セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

リオ・オリンピック2

2016-08-21 00:54:09 | 雑記
 陸上4×100m銀メダル、おめでとうございます!!
 昔、陸上競技ファン(見るだけ)だった僕は、決勝レース5レーンに居る日本を見るだけでも信じられない思いでした。
 結果、上位失格無しの正味2位、アメリカに先着してる、殆ど夢の世界の出来事。

 「バトンの受け渡し技術の向上で個々のタイムをカバーする」
 これは何も最近着眼して練習しだした訳ではないのです。
 もう30年以上前、瀬古、宗兄弟が出場したロサンゼルス大会前、当時の小掛照二強化本部長が提唱、実践させ、それが引き継がれて今に至ったのです。
 小掛さんは、ちょっと前時代的思考の持ち主でマラソン代表選考や何やらで散々、物議を醸した人で僕は嫌いでしたが、今の「チームジャパン」思想を個人主義の陸上界へ持ち込もうとした最初の人であり(陸上は失敗したけど同じ個人競技の水泳は成功してる)、当時の短距離タレントで勝負できるのは高野進以外、リレーだけと見抜く先見性も有った。
 忙しすぎてバトンパスの練習が出来ないアメリカ短距離陣(カール・ルイスが居たもんね)、他国も只、繋げるだけの練習しかしていない、正確には憶えてないけど、バトンパスのロスを最小限にしてスムーズにスピードを維持出来れば一人コンマ何秒稼げるし、そうすれば個々のレベルが劣っていても決勝に残れるタイムが出せると言ってました。
 でも、当時は選手層が極端に薄くタレント4人を揃えるのが難しく、中々、机上の計算だけで結果は出ませんでした。
 それが30年後、漸く選手が揃った結果がこれ。
 30年の時間を掛けて花が咲きました。
 小掛さんも、あの世で祝杯を上げてると思います。
 銀メダルチームと同じ感謝を捧げたいと思います。

 次回、アメリカ、ジャマイカは変わらず個々の力で押して来るかもしれない、でも、他国は必ず日本を真似てくる(特に日本の後塵を拝した4位の中国)、僕は今回の快挙で厚い壁を壊した日本が、個々のレベルで一皮むけて新しいレベルに到達するのではと期待しています。

 と書きながら、僕のリオ・オリンピックMVPは女子バドミントンの高橋・松友ペアなんですけどね。(笑)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「小さいおうち」 | トップ | 「ゆりかごを揺らす手」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事