息子ラーガブも父母と同じ大学を受験するが仲間が合格する中、一人落第してしまう、「人生の負け犬」の烙印を押されたと悲観した彼は飛び降り自殺を企てる、幸い一命を取り留めるも予断を許さぬ状態が続いていた。
超優秀と思ってた父は学生時代、負け犬組の一人で、その友人達も同じだった、彼らは親友を心配して何十年ぶりに再会、ラーガブを励ます・・・。
予告篇 http://www.finefilms.co.jp/chhichhore/
こんなに優秀な学校でなく日東駒専グループだけど、学生時代を思い出しました、僕たちはこんな優しい先輩じゃなかったし、よく後輩たちが辞めずにいたものだと感謝してるけど、この仲間感は心底、シンクロしてしまいした。(クラブ同期の六人とは50年近く経った今でも仲間で、首都圏に居るのは電話一本で集まれる)
悲観に暮れるアニと学生時代マドンナだった別れた妻マヤ、二人に対する親友たちの思いやりに何度も涙が出ました。僕の学校も一学年、会計学科100人、経営学科200人、商業学科500人だったかな、もう記憶があやふやだけど、女子学生が非常に少ないのは共通してた、映画よりもっと酷くて一学年に30人も居なかった(笑)、僕が映画研究会に入部したのも映画好きという理由の他にここなら女子がいるかもという不純な動機も間違いなく有りました。
映画はそんな「きっと、うまくいく」を彷彿とさせる前半から、寮対抗のスポーツ対決という昔々の「若大将」シリーズへ雪崩れ込んでいきます。(あのマドンナの位置と「若大将」の星由里子が思いっ切り被る)
ちょっとラスト、「時代は巡る」(by中島みゆき)という狙いは解るけどクドイかな、ラーガブが皆に見送られて手術室のドアが閉まり手術中のランプが点いた所で終わっても、その後の事は想像つくのだから。(特に、日本ではタイトルが説明してるようなもの)
皆、裕福な点が「きっと、うまくいく」と違って引っ掛かるとしても、面白かったし個人的にはかなり泣けた作品でした。
(インド映画界の闇)
以前、インド映画界を門閥が幅を利かす日本の歌舞伎界のような所と書きましたが、もう一つ書かなかった事があります。
それはマフィアのファミリーにも近いという事、門閥同士の派閥争いが激しくマフィアと同じく警察とも癒着してる、邪魔な役者を役から無理矢理降ろしたり、言うことを聞かないと誘拐、幽閉もどきの事を平気でやるらしい、幾つか殺人事件も噂されてるらしいけど、警察は動かないとか。
スシャント・シン・ラージプートは、この作品でアタリを取り沢山のオファーが舞い込んだにも関わらず、ある日を境に潮が引くようにキャンセルの嵐となりアッという間にオファーがゼロに、そして自殺体となって発見される、警察は短時間の調査で「鬱病による自殺」と発表。この作品の後二つ出演作があるから噂にすぎないのかもしれないけど、親交のある人達からは複数の再捜査願いが出されてるのは事実のようです。
スシャント・シン・ラージプート 日本ではアーミル・カーンとアヌシュカ・シャルマの「PK」で、ヒロイン ジャグーの恋人であるパキスタン人を演じた役者さんと言えばピンとくる方も多いはず。
※インド映画って、結構、下ネタぶち込んでくる。(笑)
※キャストにシャルマの名があってヒロインの顔が似てる時もあり、てっきりアヌシュカの妹かと思ったら先輩のエロ男だった。(笑)
友の顔 月日ながれて 皆老いし
髪の名残りを 意味なく競う
R3.2.7
DVD
(オマケ)
※エンディングのインド恒例ダンスシーンが秀逸なのでUPしときます。
20年前と20年後の同一人物(同じ役者)が一緒に踊るという趣向なのですが映像的にまるで違和感がないのが凄い。
0:48、ヒロインが二人になる(この作品のヒロインは一人)、ここから昔と今の同一人物が一緒に踊り出します。
https://www.youtube.com/watch?v=mxva6l4bCSI
スシャント・シン・ラージプートの魂がシャンティ(平安)たらんことを
監督 ニテーシュ・ティワリー
脚本 ニテーシュ・ティワリー ビコーシュ・ダプタ ニキル・マルホートラ
撮影 アマレンドゥ・チョードリー
音楽 サミール・ウッディーン
出演 スシャント・シン・ラージプート
シュラッダー・カプール
ヴァルン・シャルマ
ムハンマド・サマド
ボンベイ工科大学を出て順調に裕福な生活をしているアニ、息子ラーガブも父母と同じ大学を受験するが仲間が合格する中、一人落第してしまう、「人生の負け犬」の烙印を押されたと悲観した彼は飛び降り自殺を企てる、幸い一命を取り留めるも予断を許さぬ状態が続いていた。
