「若草物語」(「 Little Women」、1949年、米)
監督 マーヴィン・ルロイ
脚本 ヴィクター・ヒアマン サラ・Y・メイソン
アンドリュー・ソルト
原作 ルイーザ・メイ・オルコット
撮影 ロバート・H・ブランク チャールズ・エドガー・シェーンハイム
音楽 アドルフ・ドイチェ
出演 ジューン・アリスン
マーガレット・オブライエン
エリザベス・テーラー
ジャネット・リー
ピーター・ローフォード ロッサノ・ブラッティ
マーチ家の四姉妹は楽しい少女時代の最盛期に居る、それはやがて迎える人生の選択に繋がっていた・・・。
J・アリスンは'50年代にJ・スチュアートと共にアメリカのベスト・ペアレントに選ばれて、アメリカ人のイメージする理想の妻であり母親というレッテルがあって、僕の持つイメージもそれに近い、ので、10代を演じる本作に何となく違和感がある。(笑)
読んだ事が無いので適当極まるけど、'49年版というのは親しまれた原作を読者の為に上手に再現した作品という気がします、対して’19年版の「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」は、原作「(第1部と第2部)を忠実に再現しながら原作者オルコットがイメージしたであろうと監督が推測し共鳴したジョーを描いてる。新作は’49年版を否定せず旧作に近いラストとその後を描きながらオルコットや監督の気持ちも上手く反映させています。
人生の選択とその肯定、これが1世紀以上女性達に受け入れられてる原因なのかな。
別にどちらが好きかは観客の主観だし、どちらかに軍配をあげなきゃいけない性質のものでも勿論ないのだけど、僕は登場人物の個性、輪郭がよりハッキリしてる新作の方に惹かれた、特に四女エイミーを深く彫付けてる部分とそれを抜群の演技力でリアリティあるものにしてるフローレンス・ピューの存在、この部分は旧作より優ってたと思います。
ベスは地味な役だけどとても重要な役、どちらも良いです、それとクリスマスにお母さんにスリッパを贈る旧作で一番暖かいエピソードが新作には無いです。
「女の幸せが結婚だけなんておかしい、絶対、間違ってる・・・、でも・・・どうしようもなく孤独なの(な時が来るの)」、このジョーの人間としての切なさを新作は入れたかったんだろうね、予告編にもこのシーンがある。
R2.6.21
DVD
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(「Once Upon a Time in Hollywood」、2019年、米)
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
撮影 ロバート・リチャードソン
出演 レオナルド・ディカプリオ
ジョニー・デップ
アル・パチーノ
マーゴット・ロビー ブルース・ダーン
TVスターで鳴らしたリック・ダルトンは映画へ転出を狙うもやや落ち目、若手スターの引き立て役を勤めるばかり、隣にポランスキー&シャロン・テートが引っ越してきて勢いの差を味わった彼は・・・。
予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=AAbtnrKMJSo
時代への郷愁とマンソン一味を思いっきりブチ殺してやる!って作品なのかな。(サム・ペキンパーを思い出してた)
ディカプリオもブラット・ビットも流石二大スターで良いのだけれど、レオさん「江戸の仇を長崎で」じゃないけど「ギルバート・グレイプ」の借りを返された感じ。
シャロン・テートが映画館で自作を観てるシーンが一番良かった。(汗〜彼女ってボランスキーの「吸血鬼」でのコケティッシュなイメージしかない)
評判いい作品だけど、僕にはイマイチでした、リアル(10代前半だけど)に知ってる世代としては、土俵際でうっちゃりでなく肩透かし喰った感じ、まぁ、あれを見たい訳ではないのですが。
※C・イーストウッドとC・ブロンソンを混ぜたモデルかと思ったら、バート・レイノルズか。(笑)
R2.6.28
DVD
監督 マーヴィン・ルロイ
脚本 ヴィクター・ヒアマン サラ・Y・メイソン
アンドリュー・ソルト
原作 ルイーザ・メイ・オルコット
撮影 ロバート・H・ブランク チャールズ・エドガー・シェーンハイム
音楽 アドルフ・ドイチェ
出演 ジューン・アリスン
マーガレット・オブライエン
エリザベス・テーラー
ジャネット・リー
ピーター・ローフォード ロッサノ・ブラッティ
マーチ家の四姉妹は楽しい少女時代の最盛期に居る、それはやがて迎える人生の選択に繋がっていた・・・。
J・アリスンは'50年代にJ・スチュアートと共にアメリカのベスト・ペアレントに選ばれて、アメリカ人のイメージする理想の妻であり母親というレッテルがあって、僕の持つイメージもそれに近い、ので、10代を演じる本作に何となく違和感がある。(笑)
読んだ事が無いので適当極まるけど、'49年版というのは親しまれた原作を読者の為に上手に再現した作品という気がします、対して’19年版の「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」は、原作「(第1部と第2部)を忠実に再現しながら原作者オルコットがイメージしたであろうと監督が推測し共鳴したジョーを描いてる。新作は’49年版を否定せず旧作に近いラストとその後を描きながらオルコットや監督の気持ちも上手く反映させています。