超優秀と思ってた父は学生時代、負け犬組の一人で、その友人達も同じだった、彼らは親友を心配して何十年ぶりに再会、ラーガブを励ます・・・。
予告篇 http://www.finefilms.co.jp/chhichhore/
こんなに優秀な学校でなく日東駒専グループだけど、学生時代を思い出しました、僕たちはこんな優しい先輩じゃなかったし、よく後輩たちが辞めずにいたものだと感謝してるけど、この仲間感は心底、シンクロしてしまいした。(クラブ同期の六人とは50年近く経った今でも仲間で、首都圏に居るのは電話一本で集まれる)
悲観に暮れるアニと学生時代マドンナだった別れた妻マヤ、二人に対する親友たちの思いやりに何度も涙が出ました。僕の学校も一学年、会計学科100人、経営学科200人、商業学科500人だったかな、もう記憶があやふやだけど、女子学生が非常に少ないのは共通してた、映画よりもっと酷くて一学年に30人も居なかった(笑)、僕が映画研究会に入部したのも映画好きという理由の他にここなら女子がいるかもという不純な動機も間違いなく有りました。
映画はそんな「きっと、うまくいく」を彷彿とさせる前半から、寮対抗のスポーツ対決という昔々の「若大将」シリーズへ雪崩れ込んでいきます。(あのマドンナの位置と「若大将」の星由里子が思いっ切り被る)
ちょっとラスト、「時代は巡る」(by中島みゆき)という狙いは解るけどクドイかな、ラーガブが皆に見送られて手術室のドアが閉まり手術中のランプが点いた所で終わっても、その後の事は想像つくのだから。(特に、日本ではタイトルが説明してるようなもの)
皆、裕福な点が「きっと、うまくいく」と違って引っ掛かるとしても、面白かったし個人的にはかなり泣けた作品でした。
(インド映画界の闇)
以前、インド映画界を門閥が幅を利かす日本の歌舞伎界のような所と書きましたが、もう一つ書かなかった事があります。
それはマフィアのファミリーにも近いという事、門閥同士の派閥争いが激しくマフィアと同じく警察とも癒着してる、邪魔な役者を役から無理矢理降ろしたり、言うことを聞かないと誘拐、幽閉もどきの事を平気でやるらしい、幾つか殺人事件も噂されてるらしいけど、警察は動かないとか。
スシャント・シン・ラージプートは、この作品でアタリを取り沢山のオファーが舞い込んだにも関わらず、ある日を境に潮が引くようにキャンセルの嵐となりアッという間にオファーがゼロに、そして自殺体となって発見される、警察は短時間の調査で「鬱病による自殺」と発表。この作品の後二つ出演作があるから噂にすぎないのかもしれないけど、親交のある人達からは複数の再捜査願いが出されてるのは事実のようです。
スシャント・シン・ラージプート 日本ではアーミル・カーンとアヌシュカ・シャルマの「PK」で、ヒロイン ジャグーの恋人であるパキスタン人を演じた役者さんと言えばピンとくる方も多いはず。
※インド映画って、結構、下ネタぶち込んでくる。(笑)
※キャストにシャルマの名があってヒロインの顔が似てる時もあり、てっきりアヌシュカの妹かと思ったら先輩のエロ男だった。(笑)
友の顔 月日ながれて 皆老いし
髪の名残りを 意味なく競う
R3.2.7
DVD
(オマケ)
※エンディングのインド恒例ダンスシーンが秀逸なのでUPしときます。
20年前と20年後の同一人物(同じ役者)が一緒に踊るという趣向なのですが映像的にまるで違和感がないのが凄い。
0:48、ヒロインが二人になる(この作品のヒロインは一人)、ここから昔と今の同一人物が一緒に踊り出します。
https://www.youtube.com/watch?v=mxva6l4bCSI
あのイケメン俳優が何故自殺なんかしちゃったのよと悲しんでいたら、そういうことだったのか・・・。
コメントありがとうございます!
僕たちの学生時代って、今から考えると随分大らかで、今の人達には信じられない世界かも。(僕の所はそうでした)
そういうことだった
〉ちょっと負のイメージ書いちゃいました。(汗)
ついでに、もう一つ、
インドってカーストの名残りなのか、俳優と歌手は完全分業制でお互いのテリトリーには入れない、みたいな不文律があるんですよね。
だから、インドのミュージカルシーンは殆どアテレコ、役者は演技とダンスたけで口パク、歌手は演技なしで歌うだけの声当て。
インドに本当のミュージカル役者(歌って踊れる)は居ないと言われる所以。