人生の選択とその肯定、これが1世紀以上女性達に受け入れられてる原因なのかな。
別にどちらが好きかは観客の主観だし、どちらかに軍配をあげなきゃいけない性質のものでも勿論ないのだけど、僕は登場人物の個性、輪郭がよりハッキリしてる新作の方に惹かれた、特に四女エイミーを深く彫付けてる部分とそれを抜群の演技力でリアリティあるものにしてるフローレンス・ピューの存在、この部分は旧作より優ってたと思います。
ベスは地味な役だけどとても重要な役、どちらも良いです、それとクリスマスにお母さんにスリッパを贈る旧作で一番暖かいエピソードが新作には無いです。
「女の幸せが結婚だけなんておかしい、絶対、間違ってる・・・、でも・・・どうしようもなく孤独なの(な時が来るの)」、このジョーの人間としての切なさを新作は入れたかったんだろうね、予告編にもこのシーンがある。
R2.6.21
DVD
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(「Once Upon a Time in Hollywood」、2019年、米)
監督 クエンティン・タランティーノ
脚本 クエンティン・タランティーノ
撮影 ロバート・リチャードソン
出演 レオナルド・ディカプリオ
ジョニー・デップ
アル・パチーノ
マーゴット・ロビー ブルース・ダーン
TVスターで鳴らしたリック・ダルトンは映画へ転出を狙うもやや落ち目、若手スターの引き立て役を勤めるばかり、隣にポランスキー&シャロン・テートが引っ越してきて勢いの差を味わった彼は・・・。
予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=AAbtnrKMJSo
時代への郷愁とマンソン一味を思いっきりブチ殺してやる!って作品なのかな。(サム・ペキンパーを思い出してた)
ディカプリオもブラット・ビットも流石二大スターで良いのだけれど、レオさん「江戸の仇を長崎で」じゃないけど「ギルバート・グレイプ」の借りを返された感じ。
シャロン・テートが映画館で自作を観てるシーンが一番良かった。(汗〜彼女ってボランスキーの「吸血鬼」でのコケティッシュなイメージしかない)
評判いい作品だけど、僕にはイマイチでした、リアル(10代前半だけど)に知ってる世代としては、土俵際でうっちゃりでなく肩透かし喰った感じ、まぁ、あれを見たい訳ではないのですが。
※C・イーストウッドとC・ブロンソンを混ぜたモデルかと思ったら、バート・レイノルズか。(笑)
R2.6.28
DVD
新作ではエイミーが魅力を発揮してるんですか~。確かに49年版はエイミーが微妙だったと記憶してます。アニメで彼女が一番印象に残ってたので、少し驚いたんですよ(映画を見るまでエイミーが主役だと思ってた笑)
>クリスマスにお母さんにスリッパを贈る旧作で一番暖かいエピソードが新作には無いです。
ガーン!
愛情深い家庭だと印象付けるエピソードなのに…。時間が足りなかったんですかねぇ。
コメントありがとうございます!
エイミー〉確かに'49年版のリズは少し微妙で気取ってましたね。
少女時代、我儘で我が強いイメージのあるエイミーでしたが、大人になった時、四姉妹の中でマーチ家の事、両親の事を一番考えて自分を殺してたのはエイミーでした、その辺がしっかり描けてます。フローレンス・ピュー、初めて見る女優さんでしたがとんでも無く上手いです。
スリッパのエピソード〉宵乃さんの記事拝見したら、大好きなエピソードと書かれていたので、観た時のショック軽減で書いてしまいました。(汗)
この作品、「続・若草物語」(第2部)から始まり回想の形で「若草物語」(第1部)に入り、行ったり来たりしていきます。
初見でどういう話か知らないから、ちょっと混乱、特に最初の方が曖昧になってしまいました。
予告編見ると回想の冒頭シーンで四姉妹揃って歩いてるのがあるけどクリスマスの買い物だったかあやふや。(汗)
多分、原資である伯母さんからのお小遣いが無かったので買えなかったんじゃないかな。
クリスマスに知り合いの貧しい家族に自分達の食事をプレゼントしに行くシーンはありました。
時間がない
〉140分くらいの時間に1部と2部を詰め込んでる訳ですが、駆け足という印象はなかったです、それぞれのエピソードは丁寧に描かれてました。
何処かで見掛けた2019年版の監督の言葉
「テーマは「女にとっての愛と経済」」だとか(確かに)、でも、心配は要らないと思います、とっても素敵な「若草物語」でしたよ。
早く行かなくちゃ!
マイマイ新子を選んで下さってて、こちらも嬉しいですO(≧∇≦)o
コメントありがとうございました!
大雨、如何お過ごしでしょうか大事なければ良いのですが、心配しております。
映画館〉しずくさんの望む「若草物語」か、或いはジョーか判りませんが、僕の今年一番の推薦作ではあります。(ジョー役の女優さん、以前、しずくさんに合わない作品の主役やってたから、ちょっと心配(笑))
ざっと、ネットサーフィンしたところ、「若草物語」のファンの方々にもウケが良いように感じます。
「マイマイ新子と千年の魔法」
〉僕は小学校へ上がると夏休み、冬休み、春休みの期間、新潟か会津の親戚に預けられていました。
その時の思い出(特に初めてだった小一の夏休みの新潟)と重なる部分があって、凄く懐かしく感じました。
ちょっと、個人的思い出補正が入っているかも。(汗)